0116
着替え終わったので、手続きを経て検診センターを出る。
まぁ、出ると言ってもビル内だがな。
で、嶋咲さんに呼び出されたので、オフィスへと。
俺たちへ割り当てられた部屋だな。
同じ階に、嶋咲さんの執務室があるが、ソチラではなく、俺たちの部屋が良いらしい。
嶋咲さんの執務室へ向かうと、他課の執務室近くを通るコトにな。
俺の容姿が変わったため、変なトラブルが発生しないように、らしい。
ちなみに、俺たちのオフィスは急遽誂えたため、皆のオフィスから離れていたりする。
使い勝手が良い部屋で空いていたのが、この区画だったんだとさ。
まぁ、動く歩道やエスカレーターにエレベーターで移動する。
だからさ、移動に苦労するコトはな。
ま、運動不足にはなりそうだが。
で、自分のオフィスへ移動する訳なんだがな。
正直な話し、ちと身体を動かしたい。
だから、動く歩道は使わんし、エレベーターもな。
っか、自分で動いた方が速いし。
『もはや、人の動きではありませんね。
人は、そのような速度で、階段を駆け上がるコトはできませんが?』
いや、そんなコトを言われてもなぁ。
異様に身体が軽いと言うか、力が溢れると言うか。
んだぁ、コレ?
『検査結果ですが、臓器には異常なしです。
数値的には、十代の若者。
しかもアスリート相当らしいですね。
あの怠惰で自堕落な肉体からは、考えられません!』
やかぁーしい!
ほっとけやっ!
っか、ん?
「あー
その、なんだぁ」
『なんでしょ?』
「肉体年齢が若返ったからって、自衛軍が徴兵に来んよな?」
『自衛軍への入隊は、二十代までとなっております。
マスターは三十八ですので、対象外かと』
「だよな。
そうだよな!」
『ただし』
ん?
『同調率の件がありますので、入隊を要請される可能性は高いかと』
ノォォォォっ!
ジィーザァース!
『まぁ、テイクリム社が拒否するでしょうから、大丈夫でしょう。
複合国際企業であるテイクリム社は、下手な国の政府からの干渉を、寄せ付けません。
コレは、国際法に基づいており、日本国政府も従わない訳には参りませんので』
な、なら、良いのか?
『まぁ、コチラでも、色々と情報操作しておりますし』
ん?
『マスターの件にて、色々と動いている内に、様々な組織のサーバを裏から制圧するコトになりまして。
一部の隔離サーバ以外は私の制圧下ですので、大概のコトは、捩じ伏せれますから』
おーい。
遣り過ぎんなよっ!
まぁ、言っても、聞かんだろうがな。
で、オフィスへ着くと、嶋咲さんがコチラへ向かって来ていた。
いや、早くね?




