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居たね、そーいえば

最近なんか、眠気がひどい……

 「いってきまーす」

 「行ってまいります、リリィ様、ヴァンピィ様」


 いつもの様に一人での登校では無く、暫くはセラと共に登校することになる。


  「喧嘩はしないように、仲良くするのじゃぞ」

 「「誰がこんな奴(人)と……なんか言った(いました)?」」

 「だいじょーぶ、仲良しなの!」


 不本意ながらもそうヴァンピィには見えたらしい。


 「「はぁー……」」


 


 


 「……」

 「……」


 歩いて五分が経つが、お互い何一つ会話をしていない。

 

 本当に二人は仲を悪くさせてしまったのか……本人達は初めから仲良しのことは否定しているが。


 「……(何か話した方がいいのかしら)」

 「……(な、何だこの空気は)」


 「……(このままだとなんかあれなのよね……)」

 「……(せっかく二人で登校してるんだし)」


 「……(よし! 私が指導者としての手本を見せてあげるわ!)」

 「……(よし! 男をみせないとな!)」


 どうやらそうでも無いらしい。


 「……」

 「……」

 「「あ、あの!」」


 やはり仲が良いのか?


 「な、なによ」

 「え、どうぞ先に」 

 「いいわよあんた先で」

 「いえ気にしないでください、やっぱり何でもなかったんで」

 「なによ! 気になるじゃない、教えなさいよ」

  「まぁまぁ、それよりセラさんは何を言おうと?」

 「わ、私は……えっと」


  どうやら何も話すことを決めていなかったらしい。


 「あれ? もしかしてさっきまでの空気が気まずかったから、何も考えないで俺に話しかけちゃったりしたとか……ないですよね?」


 ぎくっ、とセラのわかりやすい反応。


 「そ、そんなこと!」

 「じゃあなに?」

 「えっと……が、ガキンチョがアホな顔してたから、えっと」   


 そこで朱音のこめかみがピクピク。


 「な、なんとそれはそれは……それにしてもくだらないですね、しょーもない嘘やら、子供相手に本気になって……本当に隊長ですかぁ?」


 朱音の懇親の皮肉を一発。


  「いいわ……分かったわよ、クソガキに教えてあげるわ! 大人の怖さを!」

 「いや、見た目だけでしょ」

 「ぶちのめーー」


 セラが朱音をぶん殴ろうとした時


 「せ、セラさんだ」

 「あの第三部隊隊長の?」

 「ああ、でも一緒にいるやつは誰なんだ?」


 ざわざわと、二人に視線が集まる。


 「げっ、いつの間に着いてたのよ」


 それだけ言って、セラは走って校舎へ逃げていった。



 ▽


 「ちっ、逃げたか」


ーーー《仲がよろしいのですね、二人は》


ーーーなわけ


 「はぁ、行くか」


 周りが落ち着き始めたのを確認し、教室へ行こうとするが……


 「おい、待てよ」

 「ん?」


 振り向くとそこには、見たことあるよーなないよーな三人組がいた。


 「えっと……あっ、イケイ……レオ君?」


 みんなは覚えていないかもだけど、前に俺に学級委員やめろって言ってきた人達だ。通称イケイケ集団。


 「あ? てめぇはレオ様だろ?」


 唐突な痛い台詞。


ーーーあぅ、なんか俺様系イケメン……惚れそう


 という冗談はさておき、


 「れ、レオ様は俺に一体何の……」

 「俺さぁ、あの時ったよねお前に」

 「何のこと?」


ーーー勿論覚えております。ハイ


 「学級委員辞めろって言ったことだよ!」

 「ぴゃ!」


 可愛く驚く俺氏。


 「それでもお前は辞めなかった……まあいい、それくらいは見逃してやっても」


ーーー話が掴めん。って、いいの? 辞めなくて


 「でもなぁ、俺もう我慢の限界なんだわ」


 レオ様はその金髪の頭をガシガシ頭をかいて言った。


 「な、何が?」


ーーーやっば、俺の貞操の危機が迫ってきている!?


 「てめぇ如きが二人の美女と仲良くなんて、イラつくんだよ!」


 どうやら相手は相当キレているらしい。


 「あ、レシファさんおはようございます」

 「聞いてんのかおい!」


ーーーちょっとふざけてみたお


 イケメンリア充とか、こっちがイライラするんでからかうことにした。


 「おはようツダ君。あら? 貴方達はーー」

 「ああ、レシファさんとどうしても握手したいそうで……」


 と、適当に言うだけで


 「え、ええどうぞ」

 「あっ、どうも……ってちがうわ!」

 「え? 握手したくないんですか?」

  「したいけども!」


 まさか、ノリツッコミまでしてくれるとは……


ーーーこいつ、できる……!


 「はぁ、もういい。いくぞお前ら」


 俺相手に疲れてしまったレオ様は、お仲間を連れて行ってしまった。


 「ツダ君、レオ君とはお友達でしたの?」

 「いえ、どっちかと言うと……おもちゃ?」  

 「?」


ーーーそれにしてもレオ様って


ーーー《ええ、レシファさんに次いでこれまた優秀ですね》


ーーーああ、キレがあるぜ


ーーー《そうですね、メリハリがあるというか……》


ーーーああ、それにこちらもボケやすいし


ーーー《ん? マスターは一体なんの話しを?》


ーーーえ? ツッコミじゃなくて?


ーーー《魔術師としての素質の話ではないんですか?》


ーーーえ?


ーーー《え?》

いつも読んでいただきありがとうございます!

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