第8話 病気が判明?!
「ちょ……!さいってい、女の子に何聞いてんのよ!!もう、あっちいって!」
「違うんだ、俺は…」
「いいから、あっち行って!」
サクラがタキを食事の場から追い立てると、タキを無理やり部屋から出て行かせた。
「ごめんねぇ、初対面であんな気持ち悪いこと聞くって最低よね」
サクラはオレンジちゃんの口元をガーゼで拭くと、オレンジちゃんは、ふふっと笑った。
「ううん、大丈夫…だって、タキさんて見た目、すっごくかっこいいよね!!もしかして、サクラさんの彼氏?!」
「はぁ?違うわよ!本当にただの幼馴染み!」
「本当に?それだけ?それなのに、家に来て泊まりがけで協力してくれる?」
「それは……!その…前に、告白みたいなことはされたことはあったけど…」
「やっぱりー!」
「でも、それはハッキリとした告白じゃなくて……って、私のことは、い、い、の!もう」
「ううん、大事だよ」
オレンジちゃんは、サクラの手の上に手を重ねた。
「私たちはね、寿命が他の子たちより短いの。だから、常にオスと一緒に生活してるんだ。子孫を残すために。何度も、何度も繰り返し出産し……て……」
オレンジちゃんは、突然椅子から崩れ落ちると、床の上に仰向けに転がり落ちた。
「オレンジちゃん!!?タキ!!タキ、早く来て!!」
「どうした!!?」
サクラの叫ぶ声にタキは走って駆けつけると、オレンジちゃんを見てすぐに状況を察した。
「どうしよう、オレンジちゃんが急に倒れちゃって。どうしよう、救急車…」
「いや、待て。まずはここを見てみろ」
タキは、オレンジちゃんのお腹辺りを指差す。
「なに…?お腹が突き出してるってこと…?」
「そうだ、お腹あたりがういて、体が反ってるだろ」
「そうだけど、それがなに…?」
「横にフラフラとおぼつかない歩き方、体の反り、それから上手くできない食事。おそらく、これは転覆病の症状だ」
「転覆病?転覆病…って確か、金魚とかなりやすい病気の1つだったわよね?それに、お魚の転覆病の原因て、確か……あぁ…まさか…嘘でしょ…」
サクラは自室の本棚へ行くと、本棚からアクアリウムの本を取って戻った。
「確か、最後の方にかかりやすい病気一覧が……あった!転覆病、元々の浮袋の異常や遺伝性の障害にストレス……色々書いてあるけど、たぶん、オレンジちゃんの場合……」
サクラはある一文を指差して、タキを見上げる。
「…これだよね……」
タキは1回ゆっくりと頷くと、労るような目でじっとサクラを見つめ返す。
サクラはため息をついて、うなだれる。
「餌の与え過ぎによる消化不良」




