富玉学園
皆さんこんばんは!Pongori Suchus です!日曜日の投稿分を忘れてしまったので今日は2話分更新します!
午前6時半、俺は目覚めた。
「……丁度いい時間だな…。さて、リビングでも行くか」
そう言って俺は2階を降りリビングへ移動し真斗と柚月達と朝ごはんを食べ、学園に登校する支度をすませた。
「……行ってくる」
「いってらっしゃい、武龍。お前のクラスガチャが成功するように祈ってるぞ…!」
「………頑張って下さい……」
柚月は下を向いて小さく声を漏らした。
「…おう…ありがとな」
俺は玄関に立っている真斗と柚月に見送られながら佐虚荘を出た。
「7時半か……あと15分くらいで学園に着きそうだな。ってか、全然人いねェなぁ……」
都会は毎朝この時間帯になると人通りが多くなると聞いたことがあるが、常河はそんなことないのか…?
そんな下らないことを考えつつ、閑静な住宅街を歩きながら俺は転入先の学園に向かった。
近隣住民からの冷たい視線を受け続け歩き続けること15分ついに転入先の学園に到着した。
「ここか……」
富玉学園。
創立70年を迎える私立学校だが、最近校舎の改修が終わったばかりで最新の設備を備えている。
実は俺がこの学園に転入した理由はそこのところが大きい。
俺は学園名が書かれた巨大な門を潜り特別な一歩を踏み出した。
「お袋…死ぬ間際に言った、俺の優しさはきっと誰かに届くって言葉、信じてるからな…」
校門を潜った後、下駄箱に辿り着いた。
もちろん人は俺を除き誰もいない。
俺が早く学校に来た目的は校長室と生徒会室に挨拶すること。本音を言うと、周囲から怪物としてのイメージをいち早く払拭したい気持ちで一杯だった。
一階の廊下を右に進むと学園長室と書かれた標識が顔を覗かせた。そして俺はコンコンコンッと扉を3回叩き、入室した。
「失礼します。今日からこの学園に転入生として通うことになりました、三条武龍です。よろしくお願いします。」
すると落ち着いた雰囲気を漂わせる学園長と思われる人物が20秒間俺をじっと観察した。
「…………ふむ、想像以上に礼儀正しいね……。君の母親の幸子さんから話は聞いているよ、三条武龍君。私は富玉学園の学園長をしている山根秀蔵と言う者だ。こちらこそよろしく…
先月、この学園に君が転入すると知って多少の不安はあったが…幸子さんがとても強い意思で私にアツく語りかけてくれたのさ…。
うちの孫は外見は怖い印象を受けると思います。けど本当はとてもいい子なんです。とね」
「お袋………」
「私は幸子さんの語りに感銘を受け、君をこの学園に迎え入れることに決めたのさ。ハハっ…幸子さんに感謝しなければいけないね…」
「そうですね……」
と俺は苦笑いを浮かべた。
お袋は、もうこの世にはいねェんだけどな…
「教員達には既に私から今日から君が来ることを連絡している。安心して接するといいさ。どうか…充実した学園生活を送ってくれ」
「ありがとうございます…。では、失礼します」
そうして俺は学園長室を出て二階の生徒会室に向かった。
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