36 ショーウィンドウにべったり。それ軽くホラーです。
「大食い大会はもうこりごりくま。」
「うう、食べすぎたな…。」
といいながら、二人の間で散るバチバチとした目線の火花。
まさしくライバルといった雰囲気。
くまたん、勇者ついでに戦士と合流した私たち。
なんかさっそく仲悪そうだけど大丈夫そ?
たぶん、くまたんはまた懲りずに挑戦するんだろうな…。
そう思う私なのでした。
「しょうがないから、次のお店行くくま。」
「見るくま。オムライス一時間食べほーだい。」
ウィンドウにしがみついて離さないくまたん。
「くーまっ」
その視線の先はもちろんショーウィンドウに展示されたオムライス。
いや、店内のお客怖がってんじゃん。
メイドさんがお盆落として、客がナイフとフォーク落としてドン引きだよ。
「師匠、その大変申し上げにくいのですが。そろそろ王城案内していいですか。だいぶ時間も押してるので。」
さすがに勇者くんに止められた。
「しかも、お腹いっぱいなんですよね?」
リリアの横やりもついでに入った。
「あんまり、食べすぎると、雪だるまみたいになっちゃうよ?くまたん?」
小声でそう耳打ちしてあげる。
「天使様、私、転がす役で。」
リリアは聞いてた模様。
結構ちっちゃい声で言ったんだけどな。
「それはまずいくまね…。王城まで転がされたくはないくま。」
ようやく納得してくれたみたい。
いろいろ巻き込まなくてよさそうでよかった。




