♥ 飲食街 4 / 飲食店 4 / 夕食 4
スマホの電源を入れたら、画面を上へスライドさせてアプリの画面に変える。
【 財布 アプリ 】のアイコンをタップしたら、[ 財布 ]の文字をタップして、[ 財布 ]の画面に必要な金額── 銀貨 10枚 ──と打ち込んだ。
スマホの画面から布袋が出て来る。
此の布袋の中に銀貨10枚が入っている。
エノ
「 ──はい、店員さん。
オーナーと料理長を呼んで来てくれて有り難う 」
私は店員へ銀貨の入った布袋を手渡した。
店員は申し訳なさそうに、でも何処か嬉しそうに私から布袋を受け取るとエプロンに付いてるポケットの中へ布袋を入れると仕事へ戻って行った。
オーナー
「 彼の…何か不手際があったとお聞きしたのですが…… 」
玄武
『 虫の死骸と毛髪を入れた料理を客に提供するのが此の店の誠意か? 』
オーナー
「 は……??
一体何の事で…………料理に混入物ですか?! 」
玄武
『 そうだ。
其処の店員がワタシ達の弟の前に虫の死骸と毛髪の入った料理を出したぞ。
“ 亜人種は奴隷だから客ではない ” とでも店員へ教育してるのか? 』
オーナー
「 ──い、いえ……そんな事は御座いません!!
主と入店された奴隷であれば、大切な御客様で御座います!! 」
セロフィート
『 そうです?
何故其処の店員さんは、ワタシ達の大切な弟に酷い仕打ちをしたのでしょう?
店員さんの心無い行いに悲しくて、胸が痛みます 』
オーナー
「 誠に申し訳御座いませんっ!!
直ぐに作り直させます!
新しい料理を御用意させて頂きます! 」
玄武
『 テーブルに並べられた料理も作り直してくれるな。
入っていては困るからな 』
オーナー
「 勿論で御座います!
此方の代金は頂きません!! 」
セロフィート
『 ──時に料理長さん。
貴方は御客に提供する料理に対して誠実です? 』
料理長
「 はぁ?
当然でしょう!
私は厨房を預かる料理長です。
料理にはド真剣に誠実に向き合ってますよ 」
セロフィート
『 そうでしょうか?
厨房内で混入物を入れてしまえる隙を作ってません?
虫の死骸と毛髪を彼が厨房内で入れたのかホール内で入れたのか、はっきりさせてください。
場合によってはホール長にも来ていただく事になります 」
オーナー
「 ホ…ホール長もで御座いますか? 」
玄武
『 当然だな。
店員への指導不行き届き,監督不行き届きだ。
ホール長の職務怠慢も否めないな 』
オーナー
「 ………………は、はい…… 」
セロフィート
『 ワタシ達の弟は、店員さんの心無い侮辱的な言葉にも深く傷付けられました 』
オーナー
「 えぇっ?!
…………混入物だけではないのですか?! 」
セロフィート
『 誰が混入物だけと言いました? 』
玄武
『 「 場違い奴隷め。賎しい奴隷は外で残飯でも漁ってろ 」だったか?
随分と酷い言葉で罵ってくれたものだ 』
エノ
「 ──えっ何よ其??
私には聞こえなかったけど!
セタちゃん、そんな酷い事、言われたの? 」
初耳なんですけど!!
何でセロフィートも玄武も私に教えてくれないのよぉ!!
セタちゃんは両目に涙を溜めていて、泣きたいのを懸命に堪えているみたい。
男の子だって、辛かったら思いっきり泣いてもいいんだよ、セタちゃん…。
飲食店で大泣きするのは流石に拙いと思うけど……。
でもでもでもっ、泣きたいのを懸命に我慢してるセタちゃん、可っ愛い〜〜〜ん(////)
写メに撮りたいよぉ〜〜〜(////)
ちょっち、不謹慎過ぎるかな、私……。




