第49話 アユちゃんは見た その5
初の予約投稿です。
パソコン置いていざ居酒屋。毎日晩酌するほどではありませんが、割りと好きな方。酒はビールじゃなしに日本酒でしょう。
「こんばんはー」
「「「「「らっしゃい」」」」」
「おお、来たね。モモちゃん」
「鮎川桃子は引退しました。今までの応援ありがとうございました」
名誉教授が言うので定型文を返します。
「で、今はロイターのアユちゃんかい?」
「所詮アシスタントですよ」
「アユちゃん、相席、お願い出来るかい?」
「構いませんよ」
と言うか望む所。しかしそれがフンプンとしたのか、
「アユちゃん、ここにおいで。君の光は、ここの朴訥とした人達には毒だ。組合長がいれば任せるんだが、今日はダンジョン攻略に出掛けていていないんだ」
と宣うのはシェフさんです。その面子は、シェフさん、名誉教授、貫禄あるオバチャンです。ずるいとか声が上がりますがオバチャンが一睨みするとシーンとなります。ヒエラルキーが良く分かりますね。
「はあ、それしかないようで」
「強要はせんが、一番の事情通だぞ」
と名誉教授。
「はあ、分かりましたけど、何か親ネコに回収される子ネコみたいですね?」
「子ネコと言うほど純真ではなかろう?」
「うう、痛い所を…。まあ、皆さんオープンなので、押さえないといけない事は大体集まりました。ロイター通信としては、明日、先生方にレクチャーいただければ記事は作れるので、ゆっくり飲もうかと思っていたんですよね」
「そうかい? なら、まずは美味しいシャモを食べてもらわんとな」
「シャモか、蒸し鶏のタレ色々一丁。酒は奢らんぞ。自分の甲斐性でやれ」
「ではご馳走になります。えっと、鶏に合う地酒を。吟醸とかになってない普通酒が良いですね」
「へえ、通だね。のあちゃんは、迷いなく純米大吟醸を要求したよ」
「ただ酒ならそうしたかもしれませんね」
「キレイキレイに研いだ酒何か酒じゃないって顔しているけど?」
「ああ、結局、大体パターンのお酒になるので。その先の舌はありません。それなら個性的で美味しいお酒で、安ければなおよろしいかと」
「アッハハ、通だね。黒米酒を出しておやり」
古代米のお酒ですね。赤米酒はNHKの朝ドラで一世を風靡しましたが、今回は、黒米です。
コップ酒が人づてで出て来ました。
黒っぽいかな、紫っぽいかもと言うお酒です。
「従業員の賄いが基本でね、サービスは最悪さ」
「外の人じゃなきゃ自分で取りにこいだよ」
「なるほど。社員食堂何ですね」
「子供ら追い出したら居酒屋になるけどな」
「ああ、そう言う時間ですか。あっもう出来ました?」
と、料理人から青竹の籠を受け取ります。四角くて、長辺に沿って中央の把手です。組合員さんの手作りで、飾りの無い素っ気ない作りですが、道の駅に出しておくと割りと売れますし、こんなの作ってと注文が入ります。かなり細かい寸法で。
「早いですね」
「そりゃ圧力鍋だからな。こんな高地だから仕方ないけど」
タレ色々は小瓶が色々載ってます。付け合わせはミョウガの甘酢漬けの炙りとキュウリの笹掻きです。
「タレ色々は八種のタレと唐辛子味噌と塩コショウだ。俺のお薦めは素直にゴマダレ。酒飲み共の一番人気は唐辛子味噌」
「ワシは辛子酢味噌じゃ」
「美味しくないとは言わないけど、内じゃなきゃ消えてるね」
アユちゃん黒米酒をちびり。
吟醸系だと雑味と切って捨てられる味が層を成してます。これはこれで、美味しいで良いのではないでしょうか。
「美味しい」
「……そこから何かないのかい?」
「ああ、TVで地方の釣り船民宿を回りましたが、始めは飲酒年齢未満でしたので、当然アルコールはNGです。そのままの流れで、番組ではお酒は使いませんでした。酒ソムリエ的な勉強はしてません」
「その癖、通な地酒を求めてるのは何でだい?」
「実地と言うか、誕生日プレゼントに、釣り船民宿の番組でお酒を奢ってもらったのですが、どうも、そう言うお酒に反応したそうで、ならばと試して見た所、これ好きとなっただけで、番組でも、特に取り上げませんでした」
「したそうでってアユちゃん、記憶飛んじゃった?」
アユちゃん肩をすくめます。ダメですよ、女の子がそんな飲み方したら。
「VTRチェックしましたけど、まったく普段と変わらないのが逆に怖かったですね」
「どこの依存症だよ」
オッチャンオバチャン目を覆います。
「釣り船民宿を紹介する番組をやっている間はそんな感じで、気が付いたら一升口でした」
「毎日じゃないだろうねぇ」
「そんなに飲んだのは一度切りですよ。両親の前で限界量を確かめに4合瓶並べたら空いちゃいまして」
「飛んだ飲んべえだわ」
「うん、シャモ美味しい。ゴマダレが良いですね」
「…それだけかい?」
「タレントがみんな食レポ出来るわけじゃないですよ。それに仕事でもないのに面倒くさいです。今は試食させてもらっているわけじゃありません」
「ハハハ、そりゃそうだ」
「あっそうです。玲子様の件は分かったのですが、そもそも、なぜ玲子様はここのダンジョンにいらっしゃったのですか?」
「さあねぇ。聞いた事ないけど、多分、当時上級ダンジョンって売ってたからね、それでじゃないかい」
「なるほどです。それじゃあ、打ち解けてリピーターになられたのはなぜですぅ?」
「直接的には玲子様がおっちょこちょいだったからだね。借りてた武器を返しに来たよ。後は、アタシらがゾンザイに扱うから居心地が良いんだろうよ」
「ロイターさんはタブロイドのような事はしないんじゃなかったかな?」
「個人的にゴシップは大好物ですね」
おお、何と言う事でしょう。
玲子様逃げて~。
オバチャン目で合図。
残念。
アユちゃん、玲子様来郷を知ってます。親御さんの件も。ここで覗きに行かないのは記者失格です。記事にするかは置いといて、みなしてかばってる玲子様にも興味があります。
「そう言えば、玲子様の動員に組合長さんがお怒りだったとか?」
「へえ、のあちゃん情報かい? あの子も口が軽いねぇ」
四十過ぎの官僚さんをあの子呼ばわり、さすがです。まあ見た目女子高生ですが。
「玲子様は内の職員さんだね。時給だけど内から出してる」
「へえ、そりゃ知らんかった」
「由坊が言うからね、社員で集まって決めたんだよ。労働には対価が必要だよ。みんなそれには納得した。この組合の活動指針その物だからね。その先は色々揉めたけど、今、組合の時給ナンバー1は玲子様さ」
何と、玲子様、山ん中組合の職員でした。しかもエースですよ、エース。
しかし、保健福祉士さんに色々ツッコまれるヤツですね。
「宮内庁のホームページにも、しれっと載ってるんだけど、どっからも問い合わせはないねぇ。何でだろ」
「ほへー、公表済みですか。……あっありました。『四月八日、玲子様、臨時就職される。農業法人山ん中組合合同会社に正規職員として採用されました。尚、給与体系は時給です。』何、このツッコミどころしかない広報は」
アユちゃん頭痛いとばかりに手を額に当てます。
「すべて事実何だけどねぇ」
「ああ、内はアルバイト雇用はしない。ただ、冬季の仕事量の減少は、時給でないと対応が出来なくてな。俺も、役職給以外は時給さ。組合長もな」
「徹底していますね」
「由坊が差別があってはいけない、ってね。障害の程度で区別はしないといけないからこそ、差別があってはいけない。てね、こうなった」
「なるほど。勉強になります」
「まあ、本人は度々正座で説教されてるけどな」
「まあ!」
「オバチャン達は容赦ないからな」
オバチャンがシェフさんをギロリと睨みます。
「ああ、俺も一度見たな。…だったな」
教授がオバチャンをチラリと見ます。
「裏では由坊って呼ぶオバ様方は度々正座させてるな。俺らはちゃんと裏に引っ張って叱るからな」
「しかし、色々組合長さんも調べたのですが、どこからも優秀以外の声はなかったのですが、どんな事で叱られるのでしょう?」
「優秀過ぎて、行動力もあるから空回り。大抵そんな感じかな。組織人じゃないなぁ」
「デリカシーがないのは絞めるねぇ。ありゃたまに蛮族になるからねぇ。野蛮だったりゃありゃしない」
「愛されているんですね」
「こんな村だからね、子供はみんなで育てるんだよ。だから由坊はアタシの子さ」
口々に「俺の子だ」、「私の子だよ」と声が上がります。
「地域の子供はみんな自分の子供何ですね」
「そうさ。まあ、由坊は特別愛された口だね。こればっかりは、自分の子じゃない他人の子を自分の子として扱うんだ、どうしたって差は出るよ」
「それでも自分の子として扱うのが仕来りだ。この村がある限り、こればっかりは守んなきゃいけねぇ」
そうだそうだと声が上がります。
「ええと、あまり聞く気は無かったんですが、ここって望月の隠れ里って話が出て来たのですが、そこの所はどうなのですか?」
「富士川方面に逃げた本家と、山に分け入った分家筋さ。交流は無いし、望月を名乗ってるのは二軒だけだよ」
「組合のホームページで見た感じ、何処も本家分家ありそうですが、組合長さんの庭田家は組合長さんしか出てこないのですよねぇ」
「まあ、そう言う事もあるさね」
若干まずいかな、と名誉教授が割り込みます。教授は側衛官の反応で宮内庁的にOKなのに気付いて、栽由に直に聞きました。まっ、人生経験ですね。
「そうだアユちゃん、君は環境問題とか熱心だったけど、池の水全部抜いちゃう番組には出たりとかするのかな?」
「契約上、ボランティアなら問題無いのですが、面倒くさいので、番組と関わりの無い所には参加するかもです。ただ、利根川、霞ヶ浦、琵琶湖何かにダンジョンがありますから、この騒ぎが治まった後、そんな活動があればですが」
「ああそうか。そんな物が出来ていたな」
「実際、その辺のドブコを覗くと結構な確率でダンジョンが嵌まってます。アメリカザリガニでも駆除しているのかなと思いましたが、アメリカザリガニは自由に出入りしてましたよ」
「そうなのかい?」
「少なくとも、私が確認した3つはそうでした」
「ふーん、どう言う事だ?」
老名誉教授は腕を組んで首を傾げます。うーん、可愛くありませんね。しわくちゃでも可愛いい爺様は可愛いんですがね。
「JB、私の雇用主ですが、行動生態調査をしないと分からんな、パス。て、それ以上の報道はしてません」
「アメリカザリガニか~。ありゃドブをキレイにしてくれてる分もあるからなあ」
「…そう言う面もあるんですか?」
「そう言う面があるかは知らない。でも、日本の固有種で、あそこまで汚い環境に適応出来る種はいないらしい。なら、そこで食べると言う事は、幾分でもキレイにしているんじゃないかな?」
「ふーん、道理だな」
シェフさんの考察に老教授が同意します。
「と言う事は、パッとは見えない外来種が導入されている可能性もあるのですか?」
アユちゃん若干被せ気味。落ち着きましょう。
「ふむ。その可能性は否定せん方が良いの。ワシは、急激に水質が悪化した時代に育ったが、重ねると、日本の調理器具の変遷が被るんだな。つまり、炭焼きが全国的に衰退した時代だ。ワシが聞いたのは、今は野菜の消毒何かに使われる木酢液の殺菌効果が、炭焼きの度に無造作に放出されていたとかかな?」
「その説は読みました。統計上、炭焼き窯の衰退と水質悪化が丸被りで、木酢液に注目が集まったのは、もっと後の時代なのだとか」
間違ってはいませんが、同時の化学洗剤登場を忘れた説です。まあ、木酢液が水質浄化に寄与していたのは確かですがね。まあ酔っぱらいの会話ですね。
「その通りだね。内は途切れる事なく炭焼きをやってるが、下火になった事は当然ある。その時、ここ辺でも、多少は水質悪化があったよ。ニシ(蜷貝、ここでは田螺)が増えた。アメリカザリガニが入って来たのも重なるね」
「こんな所にもアメリカザリガニがいるんですか?」
「いるね。子供らが寮の帰省の土産に持って帰ってね、ここらじゃ、キレイで穏やかな淵や浅瀬にはニホンザリガニが、キレイな早瀬にはウチダザリガニが、田んぼやその落ち水(彼女が言っているのは排水路。拾い水して上水に合流する)にアメリカザリガニがいるね」
「棲み分けが出来ていると?」
「ニホンザリガニの生息地は減ったね。でも、生態系から駆逐されるかと言うと、アメリカザリガニにもウチダザリガニにも犯されない生息域があるね。それ以上は生物学者に聞いとくれ」
「実に参考になります。私達が直接接触したのは海洋生物学者で、開けた生態系なので、数字にしないと比較が出来ません。その数字がなかなか出ないそうで」
「ここには、中ダンジョン以外ないしねぇ」
話しながらも食べて飲んで、お薦めはイノシシの角煮と玄米酒。いっぱい食べたので重いとの答えに、漬物7種盛と、赤米にワイン酵母を加えたお酒です。ピクルス2種と長芋の漬物2種、トマトの漬物、柴漬けと沢庵です。長芋が絶品です。柴漬けはオバチャンが、沢庵は教授がつついてます。
「ダンジョンって結局何で出来たのかな?」
教授がアユちゃんを見ます。
「一応、核大戦を恐れた神様が作った事になっています。でも、それだけではないと思いますね」
「そうかもしれないねぇ」
「それはそうだろう。いつの間にか、絶滅種の復活やら、絶滅危惧種の補充やらやっとる」
「人に因らない自然神側にも、何かないとダンジョン何か作らんだろうな」
「これがそれじゃないのかい?」
「自然神側にはどうでも良い事じゃな。動物神は概念神と考えるのが自明じゃ。生物進化が起こらんようになる」
教授がアユちゃんを見てきます。測っているのか教授の導きか、微妙な所です。
「JB達と話した時は、人間が神を生み出すのなら、人間の思念は何らかのエネルギーを持っている。それが溜まって危ないから、それを使ってダンジョンを作った。と結論しました。だいぶ乱暴ですけど、絶滅種の復活何かやっているのは、使い切れないそれを使っているのだろうと」
「へえ、由坊達と同じ結論かい。やるねぇ」
栽由と岩崎さんとのあちゃんを中心に、喧々諤々やりました。玲子様とかシェフさんとか、良いとこまで付いて行きましたが、最後の方は弾かれて傍観者でした。
アユちゃんやりますね。
取り留めなく酔っぱらいの会話が続きます。
「ラストオーダーでーす」
9時半過ぎました。
「早いですね?」
「社員食堂だからね。もう一杯行くかい? アテは?」
「長芋のお漬け物をおかわりで、お酒はこの赤米を熱々燗にしてください。伊根のと比べてみたいですね」
「熱々燗?」
「60度くらいまで上げちゃってください」
「このフルーティーなのを燗にするのかい? どうなるんだろう。普通はピリピリして飲めたモンじゃないんだよ?」
「最も化ける燗酒か…。まあ美味いけど」
「そうなのか?」
シェフさんオバチャン名誉教授が頷き合います。
「赤米の燗酒二合お願いね」
「それはアユちゃんのとは別で?」
「「「別で!」」」
こっちも飛んだ酒飲みですね。アテもアユちゃんに倣うようです。燗も熱燗以上に暖めるようです。
出来るとアユちゃんがでっかいお盆で配ります。その間にもオバチャンが注いで回します。ちゃんと一合と二合の徳利でですよ。
「「「「乾杯」」」」
小っこいぐい呑みを一息に呷ります。
「「「「!」」」」
「化けたな」
「癖はあるね。でも何でピリピリしないんだろ」
「コイツはホットワインみたいだな」
「甘酸っぱいです。伊根のより香り立ちがよりワインポイですね」
「それはワイン酵母が仕事してるんだろ」
「これ何処で買えますか?」
「ワシも欲しいな」
「いや、まだ商品化してないんだよぉ。ラボから持って来て味見させてるヤツだから」
「残念ですぅ」
「残念じゃぁ」
シェフさんに上目づかい、アユちゃん露骨におねだりです。でも、シェフさんは酒部門には参加してません。こっちのオバチャンは、食品の商品化には何でも口を出せる商品化顧問の一人です。まっ、口が肥えてるだけですが。
「酒は製品化してないからなぁ」
「蔵が出来たのが冬に入ってからだし、蔵の名前も決まってないんだよ。また山ん中にすんのかねぇ、山ん中所かビルの中だけど」
「……酒造許可ないんですか?」
「いやいや、当然酒造許可は取ってるさ。屋号やらブランド化の話だよ。うーん、トマトソースと合わせると美味いかも。濃い味にも全然負けない」
「かもしれないね」
よっぽど気に入ったのか四人ともカパカパ行きます。熱燗をそんな飲み方して大丈夫ですか? 一気に回りますよ?
「もう無い」
「アユちゃん、女の子がそんな飲み方しないの」
アンタもたいがいだよオバチャン。
「は~い。でも美味しかったんだもん」
「そう言ってくれるのは嬉しいねぇ。商品化が決まったらメールするよ」
「よろしくお願いします。一升瓶最低30本は確保しないと」
「…本数が予想と一桁違うんだけど、そんなに大量にどうするんだい?」
「布教用です」
「ああ、推し活ってヤツかい。嬉しいけどね、冷酒でも熱々燗でも美味いけど癖もある酒だよ。無茶はしなさんな」
「万人受けじゃないから布教しないと」
「気に入ってもらえたのは嬉しいが、酒何か嗜好品だ、無茶な事はしない事だ。中元歳暮に四合瓶はどうだい?」
「大学卒業まではやってませんでしたね。良いかも。一人前っぽい」
「そりゃ自分が一人前だと思えば一人前何であって、他人が決める事じゃないな。タレントさんやってたアユちゃんの方がその辺はシビアじゃないかな」
「一人前って何だろう? ヒック!」
「ああこの酔っぱらいが! 自衛隊さん、民宿の1号室だよ。お願いね!?」
「失敬な! わしゃ酔っとらん!」
「酔っぱらいは皆そう言うんだよ!」
「教授、もう休んだ方が良い。頼むよ?栗林三佐」
「任されましたが、報酬は?」
「ご希望は?」
「その赤米酒で」
「300ミリで良いかい?」
「それは渋ちん何だよ!?」
「しょうが無いねぇ、一升瓶付けるから布教?しときな」
「了解しました!」
教授は栗林さんにおんぶで退場でーす。
アユちゃんご馳走様してお会計です。
「…安い」
「流通コストが乗って無いからな。俺らはそこから利益分が社員割引されるのさ」
「賑わう訳ですねぇ」
「ブチブチ言って参加しなかったヤツらも安いからって通って来るよ」
「えっ、こんな村で不参加者がいるんですか!?」
「もう動けないからって参加しなかったヤツもいれば、知的障害のある子達を雇用する事に反対したヤツもいるね。組合はあくまでビジネスだよ」
「ええっと、…つまり村八分対象ではないと」
「違うよ! 組合はあくまでビジネスだよ。内は惣が強いからね、普通に村八はあるよ。たいてい、呆けたお爺いが意固地になって村八くらうんだけどもね、呆けてると分かってるから、実際は村三くらいだね」
「はあ」
村の運営を語られてもアユちゃんも困りますよ。まあ、惣は全会一致が原則なので村八分何て起こります。民俗学をやると、いかに古代から日本が民主的だったかが分かります。西洋的ではないですけどね。
ひとまずお別れです
ヒナタとアユの酒癖は設定通り。のあちゃんが呑兵衛ポイのは文脈で、そんなに強くはありません。
伊根の=向井酒造の伊根満開ですね。そっから先はご自分で。
長芋の漬物、大好物です!
作者の好みを語ってどうする。
まあ、推し活の一環でしょう。




