レイド戦 ゴブリンキング
俺は今この瞬間をワクワクしている。明らかに自分よりも強い敵にここまで来るまでに戦った二体のボスもそれなりに為しめたしグロトンイワームとの戦いは俺達の持っているすべてで戦ったのですごく楽しかった。少し現実で色々あって楽しいと思えていたことがワクワクしていたことが楽しめなくなっていた俺にとってMFとは友達に教えてもらったもう一つの楽しい事なのだ。だが今は・・・
「ああ」
ゲームのアバターであるはずなのにゴブリンキング咆哮にの圧を感じる。肌のひりつきは俺がゲーム以外でワクワクしていたあの時の高揚感を蘇らせて来る。
「・・・半年ぶりだこの気持ちは!」
自然と口角が上がって行く。鈍っている今の俺がこれとどこまで競り合えるのか自分は今そんなことしか考えられていない。
「ごめんな、ゴウカ、スミン。俺の無茶に少しだけ付き合ってくれ」
「グァ!!」
「スス!!」
ふらりの意気込みは凄く高い。こんな俺の無茶に本当に付き合ってくれてありがたいかぎりだ。ここはゴブリンの軍のど真ん中であり魔除けのベルのおかげでここまで強引に来たようなものだ。なので戻れるかどうかはを全く考えていないし準備もそこまでしてないしね。
「何よりこれって大人数で戦うはずの相手だし一人で突っ込むとかまずありえないけど」
ほぼソロゲーであったMFがいきなりオンラインゲームなったのでその癖がまだ抜けていないのだろう。自分の気質も合わさって周りに迷惑をけてしまっているはずだな。
「すいませーーーん!勝手に突っ込んでしまいましたーーーーー!!!」
取り合えず謝って俺がすぐにゴブリンキング攻撃を仕掛ける。
「挑ませてもらうぞ!ゴブリンキング!!」
「ゴォーーー!」
一気に近づき至近距離で魔法を食らわせてやろうとしたのだがそれを察したのか思いっ切り拳を振り薙ぎ払ってくる。
「早いな!スミン相手を足に植物魔法だ!」
「スー!」
スミンの技が足に絡みつき動きを一瞬鈍らせるものの何事もなかったかのように引きちぎる。その一瞬で懐に入った俺は魔法を懐に向かって構える。
「ゴウカ!合わせるぞ!」
「グァ!」
俺の風魔法とゴウカの紅魔法が腹に命中する。攻撃を食らってもものともしないゴブリンキングは拳を思いっ切り振り下ろしてくる。俺達が居た所には大きなひびが入っており当たれば俺の防御力では一撃だろうな。
「ハハハ、最近はワンパン攻撃を何度も相手していたからそんな大振りじゃあ当たらないぜ!・・・うん?」
次にどんな行動をとるかと思ったらこちらに手を向けてくる。何かと思ったら手の周りに炎が集まっている。
「次は魔法攻撃かでも外したら仲間にもあたって・・・え」
周りはゴブリンだらけだしうかつには打てないだろうと思っていたんだが炎はどんどん大きくなり2メートルぐらいの大きさの球体になってしまった。まさかっと予想していたことを見抜いているのかキングは不敵に笑ってこちらを見ていた。
「お前仲間も巻き込むのかよーーー!!」
ドーン!!!
轟音と共に向かって来る火球を俺は間一髪で避けるのだが避けた後も残ったいる火球はそのままゴブリン達を巻き込みながら少し離れた所で爆発した。
「あれって受けきれるものなのか?」
結構な数のゴブリン達が消えたのだがそれをいとも介していないのかこちらに攻撃するためにこちらに向かって来る。
「ゴァ!!」
「おっと、魔除けのベルの効果ももうないか」
周りのゴブリン達がこちらに攻撃を仕掛けて来た。ゴブリンキングはと言うとそんな攻撃をしてくれている部下っというか駒の事などお構いなしで俺に攻撃を食らわせようとした場所にいたをゴブリンごと粉砕している。無茶苦茶だが強いだが
「倒せないほどかと言われると違うよな。それに」
ゴブリンキングのHPは俺達が攻撃していないにもかかわらず少しずつ減っているのが分かる。
「お前のHPはゴブリンと連動している感じだな。それなら」
周りのゴブリンはプレイヤーに任せて俺はこいつを出来るだけ引き受けた方がいいのかもしれない。魔法攻撃がもしも門に当たってしまったら相当な被害が出るだろう。うまく立ち回らないといけないな。一気に間合いを詰めて出来るだけ魔法を使わせないようにした方がいいな。
「変な所に誘導して魔法でプレイヤーがやられてしまったら申し訳なさすぎる」
「グァー」
「ススス」
頭と肩に乗っているゴウカとスミンも同じ考えてあるらしく。プレイヤーを巻き込まないことに賛成そうだ。ボスに肉迫して攻撃を俺だけに集中させながら薙ぎ払いをうまく使い周りのゴブリン達を巻き込めればいいのだがそんなとき後ろの方で大きな爆発が起きていた。
「うおお!!白蒼に続けー!後れを取るな!」
「「「おおおお!!」」」
前線で戦っていた人達がゴブリンを蹴散らしながらこちらに向かって来ている。皆さんのやる気もまだまだ衰えてはいないが相手の数も目に見えて減っているようには見えないこのまま最初から全開で果たして持つのだろうか。そんな心配が過ってしまった。




