0123
俺はタンクベッドみたいな筐体へと。
えーっと。
これ、どうやって?
ん?
「こちらにて、操作いたしますので」
おぅ。
美人さんがね。
ドロイドだけどさ。
しかし、外見は人と見分けがつかないな。
だが、喋ったら一発で分かる。
片言ではない。
ないんだがなぁ。
なんツぅーかさ、微妙なニュアンスてぇのか?
それにな。
言葉に感情が乗ってないんだよ。
だから、作り物めいた感じでな。
外見は人だが、直ぐにドロイドと分かるてな。
で、美人さんが操作してくれ、筐体の蓋がな。
プシューって、音を立てて跳ね上がるように。
なんなさぁ、スンゲー寝心地良さそうなんだが?
楕円形の箱の上へ、透明な蓋が付いた形なんだ。
その蓋が左右に分かれて、上部を起点に跳ね上がってんだよ。
中へは左右のドチラからでも入れるみたいだな。
取り敢えずは近い右側から内部へと入ることに。
これ、以前なら入るのに苦労したぞ。
今なら楽々だったが、人を選ぶよな。
この辺は、後から伝えた方が良いな。
カプセル内へ収まると、優しくマットが支えてくれる。
これさぁ、すんごく、寝心地が良いんだが、良過ぎる。
下手したら、この侭で、即座に寝落ちしそうなんだが?
寝心地が良いのも、良し悪しと言うコトになるかも。
だってな、今からゲームすんのに、寝てしまっては。
しかもさ、アーケードだったら、プレイ前に、だぞ。
コレも報告案件だろうよ。
だってさ、今の筐体とは違うからな。
アチラは激しく動くから、体調しだいではプレイできない。
だがコチラは、寝不足だろうが酒飲んでようができるから。
いやいや。
寝不足や酒飲んだヤツが、このタイプの筐体に?
入ったら、即寝落ち間違いないだろうさ。
でもな、ゲーセンなんぞ、オフィス街だと仕事終わりに寄る感じだぞ。
疲れたサラリーマンや、飲んだ後の、とかがさ。
絶対に寝るってばさ。
しかも、内部へ収まったら意識が飛んだんだが?
いや、俺は別に眠たくも無かったし、酒も飲んでないが?
っかさ。
いや、ここ、ドコ?
サーシャムのコックピットではない。
あれ?
俺ってさ、サーシャムを始めたよな。
なんかさぁ、豪勢なベッドに寝てんだが?
これさ、スンゴク寝心地が良い感じだぞ。
部屋の調度も豪奢でなぁ。
映画やアニメなんかで見る貴族の館みたいだ。
え?
もしかして、異世界転生!?
ん?
「アキラ大佐殿。
起きてやすかい?
朝飯、持って来やしたぜ」
この声は、アンソニー大尉か?
部屋のドアが開き、ヌォォッとデカい生き物が。
熊ぁ?
「どうしやした?」
これ、アンソニー大尉かぁぁっ!?
こんなにデカかったんかいっ!?




