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19話 お礼の食事

 「あーおいしかったー!!」


 俺の前を歩く翔真がお腹をパンパンに膨らませながらルンルンで歩いている。


 「でも?どうして急にお肉さん食べたの?」


 ルンルンの翔真が俺の前でクルンとターンしてこっちを覗き見ながら聞いてくる。


 「彩華ちゃんがパパが仕事の間お留守番してくれたから今日はそのお礼なんだよ!!」


 「そうなの?……彩華お姉ちゃん!!」


 翔真は俺に向け首を傾げると彩華ちゃんを手招きする。


 彩華ちゃんは翔真の手招きに答え、翔真の前でかがむと、彩華ちゃんの頭に翔真の手が置かれる。


 「彩華お姉ちゃん!えらいえらい!」


 彩華ちゃんは翔真の手を受入れ、気持ちよさそうに目を細める。


 その翔真の仕草は美穂がよく翔真にしていたもので、翔真はよく俺だったり美穂が仕事から帰ると頭を撫でることがあった。


 そして、決まって頭を撫でられた美穂は目を細めて笑顔を浮かべる。


 その時俺はどうしようもなく幸せを感じていた。


 そして今、翔真に頭を撫でられている彩華ちゃんの表情に同じ幸せを感じてしまった。


「でもびっくりしたー!彩華お姉ちゃんたーーくさんお肉食べるから!僕3人分くらい食べてたよ!」


 翔真の指摘に彩華ちゃんの表情が凍り、自分の膨れ上がったお腹へと手を添える。


「確かに…彩華ちゃん俺よりも食べてたな……」


「もぉー!!!秋羅さんまで!!!!言わないでください!ききたくないですぅー!!!」


 彩華ちゃんは耳を塞ぐと走り出し、それを追いかけるように翔真も駆け出す。


 そんな2人の背中を眺めながら夜風にあたる俺はやはり幸せを噛み締める。

お読みいただきありがとうございます!!


明日、朝6時に20話を投稿します!20話も読んでいただけるとありがたいです。


また、面白いと思っていただけのなら評価・レビューいただけたら幸いです。

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