♥ フィールド 13 / テイム・モンスター 2
何て酷い飼い主なの!!
こんな人にスライムちゃんを返すなんて絶対に出来ない!
虐待してる人達から助けれたのに──。
みすみす見殺しなんてしたくないよ…。
エノ
「 セロ…、玄武……助けてよ… 」
私はセロフィートと玄武に上目遣いで助けを求めた。
セロフィートと玄武は御互いに顔を見合わせている。
一寸、助けてくれないの!?
玄武
『 飼い主に聞きたい。
何故、此のスライムを雑に扱う?
其なりの理由があるのか? 』
男:テイマー
「 上から目線かよ。
たく──、嬢ちゃんが嬢ちゃんなら連れも連れだな。
まぁ、良いさ。
答えてやるよ。
──コイツはな、オレが今手塩に掛けて育ててるモンスターの代わりなんだよ。
つまり、一時的な繋ぎって奴だな。
オレがテイムしたモンスターの中で1番使えない雑魚中の雑魚でな、謂わば要らないモンスターなんだわ。
──で、ちょいとした小遣い稼ぎにコイツを使ってるだけさ。
テイマーがテイム・モンスターを直に殺すなんて出来ねぇからな。
間接的に死んでくれりゃあ、枠の空きが出て、オレ的にも助かるんだわ。
テイムが出来るのは、1人4体迄って決まってるからな〜〜。
1度テイムしちまうとモンスターが死ぬ迄、枠は空かねぇから新しい怪物のテイムが出来ねぇんだわ 』
エノ
「 何よ…其……。
貴方、初めからスライムちゃんの事を!?
スライムちゃんは懸命に生きてるんだよ!!
其を捨て駒みたいに── 」
男:テイマー
「 煩ぇよ!
そいつはオレのモンスターだぞ!
オレが殺す訳じゃないんだ。
事故だよ、事・故!!
サンドバッグ中に死んじまうモンスターなんて珍しくねぇんだよ。
不慮の事故な。
コイツで何体目になっかなぁ〜〜〜。
スライムは弱ぇから、育てても大して持たねぇんだよなぁ。
でもまぁ、コイツは割りと長持ちしてるんだぜ。
スライムにしちゃあ、頑張ってると思うけよ、無駄に長生きされても此方は困るんだよ!
──なぁ?
ティッキーゴイスよぉ。
頑張らなくて良いからよ、さっさとくたばってオレの為に枠を開けてくれよ!!
お前に利用価値なんて、もうねぇんだからよ!! 」
エノ
「 ──貴方、最低よっ!!
貴方みたいな人に怪物をテイムする資格もペットを飼う資格もないよ!! 」
セロフィート
『 エノ、落ち着いてください。
貴方の事情は大体分かりました。
貴方が此のスライムに対する思いもです。
“ ティッキーゴイス ” と名付けてるにも関わらず、随分な扱いですし、直接「 要らない 」とはっきり言うとは… 』
男:テイマー
「 何だよ?
アンタも其の嬢ちゃんみたいに『 テイム・モンスターは家族なの〜 』とか馬鹿な事を言うつもりかよ? 」
セロフィート
『 いいえ。
ワタシはエノとは違います。
ペットはあくまでペットであり、飼い主の所有物です。
テイム・モンスターも同様です 』
男:テイマー
「 へぇ?
アンタは嬢ちゃんと違ってまともなんだな。
安心したよ。
話が通じる相手で助かる 」
セロフィート
『 ティッキーゴイスさんは貴方の元へ戻る事を心の底から拒否してます。
貴方の心無い本心を直に聞いて決心が固まったようです。
貴方を「 見限る 」と言ってます 』
男:テイマー
「 はぁあ??
コイツがオレを見限るだって?
モンスターが飼い主のオレを見限る??
そんな事、出来る訳ないだろ! 」
玄武
『 出来ない訳ではいな。
テイムをしてもモンスターの心迄は支配する事は出来ない。
此のスライムは運が良い 』
セロフィート
『 貴方の話を聞いて気が変わりました。
ティッキーゴイスさんを助けます。
ワタシのエノも心底望んでますし 』
エノ
「 セロぉ…(////)」
玄武
『 〈 守護り手 〉として、エノの望みは叶えないとな 』
エノ
「 玄武ぅ…(////)』
ティッキーゴイス
「 ニュニュ〜〜(////)」
エノ
「 スライムちゃんも喜んでる!
良かったね、スライムちゃん! 」
男:テイマー
「 おいおい、冗談は寝て言えよ!
テイムはテイマーとモンスターを結ぶ “ 絆 ” で出来てるんだぞ!
固く結ばれた絆を断ち切るなんて出来るもんかよ!! 」




