闇夜に輝く銀の腕-4
間に合った、と思ったが小早川ミユキはこの状況はマズイとも思った。
今、この場にある【レイヴン】はおそらく全てが軍事用だろう。
数多い黒いのはアトラス社の【サイクロプス】をベースに改造されたらしいのは観た感じの所感である。
そこから反対側の対峙している様に対曲線としてバイクらしきメカに跨っている“白いヤツ”は見覚えがあった。
以前のモールの騒動で少女を連れてその場から立ち去った白い銀色の【レイヴン】だ。
あの時はそのまま姿をくらましていた機体が再び姿を晒したということは・・・・・・・・
ミユキ:(それだけ今回の事件は―――)
深い、とミユキが思ったその瞬間。
前方の奥にいた巨大なレイヴン【ヘカトンケイル】が近場に置いてあったコンテナを持ち上げ、こちらに向けて投擲してきたのだった。
ミユキ:「!!――――ノリコ!!!!」
ノリコ:「ヒィギィィィィィィィィィィ!!!!」
女の子が出していい訳ではない悲鳴を上げながら二階堂ノリコはアクセルを全開にして全速力でトレーラーを急発進させる。
ミユキはトレーラーの邪魔になるのを避けてかおもっいきりハンドルを切って進路を開ける様に動く。
それぞれの車両はギリギリで回避できたのもあってかコンテナは激しく地面へと激突する。
激突する様子をサイドミラー越しで確認したノリコはヒエエエエエエ!!!と怖気ていた。
ノリコ:「アイツ、こっちの警告無視した!というかマジで殺意高くない?!」
ナツミ:『ミユキ!アイツを放置おくのは危険よ!!』
無線から怒鳴りに近いナツミの声を聴きながらミユキは思案する。
明らかにあの巨大なレイヴンはこちらの警告を聞き入れる様子は皆無なのは確か。
これ以上、放置しておけば埠頭はおろか湾港周辺の被害は拡大していくだろう。
流石にそれだけは避けなければならない。
仕方ないか、と小声で覚悟を決める様にミユキは待機しているミユキとノリコに指示を出す。
ミユキ:「二人とも、聞こえる?これ以上の破壊活動は危険と現場指揮官として判断するわ。ノリコは1号機を載せたまま、トレーラーを動かして距離を取って。ナツミは距離を取りながら【ヴァリアントガン】の発砲を許可するわ。だけどむやみに撃たず、駆動部を狙って確実に撃ちなさい!」
ナツミ:『了解!!』
ノリコ:『ウエエエエエン!こうなったらもうヤケクソだああああああ!!!』




