02、超イケメンの少年に助けられました
今日は、アリア視点→???視点→アリア視点となっています。
私は、目を開けるとそこはあの森ではなかった。あたりは薄暗く不気味だ。森は森だが植物も木も枯れている。
意識をなくしてからどのくらいたったんでしょう?
ぐぅ~
いろいろ考えていたらお腹が鳴った。
なんというか疲れました。
まず、ここはどこでしょうか?
とりあえず、私は歩き出した。やっぱり、まだ体調が悪いためふらふらと倒れそうになりながらも一生懸命歩いた。
だが、景色は変わらない。
「本当に、ここはどこでしょう?」
それでも私は歩いた。が、とうとう力が入らなくなった。
私は忘れていた。ここが異世界だということを
「グルルルルッ!」
私は、銀色の狼みたいな生き物にいつの間にか囲まれていた。
そうでした。ここは異世界、魔物がいてもおかしくないんでした。ラノベとか読んでたからそれなりに知識はあったと思うんですけどね。
そんなこと考えてる暇じゃありません!
どうしましょう!このままじゃ死ぬ!
「ガウッ!」
そのとき、狼の魔物が襲い掛かってきた。
もう、無理です。
「だ、誰か!助けて」
私は、震え、泣きながら声を出した。
すると、目の前にいた狼の魔物が一体首がはねられていた。
そして、私の目の前には私と同じくらいの少年が立っていた。振り返ると私に優しい声をかけた。
「もう、大丈夫だ。安心しろ」
少年は、私の頭を軽く撫でた。安心にて全身の力が抜けた。そして、私はまた意識を失った。
◆◆◆◆◆
俺、今、魔の森に来ている。
ここには一部の冒険者たちにしか入れないこの森は危険度SSSランクという一般人が入ったら即、殺されてしまうほど危険だ。
なぜ、俺がここに来ているのかというと。
胸騒ぎがしたからだ。どうしても、ここに行かなければいけないと体が動いてしまっている。
正直、俺もどうしてなのかがわからない。
そして、森の奥に行くにつれてどんどん胸騒ぎが大きくなっていく。
「《風魔法》サーチ」
サーチは、生き物の場所がわかる魔法だ。俺は、魔力をどんどん消費し周りの状況を見た。
この少し先で人がシルバーウルフに囲まれているのを見つけた。
(このままじゃ不味い!)
「《無属性魔法》身体強化」
急いで身体強化魔法を使った。早くしないと!
そこに向かうと銀色の髪をした少女がシルバーウルフに襲われそうになっていた。
そして、かすかな声が聞こえた。
『だ、誰か!助けて』
とても、細く弱く小さな声だった。
だが、俺にはしっかりと聞こえた。
「《創造魔法》ソード」
俺は、魔法で剣を作り出し、そのままシルバーウルフの首を切り落とした。すると、周りのシルバーウルフたちは警戒し、動きを止めた。
そして、シルバーウルフたちは去っていった。
俺は、振り返り少女の顔を見た。少女はとてつもなく美少女だった。腰まである長く銀色の髪やサファイヤのような美しい青色瞳。そして、とても美しく可愛い容姿をしていた。
少女はよほど怖かったのだろう涙を流していた。
「もう、大丈夫だ。安心しろ」
そういいながら俺は少女の頭を撫でた。
すると、安心したのか気を失ったようだ。俺は、少女の体を支え抱き上げる。
ふわっといい香りがした。少女はとても軽く、寝顔も可愛かった。
さっきまで感じていた胸騒ぎは収まったようだ。
◆◆◆◆◆
「うっ・・・」
目が覚めた。
目を開けるとそこには助けてくれた少年の顔がすぐ近くにあった。
「うわぁ!」
「うおっと」
私は、驚きで声をあげてしまった。その声に、少年は驚いた。
だが、少年はそんなことは気にせず私に笑顔を向けた。
「おはよう。よく眠れたか」
「え、えっと。おはようございます?よく寝れれました。」
「良かった。」
少年は、ふぅ と、息をついた。
「あの、すみません。恥ずかしいので、下ろしてもらってもいいですか?」
「あ、ああ。ごめん!」
そう、今、私はお姫様抱っこをされていたのだ。本当に、顔が近くてビックリしました!
私は、支えられながらゆっくり地面に足をつけた。そして、一人で歩こうとすると力が入らず、転びそうになった。
「きゃっ!」
「おっと。歩けるか?」
そっと、また少年が私の体を支えてくれた。
私は、横に首をふる。
「すみません。歩けなさそうです」
「嫌かも知れないけど少しだけ我慢しててくれ」
そう言って少年はまた、私をお姫様抱っこした。すると、すごく速いスピードで走った。私は少し怖くなり、少年に抱きついた。
そして、少年の顔を見上げると耳の部分が少し赤かった。
少年の髪と瞳は黒色で超イケメンだ。少し、クールな感じもするが少し幼さもある。程よい筋肉がついてるけど腕は少し細め。熱血系の性格でもなさそう。
龍弥もイケメンだがそれの倍以上にカッコいいです!
そして、走り続ける。長い時間、走り続けていたのでこの少年を心配したが、息切れの一つもしていなかった。
すると、少年は走るのをやめ、止まった。
そして目の前には小屋があった。
「一旦ここの小屋で休憩する。」
そして、中に入る。そこには、ベッドやテーブル、イス、キッチンがあり、それ以外は薬草などしか置いていなかった。
「少しここで待っていてくれ。飲み物を用意するから。紅茶でもいいか?」
「はい。ありがとうございます」
少年は、私をベッドの上に乗せ、座らせた。
少しすると、紅茶の入ったカップを私に渡してくれた。そして、ゆっくりとカインは椅子に腰を下ろした。
紅茶を飲んでみると疲れが全部とれたような気がします。
少年はテーブルにカップを置き、口を開いた。
「まず、俺はカイン。15歳だ。カインって呼んでくれ」
「私は、春風 アリアです。春風がファミリーネームでアリアが名前です。同じく15歳で、私もアリアと呼んでください。」
この人はカインという名前だそうです。予想どうり私と同い年でした。
「アリア、なんで危険な魔の森にいたんだ?」
「魔の森?」
「その反応はあそこがどこか知らなかったのか・・・」
「はい。」
「訳ありってことか」
私はコクコクと頷いた。




