43話 息子の襲来
ピンポーン
二人の緩やかな朝の時間を打ち砕いたのは1つのチャイム音だった。
「俺……出るよ……」
昨日の竜一の件もあり、俺と彩華ちゃんの間に緊張が走る。
恐る恐るインターホンの画面を見るとそこには画面いっぱいの翔真の顔があった。
(ガチャ……)
「パパ―!!!ただいまぁ~!!」
俺は翔真の姿を確認して扉を開けると、翔真がまるでロケットのように俺の体にツッコんでくる。
「翔真?どうしたんだ?今日夕方迎えに行くって約束だったろ?」
「ごめんね~翔真ちゃんがどうしても秋羅と彩華ちゃんに早く会いたいって言うから~」
翔真の後ろにはもちろん母がいて、申し訳なさそうに立っている。
「おばあちゃんは悪くないよ!僕がパパと彩華お姉ちゃんに会いくてわがまま言ったんだもん!!」
「別に怒ってないよ!翔真!朝ごはんは食べたか?」
素直に自分の非を認められる翔真に怒ってないと伝えながら頭をなでる。
「朝ごはんまだ食べてない!!」
翔真は可愛くお腹をさすりながら伝えてくる。
「彩華ちゃん!!翔真の朝食も頼める?」
「もう作ってます!!鮭だけ焼くのでちょっと待っててください!!」
俺が彩華ちゃんに声をかけるとリビングからは頼もしい声が聞こえた。
「あら……もう彩華ちゃんも立派な奥さんね!w」
母は俺を見てニヤニヤしながら言ってくる。
「あんま……からかうなよ!」
どこか恥ずかしくて中途半端な態度をとってしまう。
「おやおやおやおや~!!」
そんな俺の態度を母が見逃すわけもなく疑いの視線を俺に向けてくる。
「よし!!翔真!!おいしい朝ごはん食べに行こうか!!」
「うん!!たべるー!!」
俺はどうにか翔真をたぶらかして戦線を離脱した。
そして、俺がリビングに入ると背後から「私は帰るわね~」っと母の声が聞こえたので、「きおつけてなぁ~」と返すと、翔真の席にみそ汁とご飯を置いた彩華がすごい勢いでこっちに来る。
「秋羅さん!ごめんなさい!!私嘘ついてたこと香さんに伝えます!!グリルは十分後に自動で切れるので切れたら皿に盛りつけてください!!」
彩華ちゃんは俺にそういうと玄関のほうへ向っていた。
そして、背後からは玄関を開ける音と母さんを呼ぶ声が聞こえた。
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明日、朝6時に44話を投稿します!44話も読んでいただけるとありがたいです。
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