話す頭蓋骨
暗い部屋に似つかわしいライトのような光。
妖しく、揺れているようにも見える。
「頭の衝撃でおかしくなっちまったか、」
「いや、正常だわな、
あー、、お前、名前は??」
光るモノは話しかける。
「僕は、、亮太。
、、、あなたは?」
人魂のように空中をユラユラと浮遊すると、
僕の目の前へと、近づいてくる。
光るモノは手の平サイズの頭蓋骨だった。
僕は恐怖すら感じたが、
妖しく光る光は寂しさを感じさせた。
それなのに光は何故か暖かかった。
なんとも不思議な気持ちを味わせるようなものだった。
頭蓋骨「おい、
まだ朦朧としてんのか?
、、しっかりしてくれよ、」
呆れたようにため息混じりに話す。
亮太「ってか、なんで髑髏が話してんだよ、、
早くどっか行ってくんないかな、、
普通に怖いんだけどな、、」
頭蓋骨「そんだけ悪態つければ大丈夫だな
俺は、そうだな。髑髏だからなあ。
Skullとかかね?
いや、Jolly Rogerとかでもいぜ笑?」
髑髏はケタケタと顎を動かしながら笑う。
亮太「Jolly Rogerって、確か海賊旗の奴だったような。
彼は何なんだ。一体何の用があるんだ、、」
苛立ち混じりに食い気味に話す。
頭蓋骨「さっきっからブツブツブツブツうっせえな、、
ってか、頭蓋骨ってやめろや、
ジョリーさん。とか、ロジャーさん。とかよ。」
僕はふと気が付いた。
さっきから頭蓋骨とは、まともに口頭で話をしてないのだ。
僕の心と言うより、頭?の中のものと直接彼は話す。
亮太「じゃあ、ジョリーさんで、、」
ジョリーさんは嬉しそうに返事をする。
ジョリーさん「おう!」
亮太「それで、
ジョリーさんは、なんで僕の所に?」
ジョリーさんは回転しながら話す。
ジョリーさん「んー。。
俺は頭だけなのは分かるよな??」
見るからにリアルな頭蓋骨。
亮太「はあ。立派な頭蓋骨で。」
ジョリーさん「だろう?
お前、見る目あるなあ?」
ジョリーさんは機嫌が良さそうだ。
ジョリーさん「まあ、なんだ。
身体がな。どっかに行っちまってよ。
それを、探すのを手伝って欲しいんだわ。」
なんだか照れ臭そうに言うジョリーさんは、
まるで、告白してるみたいな状況だった。
ジョリーさんは結構ツンデレなのかな、、
なんて考えながらも、我に帰る。
亮太「身体を探す、、、?
僕が!?、、何で、、身体??
どうやって!!」
あたふたしている様子をまじまじと見つめられる。
ジョリーさん「お前、表現が豊かだな。
大丈夫だ。大体の場所は分かってるし、
見付けてくれたらちゃんと褒美やるよ。
"なんでもひとつだけ"
な。」
厄介ごとに捲き込まれてしまったな。
なんて、、肩を落とす。
亮太「ジョリーさん。
少し疲れたからまた明日話しましょう。」
パンクしそうな情報量と現状から逃げるように、
布団の中へと潜り込む。
ジョリーさん「あぁ、まあ、まだ本調子じゃねえしな。」
明日は目が覚めたらこの悪い夢が覚めますように。
そんなことを思いながら眠りにつく。
ジョリーさん「夢じゃねんだけどなあ、、
まあ、いいか。」




