3-1 ギルドと私
ギルドを開けようとする手が震える。
指先は冷たく
感覚はない。
でも、それでも、みんなには伝えなければいけない。
そう思い、手に力を振り絞り扉を開ける
「お!レナじゃないか!久しぶりだな!」
「レナ、やっほー」
「レナ!おかえりー!」
「レナ、大丈夫か?」
迎えてくれたのは、黒猫のあしあとのみんなだった。
「うん、大丈夫。ごめん、少し話したいことがあるから時間貰える?椅子に座って待ってて欲しい。」
みんなは了承してくれた。
わたしは、受付へ向かう。
声が震える。
でも言わなければいけない。
「お願いがあるの……私の話を聞いてくれませんか……」
《あ、レナさん!どうしたんですか?いいですよ!》
怖い。
この声が嘘だって言うことが。
裏切られてることが。
ペッレと共に、レオンたちの元へ向かう。
「どうしたんだ?改まって話なんて。」
レオンが私に聞く。
「わたし、ね、みんなに言ってなかったことがたくさんあるの……」
みんなは聞く姿勢に入ってくれた。
「私は、異世界から来た。地球という惑星にある日本という国でね。魔法はないし魔物もいなかった。そんな世界で、育ってきた。でもある日、目が覚めたらこの世界にいてね。ペッレと出会った近くの森、あそこで目を覚ました。隣を見たらミーサがいてね。すごく驚いたの。ここがどこなのか分からない。だからまずはステータスを見ることにした。わたしのステータス画面は特殊でね……」
私は、ステータスと唱えタブレットを取り出す
みんなは目を見開いて驚いていた
「これが私のステータス画面。この形は私がいた世界にあった、タブレットというものに似ているの。この中には、レッツマジック!っていう魔法を作れるアプリ……なんか、装置?みたいなのが入っててね、それで魔法を作った。わたし、ずっとなんでこの形なんだろうって考えてた。みんなは、こんな形のステータス画面ではないのにって。」
そして気づいた。
「これは、私の特性が反映されてる結果なんだって気付いたの。」
「特性……?」
シエラが不思議そうに聞いてきた。
みんなも不思議がっている。
障害のことを話すのにすごく心臓がうるさい
怖い
逃げたい
でも、みんななら……
「私は、元の世界で、ADHDとASDと境界性知能と診断された。これらは発達障害と言われていて、それぞれに特徴があるの。」
みんなの目が怖い。
「私が持ってるのは、話を最後まで聞くことが出来なかったり思ったことをそのまま行動に移してしまったり、自分では理解してるつもりでも、みんなから見たら理解できていなかったり……だから、そんな私が混乱しないように、私のステータス画面はタブレットだったんだと思う。まぁでも、そのせいで、元の世界でたくさん仲間はずれされてさ……ただ、こっちに来てみんなと出会ってこんな自分でもいいんだって思えたの。人を信じられなくなった私に優しくしてくれる人がいるんだって嬉しかったんだ。」
みんなが黙っている。
なにか、良くない予感がした




