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試験です

すいません、次回は明後日更新です

  ―――試験当日―――


  「はい、皆さん聞いてください」


  俺達は、教室の席に着いた。


  「今日は皆さんがこの学院に来て初めての試験の日です。頑張りましょう! では先ず、試験の進め方について説明します」


  先生がそう言って説明を始める。


  「今回の試験の内容は、魔力操作と魔術の発動です。えー、今回は初めてなので一応内容についても確認しましょう」


  説明を続ける。


  「魔力操作とは、体内にある魔力をどれだけ自在に操れるかを測ります。例えば、足に魔力を集中させる指示があれば、足にどれくらい多く魔力を集中できるか、しかもどれくらいの速さで」


  そう先生が言うと、


  「へへっ、そんくらいよゆーだぜ! 小さい頃から毎日練習してたからな」


  と、1人の男子生徒が得意げに言う。


  「ちなみに、その指示はひとつの部位だけとは限りませんよ」


  先生が先程の説明を補足した。

 

  「う、嘘だろ……」

  「んなもんやった事ねーぞ」

  「私はあるけど、全くダメだったわ……」


  先生の言葉にざわつき始める。


ーーーマジかよ、やった事ねーぞ俺は


  俺もその説明に驚く。


ーーー《いえ、マスターなら自在に出来ます》


ーーーなんでそう自信があるんだよ。


ーーー《現にマスターは魔力の調節が出来るのでしょう》


ーーーそれが何だよ。


ーーー《後はその残った魔力を他の部位にも集中させれば良いだけですよ》


ーーーいや、それも出来るかどうか……


ーーー《出来ます。それに、マスターは他の者と比べ、成長速度が早いのですから》


ーーーそれって性能ステータスの事だろ?


ーーー《いえ、性能ステータスなど関係なく才能があるのです》


ーーー才能か……


  普段は俺に対して毒を吐きまくるクレルだが、何故か今回は俺を持ち上げてくる。

  そんな事を思っていると、


ーーー《なんです?》


  クレルが俺にそう言ってきた。


ーーーいや、なんで今回は優しいのかなーって


ーーー《失礼な。まるで、私がいつもマスターに対してひどい扱いをしているような言い方ですね》


ーーーそうなんだよ! ……で? どうしてなんだ?


ーーー《マスターは褒めて伸びるタイプだと思ったからです》


ーーーそ、それは嬉しんだけどよ、何かいつも通りじゃないと違和感ありまくりなんだよ


ーーー《まあ! マスターは罵られるのが大好きな変態マゾ男だったんですね……汚らしい》


ーーー違う! 誤解だから!!


ーーー《気持ち悪いです、話しかけないでください。あっ、それも喜ぶんでしたねぇ》

 

  冷たく罵られる俺。


ーーー違うからー! もう許してー!!


  そんなやり取りをしていると、


  「またぼーっとしているのですか!」


  俺以外のみんなはもう行っていた。


  「え!? 魔術の説明は?」

  「もう終わりました!」

 

ーーー終わったんだ……


  「こいつに説明してもわかるわけねーから」

  「言えてる」


  バカにされながら俺は皆と合流する。



  ▽


  ついた場所は、俺がみんなの前で魔術を披露したあの実習室だった。


  「では、出席番号順に並んでください」


  俺達は先生の支持の通りに並んだ。


  「それでは、出席番号順一番の人から十番の人まで中に入ってください」


  と言われて、十人の生徒達が中に入る。


  「試験は十人ずつ行います。一人が退出したら、次の人が中に入ってください」


  そして試験が始まった。



  ▽


  二十分が経ち、ようやく半分が終わった。


ーーーはぁ、なげぇーなー


  俺の出席番号は一番最後なので、試験の順番も一番最後だ。


ーーー《では、魔力操作の練習をしてみては?》


ーーーおっ、イイなそれ


  そう思い、俺は魔力を動かす。



  ヴィーン! ヴィーン! ヴィーン


  その瞬間、警告音のような音が鳴る。


  「な、なんだ!?」

  「こらー!! ツダ君!!」


  先生が俺に怒鳴ってくる。


  「貴方、魔力を動かしましたね!」

  「は、はい」

  「ダメじゃないですか!! 言い忘れていましたが、次このようなことをしたら即失格とみなしますからね!」

  「す、すいません……」


ーーーダメだったのか……


  「またあいつだよー」

  「何してんだクソ」

  「これだから下民は」


ーーーおい! お前のせいだぞ!


ーーー《マスターが変態マゾ男なので制裁を加えました》


ーーーお前、だからあれは誤解だって……


ーーー《あーあー、何も聞こえない》


ーーーうぅ、なんで俺がこんな目に


ーーー《それに、マスターが最近あの魔王にベタベタし過ぎだからです》


ーーーおいおい、それってもしかして……


ーーー《マスター、あと少しでマスターの番ですよ》


  俺が思ったことを伝えようとしたらクレルが言った。


ーーーうそ!?


  気がつけば、俺を含めてあと五人になっていた。


ーーー早くね?

 

ーーー《そうですね》


  「では最後にツダ君、準備はいいですか?」

  「はい」


 

  そう言って俺は中に入っていく。

いつも読んでいただきありがとうございます!

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