0119
自宅から出て、っても、ビルの廊下なんだがな。
さて軽く階段で。
『マスター』
なんだ?
「どうした?」ったらな。
『エレベーターを、使ってくださいね』
だってさ。
なんでだぁ?
『今から、体力の測定を行う訳です。
なのに、階段で移動するのですか?
無駄な体力消耗の意味が不明です』
あー
確かに?
ウォームアップにもならん、っと思うのだが。
だが、体力測定前にするコトじゃ無いわなぁ。
「分かったよ」
そう告げてからエレベーターへと。
ん?
エレベーターに乗るならば、当然、動く歩道にも?
んな訳ない。
あの速度は安全性を鑑みるに、妥当ではあるんだ。
だがなぁ。
ハッキリ言って、俺が、ゆっくり歩くよりも遅い。
アレで移動すると、かなりストレスが溜まるんだ。
だからさ。
普通に歩いて移動してんよ。
直ぐにエレベーターホールへと。
この階に住んでいるのは、俺だけみたいだ。
以前は研究エリアにて、研究員の出入りが。
ウチのホームサーバが、実験を代わってさ。
施設管理を含んで、ドロイドで、色々とね。
だから、滅多に人が来ない、フロアになってたんだ。
それがさ、今では立ち入り禁止エリアになってるよ。
俺と言う存在自体が、機密あつかい、らしくてなぁ。
だから、俺以外はエレベーターが止まるコトもない。
階段の扉も、俺以外が、開けるコトはできないんだ。
まぁ、荷物の搬入出はあるが、それはドロイドだし。
つまり、人は招かれない以外に、立ち入れないのさ。
エレベーターも、無人にしてから、回って来るんだ。
で、乗ったら一気に目的フロアへ。
今回は地下二階だな。
途中のフロアはスルーしてんよ。
待ってる人には迷惑だろうがな。
地下二階へ着くんだが、人の気配がない。
機械が動いているのは、感じるんだがな。
検査フロアには、デバイスの案内表示で。
入ったんだが、人の姿が見えないんだよ。
受付にはドロイドがな。
結構な精度で造られているから、人と見分けが付かない。
普通ならな。
今の俺には、人とは違う動きや仕草で、直ぐにな。
なんか、前より粗が分かるんだが?
「お待ちしておりました。
アチラのロッカールームへ、運動着をご用意しております。
そちらへ着替えてから、測定エリアへ、お進みください」
あ、さいで?
では、指示された部屋へ行きますか。
この鍵のロッカーだろうな。
お、これか?
ふむ。
短パンにランニングシャツ、靴下にスニーカー、かぁ。
をい。
「なんで、寸法ピッタリやねん?」
『マスター専用に誂えたからですが?
ちなみに、最新技術の固まりです』
優遇され過ぎてて、怖いわっ!?




