0133
仕方ない、もう少しだけ詳しく教えるかね。
「装甲で覆われてはいるが、一体化してたら動けねぇだろ?」
「それは、分かりますが?」
「なら、動いた時に、装甲同士の間が広がるのも、分かるよな?
つまり、装甲が無い場所が現れる訳だ。
もっと高機能な機獣ならば、この隙間もカバーしてくるだろう。
だが、このクラスなれば、行動時にアチコチへ隙間ができてるからな」
そう告げたらな。
「まさか、その隙間を狙え、とか?」
ん?
「そう聞こえなかったかね?」
おかしいなぁ?
「いやいや、アキラ武将殿。
キャンディじゃねぇですが、そいつぁ、ちょっと」
「あんな一瞬しか開かない隙間へ、ピンポイント射撃って、無理ですわよっ!」
そんなもんかねぇ?
同調率が上がったのか、俺の動体視力が上がったのか。
非常にスローモーなんだが?
「っと、ラストかね?」
今撃ち抜いたヤツで、狼は出なくなったな。
俺は、引き続いて、リスやモモンガなどの小動物機獣を。
「アキラ武将?」
「なんだね?」
「なんで、アレらを?」
そうキャンディ大尉が聞くのでな。
「ありゃあ、狼型の目になってやがったからな。
大体だ。
姿が見える程の位置に居るのがな。
気付いているか分からんが、この大陸に入ってからセンサー類の索敵範囲が狭まってんぞ。
つまり、目視か音が索敵の中心になる。
だが、何かが吸音してんだろーなぁ。
距離があると、音が届かなくかるぞ。
現に船の駆動音が届いてネぇだろ?」
あん距離ならば、煩いほどで無いにしても、多少は聞こえるものだ。
それが、全く聞こえてねーんだからな。
「そうなると、頼れるのは目だけに、だな。
おそらくは、大陸にてジャミングしてんだろーよ。
ただ、敵味方を判別しては、してねぇんだろな。
だから、アチラさんは、物量にて情報を、ってな。
つまりは、だ。
コイツら、だよっ!」ってから、蛇型のヤツを。
しかし、どんだけ居やがるっ!
ってぇ!
クマァ!
森のクマさんですか、さいですか?
しかし、あの童話ちゅうか、歌か?
森で熊に出会ったからさ、逃げた?
たぁーりめぇだぁ、グォケェっ!
巨大野生熊に出会ったら、そらぁ、逃げるわっ!
っうコトで、逃げて良いですか?
ダメ?
あ、そう。
まぁ、そ〜だよ、ねぇ〜
ココで引いたら、熊真っしぐら、ってね。
目標は船でしょうね。
分かりたくありません。
つまり、俺たちが引くと、船が危険に、な。
分かりた無いモノだな、そんなコトは、よっ!
「俺が前に出る!
っか、熊型は離れると危険だからなっ!」
前に経験してんでなっ!
知ってんよっ!
マチルダさんからの、警告も来てっし!!
どりゃぁぁっ!
突撃じゃあいっ!




