♥ フィールド 8 / 動物虐待を虐待しちゃう 2
男
「 ──い、いきなり何しやがる!! 」
男
「 こっ…此のガキ、見た事ねぇもんを持ってやがる!!」
男
「 ち…血が止まらねぇっ!! 」
男
「 ──くそっ!!
前金を支払ったって言うのに! 」
エノ
「 前金??
何の事? 」
男
「 こちとら、溜まったストレスを発散させる為に其のモンスターのテイマーに前金を支払って痛め付けてたんだよ! 」
男
「 良い所だったのに邪魔しやがって〜〜〜 」
男
「 おい、モンスターでストレス発散は止めだ!
此のガキに発散させてもらおうぜ! 」
男
「 そりゃあ、良いな!
俺の●●●●はビンビンだぜぇ!! 」
男
「 ガキぃ!
ふざけた真似しやがって!
泣き喚いても止めねぇからな! 」
男
「 身ぐるみ剥いでやるから覚悟しやがれ!! 」
エノ
「 ──えっ??
何なの、おじさん達!?
此方に来ないで!! 」
暴言を吐いて叫ぶ男達は逃げるどころか前に出した両手の指を厭らしくワキワキと動かしながら、下品な笑みを浮かべながら、にじり…にじり…と近付いて来る。
私は男達に向かって釘バットをブンブンと振り回す。
男達は釘バットの危険性を身を以て知ってるから警戒してるみたい。
こんなの時にセロフィートと玄武は何してるの?!
乙女のピンチ、一大事だって言うのにぃ〜〜〜!!
そりゃ、「 黙って! 」って言った私も悪かったけど、本当に黙ってなくても良いんじゃないの?!
身ぐるみ剥がされるなんて嫌なんですけど!!
だからって虐待を受けてるか弱い小動物を知らん顔して見過ごすなんて出来ない訳で──。
こうして今、男達と対峙してる事を後悔なんて、してないんだからね!
だって、私は昔からワンコ派なんだから!!
チワワの茜ちゃんだって飼ってるんだからね!!
何時も吠えられるけど!
噛み付かれて懐いてくれないけど!
其でも茜ちゃんは可愛いし私の癒しだから、もしも囲まれて袋叩きにされてたら、私は身体を張って助けたい!!
だって家族なんだもん!!
私は今、悪い奴等から子憎たらしいけど可愛い茜ちゃんを助けてる最中なんだ!!
此処で臆して逃げるなんて、女が廃るよっ!!
セロフィート
『 ──確かにテイマーにテイムされているテイム・モンスターですね 』
玄武
『 人間に手懐けられ、飼い慣されたモンスターか。
テイマーが居るなら態々助ける必要もないだろうに 』
何時の間にかセロフィートと玄武が私の足元に居る小動物ちゃんの事で話し合ってるぅ〜〜。
話してないで目の前の私を助けんか〜〜〜い!!
エノ
「 何、仲良く話てんのーーー!!
私がピンチだって言うのに!! 」
セロフィート
『 エノ、もう良いでしょう。
此のモンスターには飼い主が居ます。
飼い主がお金を貰い彼等にペットを貸しているなら、飼い主の商売を邪魔している事になります。
下手をすると営業妨害で訴えられます 』
エノ
「 はぁあ?!
商売??
何、言ってんの!!
虐待されてるんだよ!
『 商売だから虐待には目を瞑れ 』って言うの!? 」
セロフィート
『 そうです。
エノ、釘バットを下ろしてください。
城下町へ入りましょう。
彼等のお楽しみを邪魔してはいけません 』
エノ
「 ふざけんなっ!! 」
セロフィート
『 ふざけてません。
エノ、聞き分けてください 』
玄武
『 セロフィートの言う通りだ。
テイマーがテイムしたモンスターを金儲けに利用する事は良くある事だ。
ペットは生き物である前に飼い主の所有物だからな。
飼い主がペットをどう扱うかは、飼い主の自由だ。
他人が横から口を挟む事ではない。
” 余計な御世話 ” と言うやつだ 』
セロフィート
『 此は飼い主とペットの問題です。
此のモンスターが前金分の役目を果たせば、飼い主から回復薬を与えられます 』
玄武
『 商売として成り立っているなら当然だな。
回復薬を使えば傷も癒え、体力も回復するからな 』




