3-6 ペッレが見たもの
こちらはペッレ視点となっています
レナさんを追って、冒険者の人たちが出ていった。
ギルドの中には私と黒猫のあしあとのみんな。
話聞こうとしない理由を病気のせいにするなんて。
冒険者に誘ったの間違いだった。
さて。レナさんの冒険者登録抹消しないと。
最悪すぎる、あんな人の後始末しないとなんて
あぁーめんどくさい。
サワイ・レナ。ねぇ……
異世界とかなんとかって、ほんっとイタイひとよね。
あ、インク切れちゃってる……
裏に取りに行かないと。
私はギルドの隣にある倉庫へ向かった。
ん?誰かいる……?
あれは、レナさんと騎士様……?
「私は、両親からあんたみたいな変な子産むんじゃなかったって言われたの。」
あら、いいご両親じゃない。
教えてくだって。
というか、やっぱり男に色目使ってたのね。
あんな女にだけはなりたくないわね。
それから、2年が経った。
みんな変わらず、楽しく働いている。
《おい!なんで、話最後まで聞かないんだ!お前は豚か!?》
ギルド内で暴動が起きてしまった。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
怒鳴られてたのは、私の妹だった。
「やめなさい!私の妹になんてことするの!」
「お姉ちゃん、ごめんなさい…私が、変なせいで、ごめんなさい、ごめんなさい。」
妹を抱きしめる。
その瞬間に思い出したのは、2年前のレナさんだった。
レナさんも妹と同じことを言っていた。
でも私は止めただろうか
いや、止めなかった。逆に追い詰めた……
わたしは、なんてことをしたんだろう……
レナさんが言ってた病気は、この世界にもあったんだ。誰も気づかず、変だと言って追い詰めて。
身近に、レナさんと同じ症状をもった子がいたのに……!
これは、もう、私だけでは無理だ……
ギルドマスターに報告しよう。
―トントン―
「ギルドマスター、失礼します。」
「おー、ペッレ。どうした?レオンたちがいても大丈夫か?」
「……はい。大丈夫です。その……ご報告したいことがありまして……」
「ん?」
ギルマスには2年前の暴動を、レナさんが発狂したのが原因だと言っていた。
「実は、下で暴動が起きまして。ただもう、収束させました。ただ、理由が理由でして……」
「理由?何があった?」
「……ギルドマスターは、片付けをしようとしても出来なかったり、話を最後まで聞こうとしてるのに聞けなかったり、勝手に自己解釈してしまう病をご存知でしょうか?」
レオンさん達が息を飲む
「あぁ、知ってるぞ?10年前に発見された脳の特性だな。まぁ、あまりその特性をもった人間が居ねぇからこの世界では有名ではないがな。」
この世界にもあったんだ……
レナさんが苦しんでいた病が……
レオンさんたちが、目を見開いた
「ギルドマスター、申し訳ありません……2年前の暴動は実は……」
私は全てを話した。
陰口を言ったことも、迫害したことも。
レオンさん達も話してくれた。
「おまえたち……何をしてくれたんだ!お前らがやったのは、目に見えない殺人だ!知らなかったからしょうがないとか通じないんだぞ!!!」
見たことの無いくらい怒気を含んだ表情をしたギルドマスターが私たちをみていた




