謂わば、私はセロフィートと玄武にとっては、母親であり、創造主でもあり、絶対神的な存在なのよ。
そうです!
誰が何と言おうと、私が家長!!
私の言う事には、セロフィートも玄武も絶対服従、これ鉄則!!
玄武は私に「 家長権限でセロフィートを黙らせて、此の場を収めろ 」って言ってるのね?
そうなんでしょ??
………………違ってたらどうしようね?
自慢じゃないけど、私には推理力なんて優れた能力を持ち合わせてない凡人でっす★
抑、私はまともな推理なんて出来た試しもないし!
推理小説を読んでみると3頁で眠気に襲われて、飽きちゃって、犯人が誰なのかラストを読んじゃうし!
探偵モノや推理モノの漫画やアニメだって、別に推理が好きで読んだり見てる訳じゃなくて、絵が好きだから読んだり、見たりしてるだけなんだから、内容なんて右から左よ。
ドラマや映画だって、好きな役者さんが登場したり、好きな声優さんが吹き替えをしてるから見ぃ〜てぇ〜るぅ〜だぁ〜けぇ〜〜〜。
その程度の凡人に探偵みないに高度な推理が出来ると思うの?
はい、私には出来ません★
【 小説家でいこう! 】で推理モドキを投稿していた時もあったけど、所詮はモドキ作品。
推理作品とは言えない “ なんちゃって探偵モノ ” みたいな代物だった…。
そんな事より、此の場を収めないと!
頑張れ、エノ!
根性見せろ!!
私は椅子から腰を浮かせて立ち上がった。
エノ
「 ──セロ、黙るのは貴方の方よ!
残ぱ──じゃなくて、料理を完食させるのは無しよ!
1番の被害者のセタちゃんが「 止めてほしい 」って言ってるの。
私はセタちゃんの想いを尊重するわ。
新しい料理に変えてもらって終わりよ 」
玄武
『 「 酸シャワーを浴びさせろ 」と言った同一人物とは思えない発言だな 』
エノ
「 うっさいわ!
“ 浴びさせろ ” じゃなくて “ 御見舞いして ” だからね!!
──虫の死骸と髪の毛の入った料理は食べなくて良いけど、きちんと誠意を持ってセタちゃんと家族の私達に謝罪しなさい。
──土下座よ!
深々と頭を下げて床に額を擦り付けて、自分の犯した罪を素直に認めて、誠心誠意謝罪しなさい!
貴方に提示するのは3択よ。
私達に誠心誠意真心を込めて土下座をして謝罪するか──。
謝罪を拒んでオーナーと料理長と私達の目の前で、貴方が台無しにした料理を完食するか──。
どっちも拒んでニュイちゃんの骨迄溶かす酸シャワーを浴びるか──。
さあ、貴方は何れを選ぶの? 」
玄武
『 悪魔も裸足で逃げ出しそうな3択だな 』
エノ
「 黙らっしゃい!!
セロも其でいいわね?
私が家長よ!
家長の命令は絶対なの!
此は “ お願い ” じゃなくて、 “ 命令 ” です!!
大人しく私の考えに従いなさい!! 」
私、頑張ったよ!!
何とか3択に絞った。
オーナーと料理長に対しては、お咎めなしにして、店員を完全に悪者に仕立て上げた。
本音を言えば、店員には素直にセタちゃんへ謝罪をしてほしいところ。
謝罪をされたからって、セタちゃんの傷付いた心が癒される訳じゃない。
許しを乞う為にする薄っぺらい謝罪だけはしてほしくないのよね。
期待なんて、ミジンコちゃん並にしませんけどね!
奴隷に頭を下げて謝るなんて、此の上ない屈辱だと思うし、苦渋の決断なんじゃないの?
1ヵ月で10億円を稼ぐような超絶エリートのリーマン社長が、地べたを這いつくばって食べれる雑草を探してるようなオンボロボロな小汚ない底辺のホームレスに土下座するような感じ──。
一寸違うかな??
でもでも、其ぐらい屈辱的な事だと思うの。