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男女


家に帰ってきてから数日、僕はテレビでこの世界について色々学んだ。

まずはこの世界の男女の価値観についてだ。


この世界では基本的に男の人は守られる対象の存在となっている。守られるとは具体的にどう言う事か?

例えるなら前世の世界でいう絶滅危惧種…とまではいかないがそれに近い扱いとなっている。

そう、この世界において男性は圧倒的に少ないのだ。

僕が街で確認した通りその割合は女性8の男性が2割程度。

何故男性がこんなにも少ないのか?それはこの世界の女性によるものである。


この世界で人類が誕生し狩りを行い始めるまでは前世の世界とほぼ一緒だった。

だがいざ狩りが始まるとどうだろう?なんと女性の方が優れていたのだ。


この世界の女性の体はとても優れている。

まずは体長。前世では様々な身長の人が存在していたと思う。大きい人や小さいひと。

だがこの世界の女性はそれがない。みな同じで170から175cmになるのだ。

175cm。これだけ聞くと特に優れていないと思われるかもしれないがそもそも前世での現代人が身長あり過ぎなのだ


次に筋肉。これが圧倒的に違う。

この世界の女性は男性の筋肉のそれとは違う。質がいいのだ。

それも飛び抜けて。

前世での漫画やアニメで【無駄の無い肉の付き方をしている】なんてことよくストーリーであったと思うのだがこの世界の女性は素でそれを行っている。

筋肉が良質なのだ。男性が5つの筋肉を使ってやっとできることを女性は1つの筋肉だけで済む。それくらい違う。

良質な筋肉はすこぶる効率がいい。それによって身体に少量の筋肉を付けるだけで男性のそれを優に超す。

一方それに対し男性は筋肉の効率は前世での女性のそれとなっており身体に付きにくいし付いた分しか筋力がでない。


何故同じ人類なのにここまで性別で差ができてしまうのか?それは前世とは男女のあり方が遺伝子レベルで違うからだ。


子孫繁栄に必要なことは何か?もちろんセックスし妊娠、出産することで子孫を増やしていく。

これはどの動物にも等しく生きる過程で目指す道であるのだが前世とは違うところがある。


精子と卵子である。

この世界では男性には卵子が。女性には精子が備わっている。

そう、この根本的な違いこそが前世とのあべこべを生んでいるのだ。


セックスについては前世とあまり変わらない。男性器を女性器に挿入し射精する。

この射精の意味合いが違う。まず射精という名称はない。

この世界での射精は射卵となっている。そう、女性の子宮内に卵子を入れるのだ。


ここで疑問に思うのはその射卵によって排出される卵子の数だが、これは等しく1つのみ排出される。


睾丸によって作られた卵子が射卵によって1つのみ子宮に送り込まれる。これが射卵だ

そして男性の卵子の数は決まっていない。そう、ここも前世と違う。

前世での卵子の総数は生まれた時から変わらない。一生で作られる卵子は決まっていたのだがこの世界では無制限である。

射卵の仕方なのだが、それは前世の射精とほぼ一緒であった。中に入っている量がちがうだけで行為自体には差異はない。

だがいくら無制限に作られると言っても無制限に出すことができる訳ではない。

この世界の男性は1度射卵すると最低でも二日は射卵出来なくなる。睾丸から性器にかけての管が閉じるのだ。

もちろん刺激を受ければ勃起もするし射精感もあるのだが出てくるのは潤滑液だけで卵子は入っていない。それがこの世界での男性だ


では女性の精子はどうなっているのか?これも無制限に作られる。

前世での卵巣にあたる部分で精子は作られており、身体が性的興奮や性的刺激を受けると卵巣から射精され子宮内に排出されるといった仕組みだ。


この世界での女性には生理がないのだ。

前世では月のものと呼ばれ、女性本人達からしたら迷惑な機能だったであろうそれはこの世界には存在しない。

性的刺激で射精してもまず子宮内に着床しないのだ。当然生理など起きる筈がない

その代わり前世でいうおりものがこの世界では多い。

当然子宮内にでた精子は数日でその役目を終え息絶える。それが排出されるのがこの世界でのおりものとなっている。

その為この世界では女性も前世の男性と変わらず狩りが出来ていた。


しかし男性はどうか?

男性には精子の代わりに卵子が備わっているのだが子宮など存在しないため生理が起きることはない。

その代わり睾丸が一回り大きい。そう、精子に比べて卵子は体積が大きい分それを生成する器官も大きくなるのだ。

それに伴いこの世界の睾丸は前世と比べてデリケートだ。

男性なら一度は経験しているであろう金的。その痛みはかなりのものだがこの世界ではもっと凄まじい。

具体的には蹴飛ばされると気絶する。それくらいデリケート。


必然的に男性は狩りには参加出来なくなる。大きく弱い睾丸をぶら下げて狩りになど行ける訳もない。

そう、人類が進化する過程において男性には筋肉が必要とはされなくなったのだ。



だがここで疑問が残る。ただ狩りには適していないだけでそれは前世での女性の立ち位置とあまり変わらない。

総数の2割程度しか男性が存在しない理由にはならない。


何故男性が少なくなったのか?それは必要無いからである

そもそも生物においてオスの役割は卵子を持つメスに己の遺伝子を送り込み子孫を増やすこと。


しかしこの世界の男性は精子ではなく卵子。無造作に出すことはできないが日を置けばいくらでも作れる

そして女性には卵子ではなく精子。卵子さえあれば身籠ることができる。


このことによるセックスアピールの力関係が前世と逆転しているのだ。

前世ではより多くの女性に自分の遺伝子を残すために男性の性欲、精力が強かった。

しかしこの世界では一回に限りがあるためいくら性欲があっても空射ちになる。

自然と男性の性欲は減っていった。


それに比べて女性は男性の卵子がないと子孫を増やせない。そう、数の打てない男性を他の女性より早く仕留めなければいけないのだ。

その為本能的に性欲が強くなる。もちろん前世の男性のように精子が無造作に作られるのだから余計に性欲が増す。


そして女性には生理という弱点がなくなった。

しかし男性には睾丸という弱点がある。


人類が生まれた時は均等であったであろう身体的な優劣は弱点を持たない女性が狩りに行くにつれてはっきりと分かれていったのだ。


身体的に優位に立った女性はその強化された性欲を男性にぶつける。

もちろん力の弱い男性が敵うわけもなく女性に蹂躙されていったのだが、同じ男性でも優劣が存在する

女性はより優れた男性の卵子を己の中に入れ子孫を作っていった。


ここで前世での差異が発生する。

前世での女性は妊娠する機会が限られていた。卵子の数と排出される期間によるものだ。


しかしこの世界ではそれはない。男性の卵子も前世と比べて1ヶ月に1つだったのが二日に一回は出来る。数も尽きない


簡単にいうと、男性が一人いれば女性がいればいるだけ子孫を増やせるのだ


数が少なくてもその種としての目的を果たすことのできる男性。

数が多ければ多いほど種としての目的を果たすことのできる女性。


前世では月に一回という縛りがあり増えても限度があった女性だがその縛りはこの世界にはない。


一方男性は数が少なくても済む分より優れた個体のみしか必要とされなくなった。


当然男性の数は減っていき女性か増える。進化していくに連れ遺伝子もより多く女性を生もうとする。

しかしこれは自然界において成り立ってはいけないシステムなのだ。

このまま進化していくといずれ男性は生まれなくなり女性しか居なくなる。そうなると種としての終わりだ。

人間以外がこのような生態になったら間違いなく絶滅する。


しかしこれが人間ならどうか。人間には理性がある。文明がある。

数の少なくなってきた男性を守るという文化が出来るのだ。

自然界では均等に訪れる死の危機。天敵に襲われたり不慮の事故による死因。


それらから男性を守ることにより人類はなんとか絶滅を逃れ現代まで繁栄をしてきた。

こうしてこの世界において男性は守られるべき存在へとなっていったのだ。


そう、結果としてこの世界においての人類は個としての弱点を取り除いたあまり種としての危機をまねいたのであった。





なんだか書いていて自分でも訳わからなくなってきた。

ありえないだろって思うかもしれませんが小説、ファンタジーなので大目に見てやってください


説明回でしたが次回もそうなる予定です

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