No.27:小宮復帰
慶野『集合!!!』
『『しゃぁ!!』』
慶野『上級生には紹介要らないけど、1年は今日たぶん初めてコイツと会うよな?』
『哲都!自己紹介頼む!』
『2年生3年生の皆さんはお久し振りです。1年生の皆さんは初めまして。2年の小宮 哲都です。ウチの高校が持ってる短期留学枠でアメリカ行って右肘手術してきました。』
村田『なぁ、誰だアイツ。』
酒井『ほんとに言ってる!?あの小宮さんだよ!1年から甲子園を沸かせた人!』
村田『あ、この前言ってた甲子園3回戦で9回ツーアウトまでパーフェクトピッチングしたってやつ?』
酒井『そう。ってかちゃんと敬語使って!』
村田『やーだね。俺にそんな義理は無い。』
酒井『ったく……。』
小宮『手術の影響で夏も、右手でボールは投げられません。』
酒井(小宮さんが控えか…。まぁ、ボール投げられないんじゃしょーがないか…。勿体無いけど…。)
小宮『でも夏はスタメンで出るつもりです。』
長澤『え…?』
『右で投げられないなら左で投げます。ポジションは限られてきますが、夏のスタメンの座を譲るつもりは無いので、一緒に夏のスタメンを争っていきましょ!』
西口『ま、哲都はそーこなくっちゃな!』
大場『大きく出たな!小宮先輩!』
村田『コイツマジで言ってんの?』
酒井『左で出るって…。すごい決意だ…。』
慶野『たとえ投げられなくても哲都の打撃をみすみす捨てるのもアレだしな。頑張ろーぜ。』
小宮『投手としては貢献できませんが、打者として貢献していきたいと思います。改めてよろしくお願いします。』
西口『哲都。ほらボール。投げてみろよ。』
ポイッ
小宮『まだ左で練習始めて1ヶ月だけど。行くよ。』
西口『来いよ。』
ピュッッ!!
バシン!!
酒井『おお…。』
村田『は?マジ?』
長澤『すっげぇ。』
西口『ナイスボール。さすがのセンスだな。』
小宮『まだまだ実戦じゃ少し不安が残るけど、夏までには絶対に仕上げようと思ってる。この左。』
氷室『1ヶ月のくせに完成度高過ぎない?』
藤武『憎たらしいくらいの野球センスだよな。』
慶野『よし!小宮もチーム復帰して初めて全学年揃っての練習だ!気合い入れていくぞ!』
『『おっしゃぁぁ!!!』』
川越(アメリカで手術、リハビリしてきた小宮もやっとチームに合流した。夏までにチームを仕上げるのが俺の最初の仕事。)
小宮(去年僕のせいで負けた。あの悔しさだけは絶対に忘れない。今年は僕がチームを引っ張る。絶対にスタメンで出る。)
(怪我になんて負けてたまるか。)
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上級生紹介のコーナー
小宮 哲都
右投げ左打ち→左投げ左打ち:投手・遊撃手:2年生
1年夏から邦南の要。1年夏甲子園では1番打者として活躍。走攻守全てにおいてハイレベルで、甲子園3回戦の美鶴学舎戦で9回ツーアウトまでパーフェクトピッチングするなど投手としても非常に優れた能力を持ち、1年生甲子園最速記録タイの148km/hの速球も持つ。
中学時代は西口と同じ名古屋東ブラックシャーク(通称黒シャー)でエースとして全国準優勝を経験。
1年冬に右肘を故障し、短期留学の名目で渡米。アメリカの有名な医者の元で手術、リハビリを決行した。5月上旬にチームに復帰。右投げであったが、右肘が治るまでは左投げに転向。




