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「……おい、いつまでこの『期待値の計算』とやらに私を付き合わせるつもりだ。拙者の剣は、もっと高潔な戦いのためにある」

美形剣士ハクレンは、不満げに鼻を鳴らした。腰の長刀に手をかけ、モデルのようなポーズで荒野に立っている。見た目だけは間違いなく「世界を救う勇者」そのものだ。

「ハクレン。君の居合は確かに凄い。……でも、**『一発撃ったらリールが止まって操作不能になるフリーズ状態』**が長すぎるんだよ。ぶっちゃけ、居合を抜いた後は、ただの『格闘センス皆無のイケメン』だろ?」

「な、ななな何を!? 拙者は剣聖……!」

「じゃあ、このスライム相手に、刀を抜かずに戦ってみろよ」

レンジが指差した先には、プルプルと震える最弱モンスター。ハクレンは自信満々に拳を振るったが、まるで見当違いな方向を殴り、勢い余って自分の足をもつれさせてよろめいた。

「……くっ、この地面、意外に滑るな。……レンジ、手を貸してくれ。これは戦略的撤退だ」

「ほらな。誰が見てもわかるぞ。お前、居合の一振りに全能力を振り切ってるから、普通の剣技や格闘術は素人以下なんだよ。設定ミスもいいとこだ」

リノンも呆れ顔でため息をつく。

「そうよハクレン。あんた、さっきも木の枝が肩に当たっただけで『刺客か!?』って叫んで飛び上がってたじゃない。あんなの剣聖じゃなくて、ただの『一発芸人』よ」

ハクレンが「屈辱だ……!」とプルプル震える中、空が不気味な紫に染まった。

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