闇夜に輝く銀の腕-11
ナイフで舌を舐める様にモーションを取りながらタンゴは邪悪と表現できる笑みを浮かべる。
これ以上、時間を掛ける必要もないが彼女のサディスティックさも刺激している様で少し楽しくなっている様だ。
相手となっている“白いヤツ”は言うなれば足を怪我したウサギと見てもおかしくないのだろう。
本来ならば“本調子”の白いヤツとやりたいという気持ちもあるがこれ以上、時間を掛けている暇はもうない。
ポーズもそうだがこういうのが性格的にも悪くないと思っている。
今後、ガルダルフやイブリースに絡むのに使えると片隅に考えながらそろそろ決めに入るべく、白いヤツへと踏み込む。
タンゴ:「これで終わり――――!!」
ナイフ型の実体剣を【ガンクロウ】への頭部へと突き立て様と振り下ろし、刺さるその瞬間。
爆風と共に【ダークサイクロプス改】の身体がバランスを大きく崩した。
その衝撃によってそのまま転倒しようとした所を踏ん張るのだがそのまま追い打ちの様にロケット弾が炸裂する。
タンゴ:「・・・畜生、どこのドイツだ!?」
【ダークサイクロプス改】のカメラアイを総動員して下手人を探す。
ふとカメラが散乱したコンテナの残骸の山を捉えた。
そこに複数の黒い人影?らしきシルエットが映っている。
しかしそのシルエットは人型ではあったが人ではなかった。
タンゴ:「――――き、キグルミ!?」
流石のタンゴもいきなり現れたロケットランチャーを担いだ鳥類を彷彿とさせる着ぐるみに困惑な素っ頓狂な声を上げた。
その着ぐるみは先ほどタンカー内で暴れ回った着ぐるみだというのは知っていたが実際の映像なども見ていないタンゴからしたら驚くのも無理もない話なのかもしれない。
タンゴ:「ガル様達を手こずらせたとか言ってたヤツか!?どっちにしてもあんなふざけたヤツらに一発かまされるとかムカつくぜ!!」
バランスを崩し掛けた機体を立て直し、着ぐるみ集団へと踵を返そうとした矢先、違和感に気付く。
すぐに視線を機体と共にその方向へと向き直すとそこには白いヤツ―――【ガンクロウ】が先ほどとは違った雰囲気を醸し出していたからだ。
クロウ:『――――システム、インストール及び機体同調の為のアップデート完了。少尉、お待たせしました』




