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ブクマが500件いったのよん
ありがとうございます
7月は学生にとって夏休み目前の期待感と、期末テストという緊張感のある月になる。それは例え生まれ変わった僕でも変わる事はなくて。
「はぁ……来週からテストかぁ……」
「お兄ちゃん、勉強苦手なの?成績はすごい良かったよね?」
朝、朝食を食べながら項垂れていると蒼海ちゃんが話しかけてくる。
「苦手というか……テスト特有のプレッシャーというか緊張感が苦手でさ。」
「なるほどね。確かにお兄ちゃん緊張するとお腹壊すんだって言ってたもんね」
「あれ?そんなこと話したっけ?当たってるけど」
「うぇえ?!え、えっと、うん!話したよ!何時だったかなぁっ?!もー!お兄ちゃん忘れちゃったの?っ」
「うーん、思い出せない。まぁ蒼海ちゃんが知ってるってことはそうなんだろうね。なんだか恥ずかしいけど」
「そ、そんなことないよ!プレッシャーに弱いお兄ちゃんほんと可愛いと思う!繊細でナイーブで儚いお兄ちゃんほんと天使だと思う!」
「あ、ありがとう……」
褒められているのに貶されてるようにしか思えなかった……。
退院してからの蒼海ちゃんは以前にも増して僕への色眼鏡が濃くなった気がする。俗に言うブラコンってのはきっと蒼海ちゃんの事を言うんだろうと思うくらいにはべったり。そしてなんというか行動がだんだんと大人びてきたというか、よく僕の部屋に侵入するようになったし、たまたま僕の部屋で出くわしたら何故か僕が着替えたシャツを掴んでたり、あと僕がお風呂に入ると高確率で蒼海ちゃんが間違って入ってくるようになった。しかも以前と違って蒼海ちゃんが「お兄ちゃんのえっち!」なんて言いつつガン見をする。
たしか以前の蒼海ちゃんなら僕のお風呂と出くわしたら鼻血は出すわ土下座はするわで大変だった思い出がある。最近お風呂でよく出くわすようになって母さんが久しぶりに蒼海ちゃんに怒っていた。
蒼海ちゃんが母さん父さんの二人と話さなくなってから怒るということはしなかったが今回は違かったらしい。
「蒼海ちゃん、こっちへ来なさい」
「……」
「蒼海っ!」
「っ!」
「こっちへ来なさい」
「……なに?」
「何じゃない。蒼空くんのお風呂にどうしてわざと入っていったりしてるの?」
「……」
「答えなさいっ!」
「わざとじゃない」
「わざとじゃなかったとしても、絶対にやってはいけないの。いい?蒼空くんは男なの。女である蒼海がそんな事をして、蒼空くんのトラウマになったらどうするの?」
「……えっと、トラウマ?」
「とぼけちゃだめよ!蒼空くんがお婿にいけなかったらどうするの!いかせるつもりないけど!」
「お婿って、え?」
「またとぼけて!いい?!男の子の裸なんて国宝よりも貴重なの!神聖なものなの!家族だからっておいそれと覗いていいわけじゃないし、最近家庭内セクハラとして問題にもなってるんだからね?!」
「……?」
「もーいいわ!はっきり言います!羨ましいからママも一緒n」「おい、渚。ちょっとこっちへ来なさい」
「……響、私今蒼海ちゃんに親としてs」「いいから、来なさい」
「……はい。はぁ、いい?蒼海ちゃん?真面目に蒼空くんの裸見ようとするのはやめなさい。犯罪になりかねないんだからね。それじゃ私はパパとお話してくるから」
「……はぁ……?」
こんな喧嘩というか、説教だった。
蒼海ちゃんはイマイチ理解できていなかったし、母さんは母さんでそのあと父さんに3時間ほど絞られたという。
蒼海ちゃんが倒れる前でもあんまり怒られてるところを僕は見たことがなかったのでおそらく相当の事だったのだろう。僕自身蒼海ちゃん同様なぜ怒られてるのか不思議だった。男の裸なんてなんもないのになぁと。
「お兄ちゃん、もうすぐ時間?」
「あ!ほんとだ!」
少し前のことを思い出していたらいつのまにか家を出る時間になっていた。
「……ねぇ、お兄ちゃん?学校ってさ、あの人もいるんだよね?」
「あの人って、舞桜ちゃんのこと?」
「そう。……気をつけてね?お兄ちゃん。何かあったらすぐに逃げてね?」
「うーん、そんな心配する事ないんだけど……」
「……とにかく、気をつけてね?せめて、私が中学校に上がるまでは」
「まぁ頭にいれておくね?……あ、ほんとに時間ギリギリだ!行ってきます!」
「いってらっしゃい、お兄ちゃん!」
小走りで待ち合わせ場所に向かうと当然、舞桜ちゃんは先に来ていた。
「ごめんね、待ったよね、はぁ、はぁ、」
「おはよう蒼空くん。そんなに急いで大丈夫?ほら、背中さする」
「だ、大丈夫っ、うん。……ふぅ、急いで来たから汗かいちゃった。おはよう、舞桜ちゃん。」
「うん。はい、ハンカチ。」
「ありがとう」
息を整え汗をぬぐいながら学校へ向かう。
「もうすぐテストかぁ。舞桜ちゃんは自信ある?」
「私は別に。あんまりわかんないってことないから。蒼空くんは?」
「うーん、僕どうしてもプレッシャーに弱くて……」
以前の記憶があるため中学程度の問題なら余裕ではある。けど、実際テスト中の緊張感に包まれた教室は苦手だった。
「胃薬、飲んでおいてね?テスト前に」
「うん、そうするよ。」
テストに向けてたわいない話をしながら学校へ着くと掲示板の前に人だかりができていた。
「あれ?なんだろう?舞桜ちゃん知ってる?」
「ううん。見に行ってみる?」
「そうしよっか」
人だかりの中へはいり、前に進んでいくと掲示板に何か一枚の紙が張り付けてあった。
「ええっと、夏休み期間中の補習実施について……」
その紙の内容は学生にとってかなり残酷なものだった。
ブクマほんとあざます




