♥ 飲食街 6 / 飲食店 6 / 夕食 6
家族になって未だ1日目だから、目と目で通じ合うとか、ツーカーで分かり合うとか無理だって事は分かってる。
セタちゃんだって、昨日迄奴隷だった自分に血の繋がりのない家族── 3人と1匹 ──が出来た事に戸惑ってると思う。
“ 家族 ” とか “ 兄兄姉弟 ” って言ったって所詮は冒険者パーティーメンバー内での事だし……。
セロフィートと玄武に至っては私の危ない欲望が具現化しちゃった産物──黒歴史だし……。
ペットのニュイちゃんは可愛いテイム・モンスターだけど、超絶危険物バリバリMAX超えのバブルスライムだし……。
明らかに一般的な家族と掛け離れちゃってる訳で……。
ニュイちゃんに関しては、後から家族になったセタちゃんのお兄ちゃん的存在で居たそうな雰囲気で、何かとお兄ちゃん風を吹かせてる一生懸命なニュイちゃんは可愛い(////)
そんな事は置いといて、セタちゃんは此のカオスな状況下でどうするんだろう。
今の私にはセタちゃんを見守る事しか出来ない。
震える手をキュッて握ってあげたい〜〜〜!!
此はセクハラじゃないの!!
お姉ちゃんとして、弟を元気付けたいだけなの!!
第一、私はショタコンなんかじゃないんだから!!
断じて違うんだから!!
──なんて私が思いながらセタちゃんを見守っていると、セタちゃんは何か意を決したのか左右の袖で涙を拭い始めた。
セタちゃん……どうしたんだろう??
セタ
「 ──あの!
もう……止めてください…。
僕…は、大丈夫…ですから……。
僕…が、奴隷なのは本当だし…………、奴隷が…人間に良く思われてない事は……奴隷商に居た時に嫌と言う程……教えられました…。
悲しい事だし…胸も痛む…けど……仕方無い事なんだって……。
僕は……悪意に満ちた言葉…を言われただけ…です。
それだけ…です。
──だから!
料理の完食なんて……さ…させないでください…。
お願いします… 」
──セ…セタちゃんっ!!
私の思いが──、願いが──、通じたの??
セタちゃんが勇気を出してセロフィートに意見してくれた!!
凄いよ、セタちゃん!
偉いよ、セタちゃん!!
良く言えたね、セタちゃん!!
セロフィートはどうかな?
勇気を振り絞って気持ちを吐き出したセタちゃんの頑張りに対して、どう答えるつもりなの??
セロフィートも大人だし、考え直してくれるよね??
私は期待の眼差しをセロフィートに向けて様子を見る事にした。
セロフィート
『 ──セタ…。
君の気持ちは分かりました。
此の状況下でワタシに意見するとは勇気を出しましたね 』
セタ
「 ──セロ兄さん…(////)」
セロフィートったら、考え直してくれたのかしら??
セロフィート
『 口を慎みなさい、セタ。
君は末っ子です。
長男のワタシの決定に従うのが末っ子です。
黙っていなさい 』
セタ
「 ………………はい……。
ごめんなさい………… 」
セロフィートぉ、セタちゃんを撃沈しやがったぁぁぁぁぁああああああああ!!!!
玄武
『 そうだな。
家長の決定に従うのは同然だ。
末っ子のセタは黙って大人しく結果を見届ければいい 』
エノ
「 一寸、玄武!!
何でセロの味方するのよ!! 」
私はセロフィートを持ち上げる玄武に文句を言って睨んだ。
玄武は私と目を合わせずに私の右腕を肘で小突いて来やがった??
何なのよ?
何かの合図なの??
………………あっ、若しかして、私に「 どうにかしろ 」って言う合図なの??
「 どうにかしろ 」って言ったって…………ねぇ?
セタちゃんは末っ子だし、セロフィートは長男だし、玄武は次男で、私は長女で──、ニュイちゃんはペットだから……。
玄武はさっき、何て言ってた??
──そうだ!
玄武は「 家長の決定に従うのは同然だ 」みたいな事を言ってた。
“ 長男 ” じゃなくて、 “ 家長 ” って言ってた!!
〈 えみゅ〜る 〉の家長は誰??
そんなの知ってる!
勿論、この私でっす!!
私はセロフィートと玄武を生み出した親なんだもんね!!




