2-6 ペッレの本音
私たちは、3日かけてルミネアの街に帰ってきた。
黒猫のあしあとのみんなは、それぞれやることがあるらしくギルドの前で別れた。
「報告してこないと……」
ギルドの扉を開け、受付に向かおうとしたその時
《ねぇ、あのレナって子なんなのー?》
《あぁ、あの話遮る子でしょ?》
《そうそう!しかも遮る割に話理解してないじゃん》
《え、そうだよね!?あんな子世の中じゃやっていけないって》
《それなぁ?》
クスクス、クスクス。
私の事を悪く言う陰口が聞こえてきた。
でも、言ってるのは、関わったことの無い受付嬢の人達だけ。
だからだいじょう……
《ペッレ、よくあのこと仲良しこよしできるね》
《仲良しなわけないじゃん。あんな男に色目使ってるような女。私は単純に、お金になるって思ったから、冒険者ギルドに連れてきたに過ぎないわよ。》
音が、空気が、感情が、音も立てずに消えていく
ペッレは、最初から、利用しようとしていた。
その事実が重くのしかかる。
気づいたら私は、ギルドを飛び出していた。
「おっと、大丈夫か?」
誰かにぶつかってしまった。
顔を上げると、俳優みたいに綺麗な人がいた。
「大丈夫です、すみません、ごめんなさい」
私は、それだけ言って、家へ戻った。
1日、2日、3日……
何もせずに時間だけが過ぎていく。
4日、5日、6日……
信じるべきではなかった。
暖かいなど思うべきではなかった。
ペッレのことを"友達”と思うべきではなかった。
分かっていた。
人は簡単に裏切る。
信じてはいけない。
信じれば、こちらが壊れる。
そんなこと分かりきっていた。
「なんで、信じちゃったのかな……」
無意識に言葉が漏れる。
『主……』
「ミーサ……ごめんね、、、」
『主、主は何故、人が嫌いなのだ?』
ミーサに聞かれた。
言わなければ、ならない。
「ミーサ、私はね、、、」
わたしは、ごく一般的な家庭に生まれた。
母も父も優しかった。
でも唯一怒られていたことがあった。
それは、片付けが出来ないことと話を遮ること。
自分でもわかっていた。
でも、どんなに気をつけてもどんなに片付けても
親から言われるのは、
《なんで片付けないの!》
《話を最後までなんで聞けないの!》
という言葉だった。
そんな私が、友人なんて作れるはずもなくて
《玲奈ってめっちゃ話し遮ってくるじゃん》
《アドバイスしても聞かないしね。》
《あんな子と話したくないよね》
《玲奈と話すのやめようよ》
そんな言葉をずっと言われ続けていた。
社会人になって、自分でもおかしいと思って
病院に行った。
診断されたのは
ADHD ASD 境界性知能
この3つだった。
1つでも大変だと聞く。
ADHDとASDの併発は結構いるらしい。
でも、グレーゾーンが入ると話は別だ。
生きづらさがグンと上がる。
周りの配慮がないと生きていけない。
両親にそれを話した時、両親はこう言った
《あんたみたいな変な子産むんじゃなかった》
だから、私は……
身を委ねた




