セロフィート
『 そうです。
其の白狼フェンリルの末裔とされる白狼族の少年です 』
エノ
「 でも──、白狼族の設定は、私が【 小説家でいこう! 】に投稿してた物語の設定よ。
≪ タココミエット大陸 ≫でも、そうとは限らないでしょ? 」
セロフィート
『 そうでもないようです。
白狼フェンリルは確かに存在にしてました。
現在の大陸は、獣化を封印され弱体化した亜人種を人類が手綱を握り、大陸の過半数を我が物顔で支配してますけど、数千年前の大陸は人類は最弱な家畜として亜人種が人間を虐げて大陸を支配していました。
亜人種の中で最も数が多く、大陸の半分以上を独占支配していたのが、古の人獣族である白狼フェンリルです 』
エノ
「 ≪ タココミエット大陸 ≫の数千年前は、人類よりも亜人種の方が強かったのね。
当然だろうけど… 」
セロフィート
『 白狼フェンリルは亜人種の中でも随一の長命種でした。
其の中でも最も長命だったのが、偉大なるフェンリルの王です。
彼の存在が白狼フェンリルを数万年もの間、絶えさせる事なく繁栄させてました 』
エノ
「 私の設定では──、月光がフェンリル王に力を与えてたのよね 」
セロフィート
『 そうです。
月光の力を得て大陸の殆んどを統治してました。
神秘に満ちたフェンリル王国には、オーロラを思わせるような強力な結界が張られていた事で、白狼フェンリル以外の亜人種は領土へ入る事すら出来ませんでした。
他の亜人種達は、豊かで恵まれているフェンリル王国の領土を手に入れようと虎視眈々と狙ってました 』
エノ
「 豊かで恵まれ過ぎるのも問題よね…。
数万年も続いていたなんて嘘みたい… 」
セロフィート
『 滅亡とは無縁だと思われていたフェンリル王国でしたけど、偉大なるフェンリルの王はたった1人の黒狼フェンリルの手に掛かり絶命しました。
偉大なるフェンリルの王が崩御した後、玉座を手に入れ即位したのは黒狼フェンリルでした。
黒狼フェンリルは月光の結界を消し去り、フェンリルの王国に様々な種族の亜人種に攻め込ませました。
数万年もの間、大陸を独占支配していた白狼フェンリルは、他の亜人種から狩られる側となりました。
王国を追われた白狼フェンリルは逃げる際に散りじりとなり、数十年の間に白狼フェンリルは狩り尽くされ、100年後には『 存在していた事すら幻だ 』と言われるようになりました。
何処かで息を潜め細々と生き残っていた白狼フェンリルが居たのでしょう。
白狼フェンリルの子孫達の末裔が白狼族の彼です 』
エノ
「 狩られはしたけど絶滅は免れた訳ね。
だけど、白狼族の子孫が増えなかったら、白狼族は絶滅しちゃうわよね? 」
セロフィート
『 時間の問題でしょうね。
白狼族を奴隷商から買えば、最低でも白金貨5.000枚はします 』
エノ
「 は…白金貨5.000枚?!
金貨5枚は確かに安い買い物ね… 」
玄武
『 随分と得したな 』
セロフィート
『 ふふふ。
ニュイさん、お手柄です 』
ニュイ
「 ニュ〜??
ニュ、ニュ、ニュ〜〜 」
玄武
『 ニュイなら他の白狼族も見付けられるかも知れないな 』
ニュイ
「 ニューニュ 」
エノ
「 生きてれば──よね?
此の子以外にも居るのかな?? 」
セロフィート
『 どうでしょう 』