ブレイクタイム : なぜなにアリスちゃん その1
「3、2、1、0、どっかーん!」
「なぜなにアリスちゃんの時間なのだー!」
真っ暗な空間に突然赤、青、黄色のカラフルな煙幕が炸裂し、なぜかアリスと雨がそこから飛び出してくる。
「どうも司会の教えてお姉さん、アリスです」
「アシスタントのかわいいかわいい雨ちゃんなのだ」
「あの、雨さん。なぜ私はこのような格好をしているのでしょうか?」
「え、別に変な格好じゃないよ?」
アリスは自分の衣装、チャイナドレスの裾を持ち上げて首をかしげた。
「この服、下半身がすーすーしますし、このひもぱんというのは、どうにも着け心地が心もとなくて、色々と心配なのですが」
「のんのん、そういう格好が男の人のハートをがっちりとわしづかみにするんだよ!」
「男の方というと、マスターも含まれるのですか?」
「雨ちゃんの見立てだと、その格好は大首領様の大好物だと思うのだ」
「そうですか」
アリスはなぜか鼻息を荒くし、小さくガッツポーズを取る。
やがて本来の目的を思い出したのか、姿勢を正すと、改めて説明を始めた。
「このコーナーでは、各幕間で登場した地理のご説明をさせていただきます」
「松木市とか夕凪市とか言われても、普通の人はわかんないもんねー」
「地図の説明は以下の通りです」
濃い緑部分……長野県
薄い赤部分……第一幕終了時の悪の秘密結社の制圧エリア
①……旧アジト
②……塩頭市
③……松木市
④……夕凪市
⑤……上畑市 及び スコルピオン本部
⑥……安高野地熱発電所
「地図で見ると分かるんだけど、第一幕が終わった時点で、長野県の五分の一ぐらいは制圧しちゃってたんだね」
「そうですね。ですが、長野県は上方エリアのごく一部でしかないので、上方エリアという見方で考えると、まだ十分の一も進んでいません」
「そっかー、日本征服はまだまだ遠いねぇー」
「マスターのお力をもってすれば、すぐ終わってしまう事です。あせらずいきましょう」
「そだねぇ。ぱっぱっとやって、ちゃっちゃっと征服しちゃうのだ」
へらへら笑いながら、雨はそう答えた。
そのぱっぱっのちゃっちゃっという征服の仕方がどのようなものか、たぶん本人も分かっていないだろう。
「ところで雨さん、マスターの服装に関する嗜好について詳しいのですか?」
「んん? 雨ちゃんぐらいのレベルになれば、その人の趣味趣向なんて一目見ただけで、びびびのびっと分かっちゃうのだ」
「では、この服以外でどのような服がお好きなのかもご存知で?」
「もちのろんなのだ。例えばねぇー」
雨の根拠のない情報により、アリスの知識は別の方向ですくすくと成長中。
続きは第二幕の後で。




