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スペース・ロック  作者: 祈鈴銀
悪虐搾取組織殲滅編
71/74

第71話 あぐらかくときたまにキンタマ潰す

チュンチュン………


小鳥がさえずり、暖かな太陽の光が木々の間から差している。

木漏れ日だ。

自然と商業施設に恵まれたここ泉北では、昼寝や日向ぼっこするのにとても向いている。

空気が美味い。

そこで、ベンチに腰掛ける人物が2人。


「はぁ〜い、お口あ〜ん。」


「…………………。」


「も〜!開けてください〜!」


恐る恐る口を開き、サンドイッチを食べさせられる。


「どうですか?!美味しいですかボーナ様!!!」


「……………。」


苦しそうな顔で頷くボーナ。

味は良いのだ。味は。

この状況がしんどいのだ。


(クッソ………なんで僕がこんなアホ女と……。)


少し記憶を辿ってみよう。

柳鉄工所で仕事をしていた時に、シルクが遊びに来たのだ。

あの製薬会社の令嬢。

冷たくあしらう事など出来ず、ジョージは休憩室まで案内。

珠雄はジョージからその事を聞き、ボーナを呼んだ。


「あの子…お前のこれか?」


小指を立てる下品な珠雄。

ボーナは青ざめながら必死に否定した。

僕は大和撫子のような女性がタイプなんだぞ。

誰があんなアホ女と付き合うか!と。


「じゃあ、あの子帰したほうがええか?」


「うんうんうんうんうん!!!!!そうしてくれ!!!」


珠雄は休憩室に向かった。

社長が直々に断りを入れてくれた。

少し胸を撫で下ろすボーナ。

そしてしばらくして珠雄が帰ってきた。

何故か横にシルクを連れて。


「ボーナ、明日特別休暇やるからシルクちゃん遊びにつれていってやれ。」


「は?」


「お慕いしてますわボーナ様。」


還暦ジジイ突然の裏切り。

ボーナは目眩がした。

そして今に至る、というわけである。


「………ハァ………。」


「まぁ!ボーナ様大丈夫ですか!?体調が優れないようで!!!」


「優れねぇよなんもかんも。」


最初こそ金を掴まされたかと社長を恨んだが、実を言うとそれだけではない。

デートに行く前にとある紙切れを渡されたのだ。

今どきメモで渡すとは…と思ったが、内容が内容なのでボーナの顔つきが変わった。


「………………特別手当出るんだろうな。」


「当たり前や。」


そう言われ、肩をガシッ!と掴まれた。

あとは頼んだぞ、と。


(………やっぱり断れば良かったかな…。)


ボーナサマー…………


バカ女の声が何度も何度も木霊した。






「さてっと!もう1ヶ月過ぎたの。ホンマにもうちょいで祭りやな。パルムいけるかー?」


「行けるで銀ちゃん。サっちゃん今ごろ練習してるんかなぁ〜。腰振りながら屁こかれたら堪らんでこれ。」


勿論嬉しい意味の堪らんではないのは、想像に難くない。

エレンがトリスコーヒーに訪れて数週間が経った。

この祭りはダンスフェスだけではない。

様々な作業所や店が顔を出すのだ。

宣言通り、エレンはなんとポーズトッポ事務所とトリスコーヒーも出店できるように事を運んでくれたのだ。

このチャンス、上手に使う他ない。

今日トリスコーヒーは休みを取っている。

お客さんも、祭りにカフェが参加することを喜んでくれた。

もちろん、元ヤクザと絡んでいるので離れていったお客さんも数知れず。

無理に戻ってきてもらうつもりではないが、見てもらわなければ。

ポーズトッポは本当に生まれ変わろうとしているのだ。もはやヤクザなどではない。

ナトリとアミーノも闇バイトを捕まえては警察に引き渡している。

ナトリはまだまだ力のコントロールが下手くそではあるが、アミーノと行動をとっているので最初のように相手を病院送りにはしていない。

むしろ時たまアミーノのほうが過剰に相手を殴るのでナトリが止めてたり。

いい流れだ。

いい流れか?


「確か銀ちゃん、今日ガンテて人来るんやんな?また久々に喋ったらええやん!」


「サンキューなパルム!ほなお言葉に甘えるぜ。楽しみやわ。」


あの日以来、ガンテには会っていない。

しかしエレン曰く、今日はガンテが祭りの準備の手伝いに来ると言うのだ。

あくまでもLINE上の会話だが、エレンはあの天使のような笑顔で文字を打ってくれたのだろう。

知らんけど。

祭りの舞台は歩いてすぐの場所である。

先にモチェットたちが手伝いをしているであろう。

2人がワクワクしながら歩みを進める。


「あぁ〜、信号に引っかかってもうた。」


信号が赤になった。

周りには信号待ちの自転車や杖をついた老夫婦。

みんな今からどこに行くのだろう。

するとギャーギャーと楽しそうな声が聞こえる。

銀之助たちが隣を見ると、地球人異星人問わず、幼児たちがお散歩カートに詰められワラワラと無邪気にはしゃいでいる。

ここだけ切り取れば平和である。

なぜ人は歳を取ると、わけのわからない差別をするのだろう。

見た目、魔力、出生、学歴、職業…。

どれを取っても上も下も存在しないというのに。

パルムが笑顔で砂利どもに手を振る。

保母さんたちも笑みを浮かべこちらに頭を下げる。

その時である。


プオオオオオォォォォォォォッッッッ!!!!!!


「どけ!!!!!どいてくれッッッッッッッッ!!!!!ブレーキが効かん!!!!!」


「ッッッッ!!!!!!」


10トントラックが猛スピードで突っ込んできた。


キャァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!


「パルムッッッッッッッッ!!!!!!」


「わ〜ってるッッッッッッッッ!!!!!」


パルムは瞬時にパワーダンプモードに変身。

真っ赤に燃えるような髪を揺らし、トラックを正面から受け止めた。 


ドガァァァァァァッッッッッッッッッッッッ!!!


その間銀之助は印を組み、いつでも壁を作れるようにしていた。

しかし、銀之助の魔法の出番はなし。

黒煙がモワモワと吹き上がるトラック。

パルムはすぐに警察と救急に連絡を入れ、扉を無理やりこじ開け異星人の運転手の様子を確かめる。

怪我は見受けられないが、衝撃が来ているはずだ。

いくら異星人と言えど、それなりのダメージはあるはず。


「大丈夫かおっちゃん!!!」


「だ………大丈夫や………ありがとうな兄ちゃん………。」


「どないしたんなよ!!!酒飲んでたんか!?ながら運転か!??!」


「いや………ちゃんと前見てた………。急にブレーキが効かんくなって………この前車検出したばっかやぞ…………。」


「マジかいな…!!!取り敢えず、救急車呼んだから!!!」


「ありがとうな………。」


しばらくして、警察と救急車が到着。

運転手の名前はメタルスモーカーといい、免許証もゴールド。違反歴は一切なかった。

どうやら、祭りの開催場所に物資を運んだ帰りだったようだ。

メタルスモーカーは救搬で運ばれ、銀之助とパルムは軽い事情聴取を受けた。

もちろん、周りの人たちは無傷である。

2人はおっかない事故に巻き込まれてしまったとしんどそうな顔を浮かべた。

しかし、気持ちを切り替え目的の場所へ向かうのであった。






ワイワイ…

ガヤガヤ…

オシリオシリ…


まだ本番ではないにも関わらず、祭りの準備に取り掛かる人たちで盛り上がっていた。

本番は更に盛り上がる事だろう。

まぁ、ダンスする女の子目的のド変態たちもいるだろうが。


「銀之助氏ー!パルム氏ー!」


「んぉ!モチェット!!!やってるなぁ〜!!!」


モチェットが手を振りこちらに向かってくる。

片手には例の禍々しいメモ帳。


「少し遅れたようで。なにかあったのか?」


「いやそれがさぁ、来る途中にトラック突っ込んできてな。それの処理…みたいな。」


「トラックが…?!2人ともなんともないのか!?」


「大丈夫やで!服はちょいボロっちくなってもうたけど。周りのもんら助かったし、運転手のおっちゃんも大丈夫やし、ええよ別に。」


ニシシの綺麗な歯を見せて笑うパルム。

モチェットは流石だと頷いた。

アミーノはだるそうに汗だくでヤンキー座りしている。なんやかんやで仕事してくれていたのだろう。

そこで、どこの作業所なのか利用者に囲まれていた。


「イケメンイケメン!!!」


「かおしろいでしゅね。」


「あううぁ~!」


「ハァ…アッチ行ってろお前ら…。俺っちはエキスパートだっての。なんでこんなことーー」


「えきすぱぁと!なんかかっこいいぁ!」


エキスパート!

エキスパート!

エキスパート!


「ハァ………。」


なんか懐かれていた。


「お兄さんこれ食べ!さっきから動いてばっかやで!休憩しなさいな!」


「え!いいんすか!美味しそうなパンっすね!どこの作業所っすか!」


「B型作業所のパン工房UNBREAKABLEやで!」


パン硬そう。


「名前ゴツいっすね!!!いっただっきま〜す!!!」


大口を開きパンを口に放り込むナトリ。

比喩ではない。

口が裂けたかのように2mほど横に開いたのだ。

バクー!と食べる姿はやはり異星人。

施設長と利用者はずっこけた。

違う場所ではファニィたち秘密結社パラボランもせっせと動いている。


「はぇ〜!みんなやっとるやんけ!ええやんええやん!」


「闇バイトの撃退ならびに逮捕。そして汚れ仕事やから何まで手伝わせてもらってる。まさかここまで受け入れてもらえるとはな…これも全部、銀之助氏とパルム氏、サーシャ氏のお陰だ。ありがとう。」


深々と頭を下げるモチェット。

銀之助たちはなにもしてないよと言おうとしたが、散々迷惑をかけられているので素直に受け取った。


「そういやサっちゃんたちは?」


「サーシャ氏なら、向こうでマヤたちとみんなでレッスン中だ。また顔を出してやってくれ。喜ぶぞ。」


「へぇ〜、マヤちゃんか。あの子は?ジェリーちゃん。一緒か。そらそうか!」


「ジェリーは………今少し体調を崩しててな。」


モチェットは少ししんどそうな表情を浮かべた。

銀之助たちも心配したが、不定期にくる精神的なものらしい。

なので心配無用なんだとか。

それは良かったと胸をなで下ろし、会話を進めていたときである。

ゴルズがこちらに軽く手を振り向かってきている姿が見えた。

隣にはエレンと見たことがない男。 


「お疲れさんですわゴルズさん!それにエレンも!サンキューな!俺らのために動いてくれて!」


「いえいえ!当たり前ですよ!」


「流石はエレンくんやわぁ。ところで隣の方は?」


パルムがみんなに尋ねた。

その男は長い髪をかきあげ、艶めかしい声で自己紹介。


「どうも…♪僕、トレイストと申します…。会うのは初めてですよね…。以後、お見知りおきを…♫」


トレイスト。

エレンにポーズトッポ組の奇祭を伝えた張本人。

コイツが動かなければ、エレンも動けなかったことを考えると良い仕事をしてくれたものである。

いちいちなびく髪の毛からいい香りがするのが腹立たしいが、腹立たしい。

顔も喋り方もなんかムカつく。

しかし頼もしい味方だ。

銀之助とパルムはトレイストと握手。


「ありがとうと…お礼を言っちゃおうかな♪ポーズトッポをここまでヨイショしてくれたわけだし…ね♫」


「え…あ…うん。まぁ…せやね。ハハハ。」


「パッと見は冴えない顔してるけど…ま、素晴らしい人間ってのはよくわかるよ…♪惚れ惚れする。」


喋り方なんとかならねぇのかとツッコミたいが、そんなもん人の自由なので周りのみんなは何も言わない。


「向こうで女の子たちが練習してるよ♬とくにあのサーシャって子。確かアンタらのお友達だってね?良いんじゃない…?そそるものがある。」


なんかキモい。

すぐさまパルムは屁こき女やから気をつけろと助言。

トレイストはビックリした顔をするも、すぐに整った顔に戻った。

まぁそんなこと言われても、実際に会って食らわないとわからないだろう。

そろそろ準備の手伝いに取り掛かろうとした時、子ども食堂のおばちゃんがカレーが出来たので一旦休憩にしようと声をかけてきた。


「あ〜、来るタイミングちょい悪かったかな。」


「しゃーない。ほなお言葉に甘えて、カレー食べてから手伝おうぜパルム。」


「子ども食堂に障害者施設…そこにはなにも隔てるものがない…♪そそるものがあるよね。」


「ねぇよ。」


ゴルズは冷たく突っ込んだ。






「ちょっちジェリーちゃん大丈夫?それ薬?」


サーシャがジェリーに駆け寄る。

ジェリーはピルケースから錠剤を取り出し飲んでいる最中であった。


「ぁん…気にせんでいいよ。定期的にくるんよね〜これ。不安症…ていうか強迫性障害?なんか精神グチャグチャになりそうな時。」


これではダンスの練習は出来そうにないだろうと、サーシャは休憩できる場所を探していた。

ブフゥとケツを鳴らしつつ。

具合の悪さが加速しそう。


「ん…あ!銀兄らやっときた!遅かったなぁ。」


向こうに見えるアホ面2人。

アレは間違いなく銀之助とパルム。

その近くにいるのはゴルズとエレン…それと…


「アイツがトレイストだよ。」


「あ、マヤちゃん。マヤちゃんは体調大丈夫?しんどそうやけど…。」


「大丈夫。昔から体弱いもんで。これでも強くなった方なんだよね。」


マヤの周りには様々な小鳥やリスやらがなんかつんくじっている。

お陰でクエスチョナーが作ってくれた服装がカスだらけ。

何故練習なのに本番の服を着ているのか。

サーシャが動物さん可愛いねぇと呟くと、でしょでしょ〜と返した。


「てかジェリー、ダイジョブ?なんか今からカレー食べるみたいだけど。やめとく?」


「カレー…?あー、ごめんやめとく…。」


プシシシヒ…


力なく上と下が今のしんどさを示している。

3分の2が屁こきのユニット。

新しい。


「あ、なんか屁でたからちょっと元気出てきたわ。やっぱし食べるわ。」


どういうことだよ。

よくわからないが、3人は大鍋の元へ歩き出した。





「うぃー!銀兄パル兄遅いでー!なにしとったんよー!もー!」


可愛らしい衣装でジェリーに歩幅を合わせ練り歩くサーシャ。

銀之助たちは遅れた理由を軽く説明し、カレーを皿に注いでいた。

可愛い衣装やけどなんで今着てんの?と聞きながら。


「む、兄ちゃんどなた?」


マヤの紹介を秒で忘れる女。

それがサーシャ。


「僕…?僕はトレイスト。よろしくね子猫ちゃん♫似合ってるよ…その服装。可愛いね…♪」


おおきにー!と歯を見せて笑うサーシャ。

絶対にトレイストのことキモいと思ってると思う。

サーシャの全身をマジマジとなめるように見たあと、隣のジェリーに目線を移した。

少しだけ目を細めたような気がする。

仲が悪いのだろうか。


「ジェリー…体調悪いんじゃないのかい?」


「いやまぁしんどいのはしんどいんだけどさぁ、なんか屁こいたら食欲湧いてさ。それで食べるわけよ!」


「…………………ふぅん…。」


「まだみんな食べてへんの?みんなで頂きますすんの?」


周りのみんなは誰もカレーに口をつけていない。

サーシャたちや、他のみんなを待ってくれていたのだろう。

トレイストはみんな忙しいんだし、それぞれのペースがあるから先に食べてもいいと思うんだけどなぁと口を尖らせた。

ちなみにトレイストは食欲がないとの理由で遠慮しているようだ。

手伝いもろくにしていないし、申し訳ない気持ちらしい。

銀之助のカレーにはハエが止まっている。

先にカレー注いで待っていたのか。

なんか悲しい。

すると、なにこれ美味ッッッ!!!と声が聞こえてきた。

ジェリーが先に食ってた。


「……………ッチ…。」


耳を澄まさなければ聞こえない音での舌打ち。

トレイストだ。

みんなせっかく待ってくれていたのに、先に食べたから腹が立ったのだろう。

ガツガツ食べるジェリーにつられ、みんなも頂きますと手を合わせたその時だった。


「う〜〜〜〜ん、美味いけどちょっち待って。」


ジェリーが待ったをかけた。

みんなが顔をこっちに向けている。

どうしたのだろう。


「…………………………ダメだわこれ。みんなこれ食べないで。下手すりゃ死ぬわこれ。」


はぁ?と首を傾げる。

美味すぎて死ぬというボケだろうか。

しかしどうやら違うみたいである。


「多分これ、C-444入ってる。マジで食わないで。」


真剣な顔で周りに伝えるジェリー。

綺麗な顔立ちだが、鬼気迫る怖さも兼ね備えている。


「C-444やと………!??!!ちょっちみんな食うのやめろッッッ!!!」


銀之助が必死に大声で訴えた。

施設長やゴルズたちも利用者たちからカレーを優しくぶんどった。

突然のことなので利用者も驚きを隠せない。

サーシャがなんやっけそれと聞いてきたので丁寧に解説する。


「C-444。通称トリプルフォー。宇宙貿易が始まってから地球に来た殺人菌や。あのO-157のベロ毒素を越えるベロロリン毒素を持っとる!!!」


奥の方からケロンバが銀之助からカレーをぶんどり、その場で印をシュババと結び手をかざす。


「……………………確かにその通りゲロ。みんな食べちゃダメゲロ。」


その場のみんなが一気に青ざめた。

危うく大量食中毒になるところだ。

ケロンバは本当に誰も口をつけていないか確認しつつ、カレーを作った施設長をフォロー。

ショックであろう。


「ていうか!!!ジェリーちゃん大丈夫なん!??!」


サーシャがプスプス連発で屁をこいているジェリーに声をかける。


「ん?全然平気よ。だって私、ゲームマスターだし。」


どういう事だよPart2である。


「………………アイツらだね…。間違いなく…。」


「あ?誰のこと言ってんだトレイスト。」


「社長…もうわかるでしょう…。【ヴィルホーン】ですよ…。」


「ヴィルホーン……………。」


「ホントは…もっと後で話すつもりだったんですけどね…。今僕、何してるか知ってるでしょう?」


「闇バイトの大元の調査だな。」


「その通り…それで…今僕はとあるホストで働いてる…。わかっちゃったんだよね…。そのホスト…ヴィルホーンと繋がってる…って。」


なんの会話なのか全くわからない。

銀之助たちは腕を組み、怖い顔をしていた。

ヴィルホーン。

今や様々な闇バイトが横行しているが、そのなかでも一番大きいとされている組織の名前である。

昔ゴルズが潰したヤクザの成れの果てとは言われている。しかし、事務所も無ければ足跡を残さず下の駒を動かすだけなので警察も手を焼いているのだ。

そしてそのヴィルホーンと今トレイストが働いているホストが強く繋がっているとのことだ。

それで今回は派手な動きをせず、タイミングを見てカレーに細工を施したのだろうという憶測だ。

ゴルズたちポーズトッポ組には恨みがある。

どうにかして潰す気なのだ。


「今回は上手く…誰も死なずに済んだよ…。でも…これ以上は…看過できないね…。そこで…僕が言いたいこと…社長ならわかるよね…?」


トレイスト以外にもそのホストに送り込み、内情を暴露する。

完全に組織を潰し、手柄を世間に周知して新生ポーズトッポとして認めてもらう。

そして、無事にみんなと祭りを盛り上げよう。

そういう魂胆である。


「あいつらはもう動き始めてる…。ここいらでドデカイ一発…顔面に入れないとね…♫」

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