釜をゲット!
モンドたちは、貴金属や宝石を売ったあと、しばらく街を歩き、釜専門店『カスロール』を見つけだし、店内に入ると
「いらしゃっあ~いませ~」
モンドより頭一つ背が高いイブより、さら背が高く体格のいい、筋肉質で、口の上にだけヒゲの生えた、店員の中年の男性が、張り付いた笑みを浮かべ、ネコなで声を出しながら、モンドたちに近づいてきた。
なんだか、異様で不気味な雰囲気のにモンドはつい
「お、おう」
と声も漏らしたが、店員はまったく気にした様子もなく
「どのような物をお探しですかぁ~」
相変わらずのネコなで声で接客を続ける。
見た目のわりに接客慣れしているようだな。
モンドがそんなことを考えていると。
「ああ、耐熱性が高く、長持ちするものはないか? 」
シュヴが店員にそう聞いた。
「はい~、でしたら、ちょうどいい商品がありますので、案内いたしますぅ~」
店員はシュヴの問いに答え、店の中の向かった。
モンドたちは店員の後を付いていくと
店員は
「こちらの商品なんていかがでしょうか~」
そう言いながら大きい釜を勧めてくる。
「ちょっと……大きいです……入らないかもしれないです……」
スレイが困ったようにそう言ったあと
「たしかに、ボクたちの旅車には大きすぎるかもしれないです……」
イブが続けてそう言った。
「旅車……、大変失礼ですが、をお客様はもしかして旅人の方がたですか? 」
店員がそんな事を聞くと
「うん、まあ、移動する武器商人みたいなもんだな」
シュヴが軽く店員に説明すると
「でしたら! たいへんおすすめの商品がございます! 」
店員は、また少し移動したのでモンドたちはまた、店員の後ろに付いていった。
「こちらの商品はいかがでしょう、少しばかり値が張りますが、その分! 耐久耐熱性は素晴らしいものです! 」
店員はそう言って、さっきより小さい釜をすすめてくる
「ふんふん、ほうほう、はあはあ、う~ん、モンドちょっとお前の贈知魔法で見てくれ」
シュヴは釜に穴が空きそうなほど見つめながらそう言う
「うん、まあ、わかったけど」
モンドはそう言って贈知魔法の一種である
鉱物や金属の性質を見る魔法『玉石の選別』で釜を見る。
この魔法で金属の細かい性質を見るのは至難の業、しかし膨大な魔力を持つモンドにとっては朝飯前だ。
「どうた? 」
シュヴがそう聞いてきたので
「うんうん、なかなかいい物だよこれは」
とモンドは返した。
「値段は……46万9980ウェイトか……よし! これに決めた! 」
シュヴがそう言うと
「まいど! ありがとうございました~! 」
店員は嬉しそうに言った。
「あれ、でもぉ、こんな重いのどうやって運ぶの? 」
リリトがそう言うと
「お客様、ご安心ください、無料で専門のスタッフがお運びいたします」
店員はそう言った後すぐ
「お~い!! スロン! ! しごとだぞ~!! 」
店員がスロンという人物をよぶ
「は~い! 」
その言葉とともに、屈強な若い男が手押しの荷台のようなものを運びながらで来た。
「ジンスさん、仕事すっか」
どうやらおっさんの店員はジンスというのか
モンドがそんなことを考えていると
「ああ、そうだ、しっかり運ぶんだぞ! 」
店員もといジンスはそういった。
「はいっす! 」
その言葉のすぐ後
スロンは聖なる言葉を唱え、最後に
「強力歌! 」
そう言い聖歌魔法で力を上げ、釜を手押しの荷台の上に置いた。
「どこまでも運ぶっすよ~! お客さん! 」
スロンがそう言う。
「お、悪いな~」
シュヴがそう言うと
「いや~、こんな綺麗なお嬢さん方の前っす! このぐらい当たり前っす! 」
スロンはそう返すと。
「お、口がうまいね~、じゃあ街のはずれに旅車が止めてあるから、そこまで頼むよ」
シュヴがそう言うと
「わかりましたっす! 」
スロンは張りきって、釜がのった荷台を押した。
しばらく立ち、モンドたちと、スロンは旅車の前に止まった。
「いや~、すまんな~」
シュヴがそう言うと
「いえ! 仕事っすから! 」
汗だくになったスロンがそう言う
「あ、スロンさん、これでなにか飲み物でも買ってください」
モンドはそう言って、スロンに銅貨を二枚、200ウェイト分をスロンにわたすと
「いや! そこまでしなくても大丈夫っす! 」
スロンが遠慮するように言ってきたので
「いや! ほんの気持ちだから」
モンドがそう言うと
「じゃあ、ありがたく、いただくっす! 」
スロンはそう言っってさらに
「いや~、にしてもあんなに可愛い女の子と、一緒に旅ができるなんて羨ましいっす! 」
そう言葉を続けた
モンドは人から羨ましがられる経験は、ほぼといっていいほどないため、ニヤけそうになるが、そこはグッとこらえて、なるべく普通の表情で
「いやぁ~、そんなことは」
モンドがそう言うと
「自分は職場にも男しかいなっすから、あんまり出会いとかないっすよ~、あ、そんなことは、どうでも良かったっすね、またのご利用お待ちしてるっす! 」
スロンはそう言うと、走りながらその場を去っていった。
「さてと、じゃあ後は自由時間だな、小遣いはさっきやったし好きな所を行ってこい」
シュヴがそう言うと
「じゃあ、イブ、リリト、行くか」
そうモンドがそう言うと
「はい! ご主人様! 」
「うん! 」
イブとリリトは頷いた
モンド、イブ、リリトの三人は街の散策、シュヴ、スレイは細かい道具や食材の買出し。
昼ごはんを軽く済ませたあと、予定どうりに行動を開始した。




