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さっさと終わらせろ

「メル〜子作りしよう〜」


「ブブー!!いきなり何言ってんだよ!ラック!」


 メルがリビィと保存食の考案していると調理場にメルへ突撃しながら一人の女性が入ってきた。


「……早く済ませろよ。」


「いやいやいや、しないから!」


「しないの?」


 ラックが上目遣いでうるうるしている中、リビィはラック達に目線も向けずにメルに五月蝿いからさっさと終わらせろと空気を出していた。


「あっ!リビィ〜久しぶりだね〜」


「あぁ、そうだな。」


 ラックはメル達と同年代の個体な為、メルもラックの事を知っていた。


「リビィもする?」


「するか。馬鹿。さっさと終わらせてメルを解放しろ。こっちは忙しいんだ。」


 ラックの特徴は認めた者と子作りしたくなる点だった。

 だから、当然の様に群れの中で一番子供が多い個体になっていた。

 メルとしてはそんなラックの事を苦手に思っていた。


「お前な〜他の奴には2度目の子作りしたがらないのになんで俺にはしようとするんだよ?」


「だって〜メルとは良い子が生まれるし〜何より面白いんだもん〜」


 ラックは当然のことの様に自然と答えた。

 ラックの中では自分なりの人へのランクづけをしているのである。

 その中でメルは上に位置していた。


「でも〜今、一番したいのは〜」


 ラックの目はリビィに向けられていた。


「俺はしないぞ。」


 視界に入っていない筈なのにリビィはラックが自分を見ている事を察知して事前に拒否した。


「えぇ〜なんでよ〜」


「俺は子供を作るつもりはない。」


「別に育児はしなくて良いよ〜?」


 勝手に育てるから〜とラックは笑いながら言った。


「それとも〜怖いの〜」


 ラックが煽り出した。


「そんなわけ無いだろう。それよりこれやるから黙ってメルと子作りしとけ。」


 リビィはいい加減ラックがウザくなって今作っていた保存食を渡した。


「なに〜?これ〜?なんか甘い匂いがする〜」


 渡された土瓶には何か液状になった物が入っていた。

 それを見て嗅いだラックは今まで嗅いだことない類の甘い匂いが瓶から漂っていたので、リビィに中身を聞いた。


「精力剤。食べ物の少ない冬にも栄養が足りる様にする為の栄養剤を作ろうとしたら栄養が十分化では精力剤になってしまうけど効果絶大だ。」


「いや?!なに渡してるの?」


 メルはまだ子作りを了承していないのに、いつの間にか自分はラックと子作りする事になっている事に驚いていた。

 ラックはおぉ〜という風に瓶を見ていた。


「諦めてして来い。それが一番早い。」


 多分、断り続けた方が時間が圧倒的にかかると読んだリビィはメルに行けと言った。


「うん。あま〜い。それに美味しい〜」


「いや!何飲んでるの?!」


「だって〜これからするんでしょう〜?なら〜私も飲んでいいでしょう〜」


 リビィとメルが言い合っている間にラックが瓶の蓋を開けて中身を全部飲んでしまっていた。


「当然だ。俺が監修してるんだから。味にも追求している。」


「さっすが〜」


 リビィはほら、お前の分だとメルに渡した。


「因みにこのままだとラックは栄養過多で体調崩すぞ。」


「テメェ!謀ったな!」


 飲むのを渋っているメルにリビィが追い打ちとなる事を言った。

 それを聞いたメルはいつからかは知らないがいつの間にか結託したラックとリビィがメルに子作りさせようと逃げれない道にしていた事に今、気がついた。


「ほら〜メル〜さっさとやろう〜」


「ここで脱ぐな。埃が入る。」


 女性が服を脱ぎ始めたのになんの反応する事なく、適当にあしらって二人を厨房から追い出した。

 外から待て!とメルの声が聞こえたが、リビィはそれを無視して作業を再開した。


「空気が読める奴だとやっぱり楽だな。」


 リビィは群れの中でリビィに次いで空気が読めるラックの事を気に入ってはいた。

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