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無職は転生してフリーターに進化した!  作者: 鋏と電灯
第二章~これからどうする?~
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散策

モンド、イブ、リリトの三人は今、串(くし)に刺したボリュームのある肉を、焼いてソースを付た物を、屋台(やたい)で買い、そのまま立ち食いをしていた。


「うん、けっこううまいな」


 甘さと辛さがちょうといいバランスでお互(たが)いを引き立て合い、なおかつ後味あっさりとしたソースと歯ごたえがあり、濃厚(のうこう)な味がする肉が、かもしだすハーモニーに、モンドはそう声を漏(も)らす。


「これで、一本190ウェイトなら安いですね」


 イブがモンドの言葉にそう返す


「おじさん、もう一本ちょーだい」


 リリトがそう言うと


「あ、じゃあボクには二本ください」


 イブが続けてそう言う


 モンドは屋台で食べすぎて、晩ごはんが食べられなくなって、シュヴに怒られるのが嫌なため、これ以上は食べないようにしようと考え、追加は頼(たの)まない。


「つぎは、あそこがいいな~」


 リリトが肉を食べたあと、そう言うと


「そうですんね」


 イブはそう返し


 今度は、魚の干物(ひもの)のようなものが売っている、屋台へ向かった。


「一個ちょ~だい! 」


 リリトが幼い子供のような笑顔で、屋台のおばさんに話しかける。


「あ、じゃあ、ボクは三個ください」


 イブは続けてそう言った。





 モンドは、七軒ぐらいの屋台に回り、あることに気づく。


「なあ、イブ……、お前ってすごい量を食うな」


 モンドがそう言うと


「え、あ、すいません、お恥ずかしいところを……」


 イブは、褐色(かっしょく)の肌(はだ)を赤くして、そう言う。


「あ! いや、別に、たくさん食べることはいいことだと思うぞ俺は、でも今までの食事の量じゃあ物足(ものた)りなくなかった? 」


 モンドたちの食事の量は基本的に平等だったため、たくさん食べるイブにな足(た)りないかな、と思いモンドがイブにそう言うと。


「あ、いえ、そんなことは! 」


 イブが首を振(ふ)り否定する。

 

「いや~、遠慮(えんりょ)しなくていいって」


 モンドがなるべく優しくそう言うと


「はい……少しだけ……、でも! 大丈夫ですから、気にしないでください! 」


 イブはそう返してきた


「いや、ホント、遠慮(えんりょ)しなくていいから、シュヴにも言っとくよ」


 モンドがそう言うと


「いや、ですが……」


 イブがまだ遠慮(えんりょ)していたため


「いや~、これから寝食(しんしょく)をともにする仲間だし、遠慮(えんりょ)なんかしなくていいよ、それにいつか俺もお前に遠慮(えんりょ)なく頼(たよ)ってくる時があるかもしれないしな」


 モンドがイブの遠慮(えんりょ)を取(と)り除(のぞ)くためにそう言うと。


 間(ま)を少しおいたあと


「あ、ありがとうございます! 今は力不足かもしれませんが……ご主人様にもどんどん頼(たよ)られたいです! 」


 こころなしか、長い耳が上むきになっているように感じるほど、元気な声でイブは言葉を返した。


「お! うれしいね~」


 モンドがそう言うと


「なんの話をしているの~」


 リリトがそう言ってモンドとイブの会話に割りこんでんできた。


「うん、まあ、イブはよく食うからな、食事の量をやそうって相談してたんだ」


 モンドがそう言うと


「ふ~ん、そうなんだ、いいんじゃない」

  

 リリトがそう言った。


「あ! というかお前は晩ごはん食えるの? 」


 モンドがそう言うと


 ハッとしたような顔にリリトはなり


「あ~! どうしようー! 」


 リリトは声を荒(あら)げてそう言った


「あ~りゃりゃ、シュヴに怒られるかもな~」


 モンドはニヤついた顔でそう言うと


「ブー! イジワル言わないで~! 」


 リリトはその端正(たんせい)な顔を、モチみたいに膨(ふく)らませてそう言った。


「ま! 冗談だって」


 モンドがそう言うと


「も~! どうせ怒られるんだし、こうなったら、めいいっぱい食べてやる~! 」


 リリトがそう言うと


「ボクもまだ、いけそうです」


 イブはそう言った


「そうか、俺はもういいから、ほかの所にいってくわ」


 モンドがそう言うと


「え! なら、お供(とも)します」


 イブがそう言うので


「いや、俺一人でいいよ」


 モンドがそう返すと


「遠慮(えんりょ)なさらず、頼(たよ)ってください! 」


 やる気に満みちた目のイブがさらにそう返す


「いや……遠慮とかじゃないから、ちょっと一人で散歩したくなっただけだから」


 モンドがそう言うと


「はい……わかりまりた……」

 

 ションボリした様子(ようす)のイブはそう返した。


「じゃっ」


 モンドはそう言うと街の中に消えていった。




 


 モンドはしばらく街を歩くと、本屋を見つけた。


 実は、モンドは旅の途中で暇(ひま)になった時に読む本を買おうと思っていたのである。


「さ~て、この世界にはどんな本があるのかな~」


 異世界の書物(しょもつ)に好奇心(こうきしん)と期待に胸を踊(おど)らせながら店の中に入る。


 …………


 ……


 モンドはしばらくの間(あいだ)立ち読みをしていたが、学術書(がくじゅつしょ)ばかりであまり面白い本はなかった。


 数少ない、フィクションもこの世界の風土(ふうど)や歴史に詳しくないモンドにとっては面白いと感じられるものではなかった。


 おそらく、この世界では本を読むのは一部の知識人(ちしきじん)だけなのだろうな


 期待していた分(ぶん)落ち込みも激(はげ)しかったモンドはそう思いながら店を出ようとすると、黒い布で分けられたコーナーを見つけた。


 とりあえず見に行くか


 モンドがそんなことを考えながら中に入ると


 そこには、エッチな本がたくさんあった。


 おお~


 モンドはつい顔が緩(ゆる)んでしまう


 さっそく、モンドは一冊の本を手にとり中を見てみる


 左のページには、モンドの股間を刺激する文字があり。


 右のページには、黒白の線だけの簡素(かんそ)だが、可愛らしい少女がエロいことをしている絵があった。


 全てのページが左に文章、右に絵という構成(こうせい)であり、ほかにみた本も全部同じだったため、この世界ではこれが主流(しゅりゅう)なのだろう。


 しばらく立ち読みし、これだ! というものを見つけたので裏表紙(うらびょうし)を見て値段を確認する。


 4980ウェイト


 かなりお高い


 今モンドが持っているお金は全部で1万1000ウェイトぐらい


 二冊分か……。


 モンドはそう考え、もう一冊なにかないか探す。


 しばらくして、二冊目が決まりモンドは、こそこそとエロコーナーを出て、少し挙動不審(きょどうふしん)になりながらも、会計を済(す)ませた。


「いいもん買ったぜ……」


 モンドは、そうつぶやいた。




 モンドが旅車(りょしゃ)ののあるところに帰ると


 シュヴ、イブ、リリト、スレイとモンド以外のメンバーは全員帰っていた。


「一体、どこほっつき歩いていたんだ? 」


 シュヴがそう言うと


「うん、まあ、街を散策(さんさく)していたら、つい遅くなちゃって」


 モンドが、そう返すと


「あ~! 何買ったの~」


 リリトがモンドが持っている袋に気づいて、大きな声でそう言う


「え、うん、まあ、いろいろ」


 そう言ったモンドの目は少し泳いでいた。


「なんか、変だぞ」


 シュヴがそう言うと


「あ~! そんなことよりシュヴに少し話したいことがるんだ」


 モンドは話題をそらすのも兼(か)ねて、イブの食事の量のことを話すと


「ふ~ん、まぁ、いいけど」


 シュヴはあっさりそう言って、承諾(しょうだく)してくれた。


「うん、ありがと、じゃあ俺少し疲れたから、部屋に戻っているね」


 モンドはそう言って、さっさと自分の部屋に向かう。




 モンドは、ベットと扉つきの小さな棚(たな)のある、狭(せま)いが一人でくつろぐにはそこまで問題のない自室で、とろあえず棚(たな)の中にエロ本を入れた。


「ふう……ひとまず安心」


 そう言って、シュヴに晩ごはんができたと、よばれるまでモンドはベットの上でねころがっていた。


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