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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第三章 (●▽×)とケチャップかけすぎオムライスの秘密

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32 器の大きさと豚骨スープの濃度の関係



「さて、ここからが本番です。勝負は両者、譲らず。ラーメンは15杯目に差し掛かろうとしています。」


カラン。カラン。

子気味良い音を立て、またしても積まれていく、ラーメンの器。


両者全然譲らず、ほぼ同じタイミングでどんどん器を置いていく。

置いた音も同時であり、お互いに麺を口の端から出しながら、相手を目で制する。


「そろそろ限界くまね。」

センシの腹は大きく膨れ、そろそろ限界の様子。

対するくまたんは胃袋ブラックホールなご様子。


「そっちこそ、そんな小さい身体にたくさん入らないだろう。」

影の薄い戦士はラーメンを飲み込んだ後、手拭きで拭うと紳士的に答える。


「チャンスくまっ。」

それを見て、機を逃すまいと、次の皿をチーンと鳴らし、要求するくまたん。


「これが大会ってやつくまっ。」

ちなみにくまたんの心の中はタダで食べれてうれしーそれだけである。

特に他意はない。


「こっちもお代わりだ。」

チーンと続いて戦士も次の皿を要求する。


見た目小さい女の子に負けるわけにはいかないのだ。

戦でも戦いでも。


それは戦士としての彼の矜持がそうさせるのか。

あるいはただ、ラーメンをむさぼりたいだけなのか。


「完食くまっ。」

サドンデス方式のため、少し離れた席でそう、観客に告げるくまたん。


つゆをラーメンの器を両手で持ち、飲み干すと、空になったラーメンの皿をみせ、アピール。

きちんと観客へのアピールを忘れないくまたん。


もちろんそこにつゆはないし、しっかりと器の底が見える状態である。

残るのはスープのわずかな水滴だけ

スープは毎回、レンゲは使わずがぶ飲みなのである。

クマなので、お行儀は悪い?のである。


なんとしても手に入れたいラーメン一年分。

そのためくまたんは動く。


カラン再び動く子気味良い音。


「両者、18杯目に入ろうとしています。」

先に皿を置いたのは戦士。

こちらはスープを残して皿を積むため、多少、スープがテーブルの上に落ちる。


「くっまっ。そろそろ、お腹いっぱいになってきたくまっ。でもまだ頑張るくま。」

お腹をさするくまたん。


チリン。

「これで18杯目くまっ。」

そういって再び、麺を啜るくまたん。


「そろそろ、おなかいっぱいくまっ。」

くまたんが箸を置いた。


「限界くまっ。」

ラーメンの皿はそれでもきれいに空っぽの美しい仕上がり。


「おっとここで、両者決着がつきそうです。くまごろー選手限界の様です。一方のドスコイ選手はまだ、行けそうですか?」


司会の問いに、戦士は食べ終わった皿を積み、チリンというを音で答えるのを忘れない。

そして麵が来るまでの時間で見事な筋肉を見せつける。


普段、あまり、出てこなくて、語尾を安定しないのをここで回収しようという算段なのだろう。

ただ、誠に残念なことにその立派な筋肉にはラーメンの麺の端切れが乗っかっている。


こちらもお行儀はよくないらしい、犬食いはまでしてないけど。

それとも、気づいていないだけなのか。


そして最後の19杯目を飲み干す戦士。

カランと最後の杯が置かれる。


勝敗は決まったようだった。




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