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無職は転生してフリーターに進化した!  作者: 鋏と電灯
第二章~これからどうする?~
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釜をゲット!

 モンドたちは、貴金属(ききんぞく)や宝石を売ったあと、しばらく街を歩き、釜(かま)専門店(せんもんてん)『カスロール』を見つけだし、店内に入ると


「いらしゃっあ~いませ~」


 モンドより頭一つ背が高いイブより、さら背が高く体格のいい、筋肉質で、口の上にだけヒゲの生えた、店員の中年の男性が、張り付いた笑みを浮かべ、ネコなで声を出しながら、モンドたちに近づいてきた。


 なんだか、異様(いよう)で不気味(ぶきみ)な雰囲気のにモンドはつい


「お、おう」


 と声も漏(も)らしたが、店員はまったく気にした様子もなく


「どのような物をお探(さが)しですかぁ~」


 相変(あいか)わらずのネコなで声で接客を続ける。


 見た目のわりに接客慣(せっきゃくな)れしているようだな。


 モンドがそんなことを考えていると。


「ああ、耐熱性(たいねつせい)が高く、長持ちするものはないか? 」


 シュヴが店員にそう聞いた。


「はい~、でしたら、ちょうどいい商品がありますので、案内いたしますぅ~」


 店員はシュヴの問(と)いに答え、店の中の向かった。


 モンドたちは店員の後を付(つ)いていくと

 

 店員は


「こちらの商品なんていかがでしょうか~」


 そう言いながら大きい釜(かま)を勧(すす)めてくる。


「ちょっと……大きいです……入らないかもしれないです……」


 スレイが困ったようにそう言ったあと


「たしかに、ボクたちの旅車(りょしゃ)には大きすぎるかもしれないです……」


 イブが続けてそう言った。


「旅車(りょしゃ)……、大変失礼ですが、をお客様はもしかして旅人の方(かた)がたですか? 」


 店員がそんな事を聞くと


「うん、まあ、移動する武器商人みたいなもんだな」


 シュヴが軽く店員に説明すると


「でしたら! たいへんおすすめの商品がございます! 」


 店員は、また少し移動したのでモンドたちはまた、店員の後ろに付いていった。


「こちらの商品はいかがでしょう、少しばかり値が張りますが、その分(ぶん)! 耐久(たいきゅう)耐熱(たいねつ)性は素晴(すばら)らしいものです! 」


 店員はそう言って、さっきより小さい釜(かま)をすすめてくる


「ふんふん、ほうほう、はあはあ、う~ん、モンドちょっとお前の贈知(ぞうち)魔法で見てくれ」


 シュヴは釜(かま)に穴が空きそうなほど見つめながらそう言う


「うん、まあ、わかったけど」


 モンドはそう言って贈知(ぞうち)魔法の一種である


 鉱物(こうぶつ)や金属の性質を見る魔法『玉石の選別(ペトラデイぺトラ)』で釜(かま)を見る。


 この魔法で金属の細かい性質を見るのは至難(しなん)の業(わざ)、しかし膨大(ぼうだい)な魔力を持つモンドにとっては朝飯前だ。


「どうた? 」


 シュヴがそう聞いてきたので


「うんうん、なかなかいい物だよこれは」


 とモンドは返した。


「値段は……46万9980ウェイトか……よし! これに決めた! 」


 シュヴがそう言うと


「まいど! ありがとうございました~! 」


 店員は嬉(うれ)しそうに言った。


「あれ、でもぉ、こんな重いのどうやって運ぶの? 」


 リリトがそう言うと


「お客様、ご安心ください、無料で専門のスタッフがお運びいたします」


 店員はそう言った後すぐ


「お~い!! スロン! ! しごとだぞ~!! 」


 店員がスロンという人物をよぶ


「は~い! 」


 その言葉とともに、屈強(くっきょう)な若い男が手押しの荷台(にだい)のようなものを運びながらで来た。


「ジンスさん、仕事すっか」


 どうやらおっさんの店員はジンスというのか


 モンドがそんなことを考えていると


「ああ、そうだ、しっかり運ぶんだぞ! 」


 店員もといジンスはそういった。


「はいっす! 」


 その言葉のすぐ後


 スロンは聖(せい)なる言葉(ことば)を唱(とな)え、最後に


「強力歌(フォルティトゥド)! 」


 そう言い聖歌(せいか)魔法で力を上げ、釜(かま)を手押しの荷台の上に置いた。


「どこまでも運ぶっすよ~! お客さん! 」


 スロンがそう言う。


「お、悪いな~」


 シュヴがそう言うと


「いや~、こんな綺麗なお嬢さん方(がた)の前っす! このぐらい当たり前っす! 」


 スロンはそう返すと。


「お、口がうまいね~、じゃあ街のはずれに旅車(りゃしゃ)が止めてあるから、そこまで頼むよ」


 シュヴがそう言うと


「わかりましたっす! 」


 スロンは張(は)りきって、釜(かま)がのった荷台を押した。



 


 



 しばらく立ち、モンドたちと、スロンは旅車(りょしゃ)の前に止まった。


「いや~、すまんな~」


 シュヴがそう言うと


「いえ! 仕事っすから! 」


 汗だくになったスロンがそう言う


「あ、スロンさん、これでなにか飲み物でも買ってください」


 モンドはそう言って、スロンに銅貨を二枚、200ウェイト分をスロンにわたすと


「いや! そこまでしなくても大丈夫っす! 」


 スロンが遠慮(えんりょ)するように言ってきたので


「いや! ほんの気持ちだから」


 モンドがそう言うと


「じゃあ、ありがたく、いただくっす! 」

 

 スロンはそう言っってさらに


「いや~、にしてもあんなに可愛い女の子と、一緒に旅ができるなんて羨(うらや)ましいっす! 」

 

 そう言葉を続けた


 モンドは人から羨(うらや)ましがられる経験は、ほぼといっていいほどないため、ニヤけそうになるが、そこはグッとこらえて、なるべく普通の表情で


「いやぁ~、そんなことは」


 モンドがそう言うと


「自分は職場(しょくば)にも男しかいなっすから、あんまり出会いとかないっすよ~、あ、そんなことは、どうでも良かったっすね、またのご利用お待ちしてるっす! 」


 スロンはそう言うと、走りながらその場を去(さ)っていった。


「さてと、じゃあ後は自由時間だな、小遣(こずか)いはさっきやったし好きな所を行ってこい」


 シュヴがそう言うと


「じゃあ、イブ、リリト、行くか」


 そうモンドがそう言うと


「はい! ご主人様! 」


「うん! 」


 イブとリリトは頷(うなず)いた


 モンド、イブ、リリトの三人は街の散策(さんさく)、シュヴ、スレイは細かい道具や食材の買出し。


 昼ごはんを軽く済(す)ませたあと、予定どうりに行動を開始した。


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