準備完了!
モンドたちは、ザイダニエ街を散策し終え、晩ごはんを食べようとしている。
「うう~、食べられな~い」
リリトは街で立ち食いのしすぎで案の定、晩ごはんが食べられない状態でいた。
「リリトォ~、今度からもっときおつけろよ~」
シュヴはそう言ってリリトをたしなめる。
「でも、これどうしましょう」
スレイはリリトの分の食事をさし困ったような顔でそう言う。
リリトは直前まで
なんかいける気がする。
と言い張っていたが、いざ出てくると
やっぱり無理~。
と言い始めたので、あまった分をどうしようかと悩んでいると
「あっ、それならボクがたべちゃいます」
そう言って、イブはリリトの分を自分のもとへよせた。
「イブゥ……お前って思った以上に大食いなんだな」
シュヴが驚いたように口にする
なぜなら、昼に街でリリトの倍以上食べ、さらに晩ごはんはモンドの二倍はある量なのに、リリトの分まで食べるというのだからな。
「はい、イブちゃんはかなり食べますよ」
スレイは当たり前のようにそう言った。
「二倍じゃなくて、四倍にしたほうがいいんじゃないのか? 」
シュヴがそう言うと
「あ……いえ」
イブはそう何かを言いかけたところで、言葉を少し止めたあとに
「四倍にしてくれると嬉しいです……」
イブは、恥ずかしそうに笑いながらそう言った
「ああ、今度からそうするよ」
シュヴはそう言う。
そいこうして、モンドたちは晩ごはんを終えたのであった。
「あ、そうだ、おいモンド、お前にちょっと頼みたいことがあるんだが」
シュヴが、食事を終えみんなリビングでのんびりしている時に、唐突にそう言う。
「なんだ」
モンドがめんどくさそうにそう返事をすると
「いや、なに、旅車のリフォームを手伝ってほしいんだ」
シュヴはそんな事を言う。
「うん、まあ、わかったけど」
モンドがそう言うと
「リフォーム! あたしも見た~い! 」
リリトが目を輝かせながらそう言う。
「せっかくだから、ボクも見たいです」
イブが続けてそう言う
「私も興味あります」
最後にスレイがそう言う。
「おいおい、リフォームと、いってもそんな大したもんじゃあないぞ……」
シュヴは苦笑しながら、そう言いある場所へ向かった。
モンドたちは、少し歩いて、壁の前に立つ
「ここを、ぶっこ抜いてほしんだ」
シュヴは壁をコンコンと叩く
「あ? たしかこの先は……」
この壁の先には、イブとスレイが捕らえられてた場所だ。
モンドはイブとスレイの様子をうかがうと
「どうかしたんですか? 」
モンドに見られていると、気づいたスレイがそう言う
「いや……、お前たちを、ここに連れてきて良かったのかなって、思って」
イブとスレイはここで怖い思いをしてきた、だからここには来たくないんじゃ無いのかな。
モンドがそう思っていると
「あ、いえ、もう気にしていませんから、すぎたことですし」
むしろモンドに気を使うように、スレイがそう言う
「はい! ご主人様に助けてもらったから、もう平気です! 」
元気よく、イブは続けてそう言った。
「あの二人は、お前が思っているほど弱くないぞ」
シュヴが最後にそう言う
そうか、本人たちが気にしていないのに、俺が無駄に気を使うのも良くないかな……。
モンドはそう思い、話題を変えるために
「ここに、穴を開ければいいんだな」
そう言う
「ああ、なるべく綺麗に開けてくれよ」
シュヴがそう言うと
「よし、みんな離れてろよ」
モンドはそう言うと、四人は距離をとった。
モンドはみんなが離れたことを確認すると
円と文字を書き
「『風刃』」
最後にそう言う
『風刃』は風を刃にして物を切り裂く魔法だ。
本来なら、とばして使うが、今回は壁に穴を開けるのが目的なためそのまま手元にとどめておく。
甲高い音を響かせ、煙を上げながら、壁を切っていく。
最後まで切り終え、壁を手で押すと、人が出入りするのに、ちょうどいい大きさの穴ができた。
「へ~、いい感じじゃん」
釜と、武器作りに必要と思われる道具がきれいに並べられていた。
「そうだせっかくだから、素材を少し作ってくれ」
シュヴがそう言う
「え~、めんどくさ」
モンドがそう言うと
「まあ、いいじゃん、お前たちも見たいよな」
シュヴがそう言うと
「うん! 見たい! 」
リリトがそう言い
「私も、見てみたいです」
続けてスレイもそういい
「ボクもご主人様の神業を見てみたいです」
最後にイブがそう言った
「だって」
シュヴは少し意地の悪い笑顔でそう言う
「はぁ~、しょうがねぇ~な、シュヴも手伝ってくれよ」
モンドがそう言うと
「おう、わかったぜ」
シュヴがそう言いたあと
「危ないから、あまり近づくなよ」
続けてそう言うと
リリト、イブ、スレイはコクンと頷いた」
「まずは、硫黄、水銀、塩を容器の中に入れる」
そう言うと、シュヴは黄色の石と銀色の液体と白い粉をいれる。
「そして、魔力を込めると」
容器の中のものが光りだす。
「釜を使わない数少ない錬成魔法の基礎であり真髄でもある『君子の宝石』ができるというわけだ」
モンドはそう言いながら、ピンク色の石をとり出す
「さすがご主人様! ピンク色ってすごいです! 」
イブはそう言う
『君子の宝石』にもランクがありそれは色でわかる
黒色が一番低く、その上に白色があり、一番いいのが赤だ。
白色より上の君子の宝石を作れる者はごく限られており
白色と赤色のあいだであるピンク色の君子の宝石を作れるモンドはその一人ということになる。
「これがあれば、俺がその場にいなくてもそうとうの素材ができるはずだ」
モンドは、これで素材作りに参加しなくていいと思いながらそう言う
君子の宝石は錬成魔法をサポートするものであり、ピンク色ならば、ただの子供でも、錬成魔法を得意とする者を超えるものが出来るだろう。
「ダ~メだ、お前にも参加してもらう」
シュヴはそう言う
「え~? なんで~!? 」
モンドがダダをこねるようにそう言うと
「いい物なら、いい物ほど高く売れるからな」
シュヴはそう言う
「は~い、わかりました~」
モンドは正直に言うと貧乏生活は嫌なので、シュヴに従う。
「うん、それでいいんだ」
シュヴは頷きながらそう言う。
「というか、安全性は大丈夫なの? 」
モンドは、つい気になってそんなことをシュヴに聞く。
「ああ、それなら大丈夫、超耐熱断熱服を用意してあるからな」
シュヴはそう答え、全身を覆う、いかつい、ゴワゴワした感じの服と透明ヘルメットをあわせた奇妙なものを指す。
「え~、ホントに大丈夫? 」
モンドは、不安の声を漏らす。
「一着200万ウェイトはする高級品だぜ! それに、店員のオッサンがこれを着て溶鉱炉の中に飛び込んだが、一時間ぐらいいても平気だったぜ」
「お、おう、すごいな」
溶鉱炉の中に飛び込む店員のオッサンと超耐熱断熱服とやらの性能にい驚きながら、モンドはそう言う。
「わかったか! 」
シュヴがそう言う
「わかった、わかった」
モンドはそう言うと
「とりあえず、明日から活動開始だからな~! じゃあ解散! 」
シュヴがそう言うと、みんな自分の部屋へ戻ってき、眠りについた。




