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また強くなりました

  「はぁ〜、今日は大変でしたわぁ」



  レシファは、連れ去られた翌日に学院へ来た。教室へ入るなり、レシファを心配していた生徒達に囲まれ大騒ぎだった。

  更には、クラス担任の先生や、学院長に呼び出されて事情聴取。と言ったように今日は休む暇がない状態だったのだ。



  「お疲れ様です」



  いつも通り、学級委員の仕事で教室に残った俺とレシファ。そして俺が労いの言葉をかけた。



  「ありがとう。まったく、それなのにツダ君はただ見てるだけだなんて」

  「あはは……」



  俺は笑って返すことしか出来なかった。



  ーーーだってしょうがないじゃんか!




  ▽


  ――レシファが学院長に呼び出されている間の教室――

 


  「おいお前」



  そう呼ばれたと同時に、俺の机にガツンという衝撃がきた。



  「な、なに?」

  「はぁ? 何じゃねぇだろが」



  俺に話しかけてきたのは……うん、とってもイケイケな感じの集団でした。



  「ま、まじでわかんないんだけど」

  「あぁん?」



  ーーー嗚呼、どうしたものか……普段ならこの圧に耐えきれずにガタガタ震えてしまうというのに。しかし、しかしだ! もう既にこの圧力などおそるるに足らず!


 ーーー《いきなりどうしたのです?》

 

  ーーーいや、だってさー、俺って前まではガン飛ばされただけでもうビックビクじゃん?


  ーーー《はぁ、それがどうしたのです?》


  ーーーでも、魔物と戦ってきて、今ではもう赤ちゃんに見つめられてる程度にしか思えんというわけよ!


  ーーー《で、要するにマスターは『僕ちん強くなったよー! 褒めて褒めて!』と言いたいわけですか》


 ーーーそこまでじゃないわ!



  「何黙っちゃってんの?」

  「お? もしかしてビビっちゃった?」


 

  どうやら、俺達のやり取りの間がその生徒達がそう捉えたようだ。



  ーーーじゃあ、ここはビビってる振りで行こうかね。決して本当にビビってるワケじゃないからね。ほんとだよ


 ーーー《誰への弁明ですか。見苦しい》



  「そ、それで何の用なの?」

  「ああ、忘れてたわ」



 ーーーじゃっ、帰ってくださいな



  もちろんそんな事になるはずもなく、



  「お前さ、レシファさんに馴れ馴れしいんだよ」



  ーーーなるほど、妬みか……ふっ、くだらんなぁ!



  「え? そうなの?」

  「あ? 自覚ないのかよ」



  ーーーあります。すいません結構馴れ馴れしいっす。



  「そ、そんなことないって」

  「それに、お前放課後にレシファさんと二人きりで残ってるらしいな」

  「うん、委員会の仕事だから」

  「ふーん……じゃあそれやめろ」

 


 ーーーはい?



  一瞬自分の耳を疑った。



  「な、なんで?」

  「生意気なんだよ。放課後は俺らは強制的に帰宅しなければならない。でもそんな中お前はレシファさんと二人きりだ。はん! 生意気にも程があるんだよ!」



  と叫ばれ、机を勢いよく蹴られた。



  「あーあ……」

  「これに懲りたらもうレシファさんに近づくなよ」



  そう捨て台詞を吐いたあと、男子生徒たちは去っていった。



 ーーーはは、いじめルート確定だな……



 

  そして今に至る。


 

  「はぁ……」

  「どうしたのです?」

  「いえ、特に何も」



  ーーー言える訳ないよ



  「そうですか。では、帰るとしましょ♪」

  「はい」



  いつも通り、俺達は二人で帰宅する。


 

  そして、俺達の後を着いてくる人影が三つ。

  勿論それには気がついていた。


 

  ▽


  「ではまた明日」

  「ええ、さようなら」


 

  レシファと途中で別れ、一人になった俺に、



  「おい」



  俺に絡んできた男子生徒たちが来た。



  「な、なに?」

  「てめぇ言ったよな。レシファさんにちか……」

  「睡眠(スリープ)

  「「「あへぇ」」」



 ーーーあー帰ろ帰ろ、俺は帰ってやる事があるんだよ



 「こ、怖くなんてないんだから!」


 

  ▽


  「ただいまー」

  「おかえりなのじゃ」

  「あ! たらし野郎」



  ーーーげっ、クリロちゃん……レシファさん忘れてったよ



  「な、なあリリィ」

  「ん?」



  リリィの耳元にこっそり話しかける。



  「クリロちゃんなんだけど、レシファさん忘れていったぽい」

  「まぁ、いいじゃろ。その時はその時じゃ! それより、夕飯できておるぞ。食事にするかの?」

  「食べるー!」

  「わ、私も食べたいです」



  クリロも食べたそうに目をキラキラさせている。



  「それじゃあ」

  「「いただきまーす(なのじゃ)」」

  「い、いただきます?」



  バクバク、モリモリ……



  「おかわり!」



  ガツガツ……


  「ご馳走様! 今日もまじで美味かったぜ!!」

  「お粗末さまなのじゃ!」

  「そして風呂ー!」



  ザブーン……ゴシゴシ、しゃわしゃわ



  「歯磨きー!」



  シャカシャカ、シュッシュッ……ガラガラガラ〜、ぺっ!!



  「おやすみー!」

  「おやすみなのじゃー」

  「しっかり寝てくださいね! たらし野郎」



  ▽



  「ふぅ……」


  ーーーここまで超高速で全てを終わらせた理由は一つ


  ーーー《ざわざわ……》

 

  ーーー性能(ステータス)確認ターイム!!



  という事で俺は性能(ステータス)を確認した。



  ーーー《性能(ステータス)を表示します》


 


  津田朱音 Lv300 男 


  ATC 125556(9044up)


  DFS 100563 (8050up)


  SPD 156633 (6250up)



  技能スキル


  思考加速 超反射 鑑定 神速 鬼力 圧倒的強者 貫通 高速治癒 威圧




  魔術マジック


  睡眠スリープ〔調節〕 探知サーチ〔半径百メートル以内〕 ポイズン〔調節〕 身体強化エンチャント〔調節〕 隠密ステルス〔大〕 火弾ファイヤーボール〔調節〕修復リペア



  寄贈品ギフト


  神秘なる器(ミステリーエッグ)



  副産物サブギフト


  経験値倍増



 

 ーーーおお、ついにLv300か!



  俺は更に強くなったことに感動した。



  ーーーどれどれ、新しい能力は……おっ、威圧か



  俺は早速鑑定してみた。



  «威圧……自分より弱い相手の戦意を喪失させる»



  ーー一見すると地味だが……かなり使えるなこれ



  俺は更に新たな能力を探す。



  「!」



  ーーーこ、これは……寄贈品ギフト



  俺の興奮はMAXだ。何故なら、寄贈品ギフトはもうチートであるからだ。



  «寄贈品ギフト……性能ステータス付与の効果でLvが300上がる事に寄贈させる品»



  ーーーおお、だからもう一回きたのか! すげぇ……



  «寄贈品ギフトを使用しますか?»



  ーーーYES!



  «寄贈品ギフトを使用しました»



  俺の視界は光に包まれた。




 ーーそして光が収まり、目の前に現れたものは……




  「卵?」


  虹色の卵のようなものだった。

いつも読んでいただきありがとうございます!

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