エノ
「 ──此の人でなし!! 」
ニュイ
「 ニ゛ュ〜〜〜 」
玄武
『 ニュイが「 お前を溶かす 」と言ってるな。
言葉には気を付けた方が良い 』
セロフィート
『 此の病は人に移ったりしません。
此処に居ては助かりません 』
少年は奴隷商に居たら治らない病を患っていて、死にかけてる……。
エノ
「 セロ……、助けれるんだよね?
病なんて古代魔法で治せちゃうよね! 」
セロフィート
『 古代魔法は万能ではないですし、治癒に特化した魔法でもないです。
如何に日常生活を楽してダラダラと過ごせるかに特化した便利魔法です。
其はエノが誰よりも理解している筈です 』
エノ
「 そ…其は……そうだけど……。
で…でも──、体内の免疫力や抵抗力とかの自然治癒力を高める魔法はあるでしょ??
其を使えば治せるんじゃないの? 」
セロフィート
『 怪我や傷は痕が残らないように傷口は塞がります。
こんな死にかけている状態の彼に、そんな高度な古代魔法を使えば、病が完治する前に身体が耐えきれず死んでしまいます。
今の彼には古代魔法は使えません。
勿論、元素魔法もです。
ワタシの発動させる元素魔法も強力ですし、彼の身体が耐えられません 』
エノ
「 そんな……。
じゃあ、どうやって助けるの?? 」
セロフィート
『 エノはワタシの創造主です。
誰よりもワタシの趣味を把握してるでしょう 』
エノ
「 セロの趣味……。
病を治せるようなセロの趣味……。
……………………あっ!!
も…若しかして……薬…?? 」
私の顔は一気に青冷めた。
「 全身から血の気が引くって、きっとこんな感じなんじゃないの?? 」──って思うぐらいに血の気がサーーーッて引いて行く。
そう!
セロフィートは末恐ろしい趣味を沢山持っているの!
其の中でも役に立つっちゃあ立つんだけど、かなりえげつない趣味がある。
其が様々な種類が存在する “ いけないお薬 ” の数々──。
世の中に出せないような超絶ヤバいお薬をセロフィートは趣味で簡単に作っちゃう。
そう、まるで目玉焼きを作るみたいに簡単にね!!
エノ
「 あの超絶危険で激鬼ヤバ級のお薬の何れかを此の子に使うって言うの??
実験のモルモ験けんット台だいにするつもり?! 」
セロフィート
『 まさか。
エノが助たすけたいと思おもう子こ供どもをモル実じっモ験けんット台だいにしません。
エノだけのセロフィートを信しんじてください 』
エノ
「 …………凄すんごく不ふ安あんだけど……いいわ。
今いまはセロを信しんじる! 」
玄武
『 賢けん明めいだな。
ワタシには怪け我がも傷きずも病やまいも治なおせないからな 』
ニュイ
「 ニュー 」
セロフィート
『 エノ、買かう奴ど隷れいは此この子こで良よいですね? 』
エノ
「 うん。
其その子こを買かう。
だから、絶ぜっ対たいに助たすけて!! 」
セロフィート
『 ワタシのエノ、貴女あなたが望のぞむなら──。
──ブダヌキさん、奴ど隷れいを買かいます。
退どいてください 』
ディビス
「 そそそ…そいつは駄だ目めなんだなぁ!
ううう…売うれないんだなぁ!!
かかか…返かえすんだなぁ! 」
玄武
『 退どけ、ブダヌキ。
邪じゃ魔まだ 』
ニュイ
「 ニ゛ュ!! 」
私わたしがお姫ひめ様さま抱だっこをしていた少しょう年ねんを玄げん武ぶが代かわりにお姫ひめ様さま抱だっこしてくれた。
私わたしはニュイちゃんを抱だっこした。
セロフィートが両りょう開びらきの扉とびらを開あけてくれる。
扉とびらを出でると、あ・の・ダンディなオジ様さまが居いてくれたぁ〜〜!!
ダンディなオジ様
「 エノ様さま、奴ど隷れいは御お決きまりになられましたか? 」
エノ
「 はい!
此この子こを買かいます! 」
ダンディなオジ様
「 ………………其その奴ど隷れいを買かわれるのですか? 」
エノ
「 はい!
皆みんなで決きめました。
此この子こを家か族ぞくにしたいんです 」
ダンディなオジ様
「 …………ですが此この奴ど隷れいは病やまい持もちで御ご座ざいます。
何い時つ亡なくなるか…… 」
セロフィート
『 病やまい持もちだろうと死しにかけだろうと構かまいません。
エノが彼かれを欲ほしがってます。
買かうのはエノが欲ほしがる奴ど隷れいです。
金きん貨か10枚まいで足たります? 』