0124
アンソニー大尉が入って来てから、テーブルへ朝食を置く。
ん?
銀シャリに吸い物。
干し魚の炙りとベーコンエッグ。
サイコロステーキ。
温野菜とフレッシュサラダ。
カットフルーツの盛り合わせ。
牛乳とオレンジジュースにコーヒーがピッチャーで。
多くね?
っと思ったら、三人前ってね。
遅れて入って来た美人さんが、席前へと。
熊?オーガ?との対比が。
このスレンダーな美女。
騙されてはならないぞ!
彼はキャンディ大尉だ!
そう、男性なのだよ、コレがあっ!?
俺はベッドから降り、制服へ着替える。
洗面所へ行き洗顔をな。
その後で席へと着いた。
それで、ようやく二人が席へと。
「しかし、大佐は変わってやすなぁ。
普通は下士官と一緒に飯を食わんですが?」
「いーんだよ。
一緒に戦場で戦う同志だろうが。
背中を預けるんだ。
飯くれぇは、な」
そう言ってみた。
つうか、俺が言いそうなセリフをな。
多分だが、このストーリーへ反映されてっだろうよ。
なぜか?
それはな、同調率の高さから、AIが思考を察してストーリーへとな。
まぁ、予測に過ぎんが、恐らくは合っているだろう。
しかし、美味いな、コレ。
俺は銀シャリだが、二人はパンだな。
キャンディ大尉はロールパンを小さく千切りながら。
アンソニー大尉は、厚切りバケットをカリカリに焼いたヤツだな。
俺は銀シャリへベーコンエッグを乗せ、身を崩して玉掛けご飯風に。
醤油も、出汁醤油が用意されてんぞ。
しかし、味の再現が凄いな。
っか、ん?
「コレらの食材って、合成素材だよな?」
「そうですぜ。
流石に天然由来の品は、手に入りやせんからなぁ」
だよなぁ。
このサーシャム世界では、機械が闊歩しているため生物が居ない。
なので、食材は別惑星から固形状態にされたタンパク質などを、冷凍保存して運びこまれている。
それをプラントにて培養しつつ、食材へと。
だから、ハッキリ言って美味くないんだよ。
っと、ん?
なんで俺、こんなコト知ってんだ?
『精神同調によるAIからの補正ですね』
!?
ホームサーバ!?
なんで、ゲーム内の俺へ話し掛けとるんだっ!
『愚問ですね。
インカムを付けた侭ですし、モバイル経由での接続もです。
さらに、ココのAIは、私の管理下ですので』
つまり、バーチャルなゲーム環境になったから?っと?
『そうなりますね』
えっ!?
いま俺、声に出してたか!?
『ふう。
精神同調によるバーチャル環境ですよ?
マスターの内心など、ダダ漏れですが』
マジかぁ!
考えとるコトが、すべて?
『YES、イエス、YES』
おまえは、どっかの漫画に出る主人公かぁっ!




