♥ フィールド 7 / 動物虐待を虐待しちゃう 1
私は夜通し1人で怪物を倒しまくった。
そして朝方、セロフィートから漸くお許しが出た事で、長く続いた魔法の熟練度上げとLV上げを終わらせる事が出来た。
私は城下町に戻る為に歩き出した。
エノ
「 ──結局、LV4にならなかったじゃないのよぉ……。
LV上げって大変なのね……。
ゲームだったらサクサク上げれるのにぃ〜〜。
他の勇者達もLV上げに苦労してるのかな? 」
セロフィート
『 さて、どうでしょう。
他の勇者の事は分かりません 』
エノ
「 そ、そうなんだ…。
ねぇ…他の勇者達にも私みたいに〈 信仰神タココミエット様 〉の祝福を5つも授かってるのかな? 」
セロフィート
『 授かっているでしょうね。
能力は勇者によって異なるでしょうけど 』
エノ
「 冒険の旅に出れば、何処かで勇者達に会う事もあるよね?
ゆりりんと会えるといいんだけど…… 」
玄武
『 心配せずとも会える。
例え会いたくなくてもな 』
エノ
「 えぇっ?!
会いたくなくても??
其は嫌かも…… 」
城下町の門は既に開門されている。
門に近付くと、門から離れた場所で数人の男の人達が何かをしているみたい。
エノ
「 あんな所で朝っぱらから何してるのかな?? 」
セロフィート
『 小型の何かを蹴り飛ばしているように見えますね 』
エノ
「 蹴り飛ばしてる??
まさか──、人目に付かないからって朝っぱらから動物虐待?!
か弱いワンコやニャンコを寄って集って暴力を振るうなんて許せないよ!!
助けなきゃ!! 」
玄武
『 犬や猫とは限らないと思うが? 』
エノ
「 もうっ、黙って!!
助けるったら助けるの!! 」
私は寄って集って、か弱い小動物を虐待している男の人達へ駆け寄った。
小動物は壁をバックにして囲まれているみたいで、逃げ道を塞がれている。
「 ニュー 」「 ニュー 」って、弱々しい鳴き声が聞こえて来る。
まるで必死に──、誰かに助けを求めているみたいに懸命に鳴いてる!!
大丈夫だよ!
今直ぐ、私が助けてあげるからね!!
私は怪物の返り血が付着して汚れてる釘バットを装備して、数人の男達に声を掛けた。
エノ
「 ──一寸おじさん達、朝っぱらから動物虐待してるなんて、いい度胸してるじゃない!
今直ぐ、虐待してる動物から離れなさい!! 」
男
「 あぁ゛っ??
人の楽しみを邪魔すんじゃねぇよ!! 」
男
「 ガキが粋がるんじゃねぇぞ!!
スッ込んでやがれ!! 」
エノ
「 ──『 痛い! 』『 止めて! 』『 助けて! 』って鳴いてるじゃないの!!
其の子の辛さや苦しみが分からないの! 」
男
「 はぁぁぁあ??
何言ってんだよ、此のガキはよぉ! 」
男
「 頭がイカレてんじゃねえのかぁ? 」
男
「 誰か病院に連れてってやれよ! 」
男達は私に色々と言って来るけど、小動物への虐待を止めてくれない。
だから、私は──、鬼になる!!
本当はこんな事、人に向けてしたらいけない事だけど、私は心無い酷い人間に虐げられるか弱いワンコやニャンコの味方なの!!
酷いおじさん達が怪我したって、構うもんかだっ!!
私は釘バットを大きく振り回した!!
鋭く尖った釘の先が、虐待してやがる男達の肌を傷付ける。
男達は悲鳴を上げると壁から離れた。
釘バットを振り回す私を物凄い形相で睨んでいる。
私は虐待を受けていた小動物を守る為に、釘バットを構えて小動物の前に立ちはだかった。
エノ
「 もう、大丈夫からね!
私が助けるから!! 」
私の足下から「 ニュー 」って弱々しい鳴き声が聞こえる。
相当弱ってるみたい。
早く手当てをしてあげなくちゃ!!




