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おまけ

  ある日の放課後


 俺は紅葉達と学食でお茶をしている。

「紅葉は本当に上品に食べるよな」

「それは池宮城のお嬢様として恥ずかしく無いよう振舞いを教えられてきましたから」

「でもさ、俺達が最初に会ったときは紅葉がそんなに上品とは思わなかったぜ。そういえば、紅葉と最初に会ったのはここだったよな」

 そう言うと、彼女は頬を赤らめて恥ずかしがる。

「た、確かにあの時の私は品がありませんでした。この学園に馴染んでいなくて、変に強がっていたのかもしれません」

 一年以上通ってて馴染んでなかったのかよ!

「そうだよな。紅葉が消しゴムを投げるなんて信じられないぜ」

「えっ! 私その様なことしていませんよ? するはずがないではありませんか」

「じゃあ、品が無かったってどういうことだよ?」

 紅葉は先程よりも顔をより赤くした。

「私、大きな声を上げてしまいました。今思い出しても恥ずかしいですわ」

「じゃあ、俺のラーメンを食べれなくしたのは誰だよ!」

 俺はミキとマキをジト目で見ると、彼女達は全力で首を横に振る。そんなに振ったら取れてしまわないだろうか。

「私は奏音のことを当たり屋かと思っていましたわ」

 当たり屋ってよくそんな言葉知ってたな。

「私が五月蠅くしていたから、食事に消しゴムが入ったと文句を言ってきたのかと……。あのときはすみませんでしたわ」

「ああ、お互い様だから気にするな。それより、紅葉じゃないなら消しゴムを入れたのは誰なんだ!」

 ミキとマキは先程より大きく首を振って否定した。

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