闇夜に輝く銀の腕-7
マキナの【ガンクロウ】へ向けて隊長機らしき黒い【サイクロプス】がスピーカーでこちらへ向けて声を投げてきた。
流石にマキナもいきなり相手が思いがけない行動に驚くしかなかった。
マキナ:「向こうのオペレーター、気が触れたのですか?」
ロングスカウター:『わからん、だが隠ぺい性や隠密性を全く考慮していないのは作戦だとしても些かおざなりが過ぎるが』
唐突なまでのオンライン外部音声に困惑の様子を見せるマキナやロングスカウター。
そんな彼らを余所に隊長機と思しき黒い【サイクロプス】は更に苛立ちを募らせている鬱憤を晴らさんが如く、こちらに向けて罵詈雑言を交えた言葉を向けてくる。
タンゴ:『クソがっ!!なんでこう予定外なことばっか起きてたんだよ!!これもそれもテメェらが“こっちの目論見通り”に動けば良かったんだよド畜生がぁ!!!』
マキナ:「――――目論見通り?」
疑問を浮かべるマキナを余所に部下と思しき黒い【サイクロプス】が1機、隊長機へと近づき、隊長らしき女を静止しようとしていた。
ヴェノム構成員「タ・・・!ッ、何やってるんですか!!外部音声オンラインにしてまで!!漏洩なんてどころじゃないですよ!?」
タンゴ:『っるせぇ!!ここまで来たら漏洩もクソもねぇだろうが!!』
かなりのボリュームでがなり立て怒鳴り散らす。
夜中とは思えない様な大ボリュームな音量もあってか、遠くにいたはずのミカサ達にも届いていたらしく、まだ繋がっていた通信には彼女の不安の声が聞こえていた。
ミカサ:『マキナ、何が起きてるの?なんか警察じゃないと思うんだけども凄い女性の声が大ボリュームでこっちまで聴こえてきたんだけど!?』
マキナ:「かなりのボリュームだった様ね・・・正直、私としても理解が出来ないわ」
声色からしてマキナも戸惑いの感情を抱いているのが通信越しでミカサも感じた。
状況を知ったイカルガくんの何人かが頷き、護衛役を残して大半が現場へと舞い戻る様だ。
その直後、イカルガくんの“中の人(いないとか言っている場合ではない為)”がマキナに通信を行っていたらしく、それにマキナが了解、と返事をしていた。
ミカサ:「マキナ、大丈夫?」
マキナ:『問題ありません。ミカサ、私を信じて待っていてください』
その言葉にミカサは強く頷く。




