♥ エーミン城 4 / 部屋 4 / 看護 4
後はセーラー服の襟,リボン,スカート,ロングソックス,ズボンの色も青系の紫色に変えてもらった。
「 どんだけ紫色が好きなだんよ! 」って言われちゃいそうなぐらい紫色に拘ってみた。
姿見に映る自分の姿を見るけど、顔のパーツは触ってないのに、まるで別人みたい。
私の目の前にある姿見に映っている少女が、≪ タココミエット大陸 ≫を旅する “ エノ・セロッタ ” なんだ!
城下町を出たら此の姿で旅をする事にしよう!!
冒険の旅に出る迄、此の姿はお預けね。
エノ
「 ──セロ、有り難う!
此の姿、気に入ったわ。
城下町を出て旅を始めたら、此の姿に変えるってのは出来る? 」
セロフィート
『 出来ますよ。
旅に出る迄は、元の姿で過ごします? 」
エノ
「 うん。
戻してくれる? 」
セロフィート
『 はいはい 』
セロフィートが両手を合わせて軽くパンッと叩いたら私の姿が元に戻った。
やっぱり元の自分の顔の方が落ち着くなぁ……。
別にナルシストじゃないんだけど、自分の事を好きな私で良かった!
ニュイ
「 ニューニュ、ニューニュ 」
玄武
『 エノ、目を覚ましたぞ 』
エノ
「 本当?!
セロの薬が聞いたのね! 」
私は姿見から離れて、ベッドに近寄った。
ベッドの中で仰向けに寝たきりの少年は、虚ろそうな両目を開けていた。
やっだ!
可愛い美少年(////)
瞳の色は玄武よりも深みのある紫色をしている。
ちっちゃい玄武みたい(////)
セロフィート
『 気が付きましたね。
気分はどうです? 』
奴隷:美少年
「 ………………悪く…はない…です……。
彼の……貴方は誰ですか…。
僕は……奴隷商に居た筈で……。
此処は……何処…ですか…… 」
セロフィート
『 ワタシはセロフィート・シンミンです。
君は病を患っていて死にかけていたので、奴隷商から買い取りました 』
奴隷:美少年
「 ……えっ…………僕は……買われたんですか…… 」
セロフィート
『 君の患っていた病はフェンリルの末裔──白狼族が発症する特殊な病でした。
奴隷商で君は人狼族だと思われてましたし、白狼族の稀な病の知識を持たない医師達には治療は出来ません。
奴隷商に居ても君の病は治りませんし、君は死んでしまいますから、君を買い、ワタシの作った薬を飲ませました 』
奴隷:美少年
「 …………僕の病気を治す為に…… 」
セロフィート
『 奴隷商で君を見付けたのはニュイさんです。
ニュイさんはワタシのエノのペットです 』
奴隷:美少年
「 ニュイ……さん?
ペット…?? 」
エノ
「 初めまして。
私はエノ・セロッタ。
此の子がバブルスライムのニュイちゃん。
此方が私の〈 守護り手 〉の玄武だよ 」
ニュイ
「 ニュニュ〜 」
玄武
『 「 元気になって良かった 」と言ってるぞ 』
奴隷:美少年
「 …………初めまして…。
……助けてくださって…有り難う御座います…。
…………御主人様方… 」
エノ
「 あ〜……、御主人様は止してほしいかな〜。
君は私の家族になったんだから! 」
奴隷:美少年
「 ……か…家族……??
ぼ、僕は奴隷で── 」
エノ
「 そうなんだけど……。
実はね、君には私の作った〈 えみゅ〜る 〉のパーティに入ってもらいたいの。
あっ、因みに拒否権はないからね!
君はパーティメンバーの4人目に決定してるから!
宜しくね♪ 」
奴隷:美少年
「 ………………は…はい…… 」
玄武
『 冒険者は知ってるか?
近々城下町を出て本格的に旅を始める予定でいる 』
奴隷:美少年
「 はい…… 」
セロフィート
『 明日の朝には本調子に戻ってます。
軽食の後、もう一眠りすると良いです 』
エノ
「 ねぇ、君の名前を教えてくれないかな?
因みに私の事は “ 姉さん ” って呼んでほしいかな。
私、末っ子だから弟か妹が欲しかったの〜〜 」
玄武
『 ワタシの事は玄武で構わないぞ 』
エノ
「 駄目よ! 」




