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なんか完結済みになってたみたい。申し訳ない

教室へ行くと補習のことでもちきりだった。


「夏休み半分以上補習とかやばくない?!」

「合格ライン80点って結構危ういんだよね……」

「ま、サボればよくない?」

「てか強制とか意味ないしwww」


生徒達の不満は多かった。

この学校のテストは基本的に成績上位者用に作られているため問題が難しい。クラス平均も70点台に届けばいい方とかなりの難易度だった。その為補習への参加が課せられるラインが80点と一般的には普通の点数でもここでは高難度。当然自分の学力と比べて明らかに足りないと判断してしまう生徒は多く中にはサボる事を決めてしまっている生徒までいた。


「なんだか凄いね舞桜ちゃん」


「うん、夏休み無くなっちゃうのは嫌なんだろうね。蒼空くんは平気そう?」


「んー多分平気だと思うよ?」


クラスの大半が補習への批判を口にしている中僕はどこか楽観視していた。中学一年レベルの問題であればまぁ満点は無理でも80点なら必ず超えるだろうと。


「舞桜ちゃんは?テスト平気そう?」


「私も大丈夫だと思う。あんまりわからないところなかったから。」


「おぉーさすが舞桜ちゃん!」


舞桜ちゃんも問題ないという。たしかに、小学校の時から舞桜ちゃんが満点以外をとっていた記憶がない。もしかすると1回学習済みの僕なんかよりよっぽど出来るんじゃないかと思わせるくらいに舞桜ちゃんは勉強ができた。



「みんなー今日は緊急の生徒集会があるから体育館に移動するよー」


おそらくは補習の事だろうと思いながら体育館へ移動。

既にほとんどの先生達は集まっていて体育館の中はザワザワとしていた。クラスでの会話と似たような批判や文句が飛び交い場の空気は良いものとは呼べなかった。


全校生徒が揃い待っていると校長ではなく、生徒会長が壇上へと上がっていく。

(えっと、掴魅さんだっけ?たしか小学校一緒だったような)


「皆さん、おはようございます。今日は既にご存知だとは思いますが夏休み期間中の補習について説明をさせていただきたいと思います。」


(生徒会長が説明?こういうのって先生がやるもんじゃないのかな?)


「まず、今回の補習は生徒会長の私立案のもと実現させていただきました。それをご理解ください。」


すると生徒達に騒めきが起き、ぼそぼそと批判が聞こえ始める。

はじめは小さな声だったが反響していくように大きくなり、次第に大きな罵声となる。


「静かにっ!!」


掴魅会長が一括。それは中学生、それも女子の発した声とは思えないほどに迫力を持っていた。その迫力のあまり生徒達は口を閉じる。ビリビリとした緊張感が走る。


「……ふぅ。現在我が校の学力は低下の一途を辿っています。皆さんはご存知ですか?そして我が校がどんな都市にありどんな目的を持っているのかも理解していますか?」


掴魅会長は静かになった体育館で説明をし始める。説明というより演説のよつうものだった。



「私が生徒会長である間は少なくともこんな堕落した事など認めません。皆さんには完璧を求めてもらいます。」



掴魅会長の演説は1時間ほど続いた。学校の目的から今の学力に対する不満。

補習の内容や対象条件に参加しなかった場合の罰則なども。

罰則、正直聞いていてやりすぎなんじゃないのかと僕は思った。【1日でも欠席した場合は他校への編入】というもの。

私立でも聞いたことがないような罰則を公立であるこの学校で行うと言うのだ。どうやって実現させたのか僕にはわからなかった。

この罰則を聞いてサボろうとしていた生徒達は顔を青くさせていた。


この学校に来る人、特に女子は何かしらのメリットを求めて来ているようで転校となるとかなり嫌らしい。

一方で男子はここしかないというのが理由の生徒が多い。近くに公立の共学がないのだ。

一応私立の男子校はあるのだが、雰囲気がよろしくない。高飛車なお嬢様が集まった女子校の男子版といえばわかりやすいかもしれない。そんな学校なのだ。

当然僕もそんな所に入学するのは嫌でこっちの公立を選んだ。父さんにはあまりいい顔をされなかったけれど最終的には納得してもらえた。


そしてこの補習、男子も範囲に入っていた。

いや、当然といえば当然なんだが男子がなにかと優遇されているここにおいては珍しかった。


そもそも女子とはこの学校にはいる前提条件が違っていた。


男子は【公立で入れる学校がここしかない】

女子は【他にも学校があるがここがいい】



生徒集会後、3年生の男子生徒数名で生徒会に説明と条件の変更を求めて直接出向いたが相手にされなかったという。そうなると当然保護者、親が出てくるのだが、それもダメだった。

先生達が決定事項と言って変更や中止に聞く耳を持たなかったという。


「なんだか変なことになっちゃったね」


「うん。なんか凄い雰囲気」


教室で僕と舞桜ちゃんは落ち着きのない教室で話す。


「でも、よくこんな事作れたよね。先生達も反対すると思うんだけど」


「多分、会長が推し進めたんじゃないのかな。あの会長には先生達も頭が上がらないから。」


「そうなの?たしか掴魅さんだよね、小学校の時委員会で会長やってた」


「うん、あの人だよ。あの人の名前聞き覚えない?」


掴魅(かくみ)?うーん、珍しい名前だけどあんまり聞いたことないかも。」


「それじゃあ今日、帰ったらニュース見てみて?きっとわかると思うから。」


「あ、うん。わかった」


ニュース?掴魅会長と何か関係があるのかな?



家に帰ったあと、言われたとおりテレビをつけニュースを眺める。


「あ、そういうことだったんだ。そりゃ先生達も頭上がらないよなぁ……」


ニュースにはこの都市の市議会と、掴魅市長というテロップが流れていた。





ちょっと別に新作を投稿し始めたんでそっち進めますすんません

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