↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アクアリウム女子と5匹の美少魚  作者: めんだCoda


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/13

第7話 うんちの色は

「おい、こんな小さいアパートに住んでるのか」


「あのね、大半の人はあなたが言う小さいアパートに1人で住んでるの。一軒家を1人で借りて暮らせる人の方が、珍しいんだからね」


 サクラの家に着いたサクラとタキは、玄関で小声で話す。


「あれ…サクラさん、おかえりなさい。その人誰…?」


 オレンジちゃんが、自室からゆっくり出てきて、訝しげな顔をする。


「あ…、ちょうど良かったわ。オレンジちゃん、こちら私の幼馴染みのタキ。タキ、こちらが話していたオレンジちゃんよ」


「どうも、こんにちは」


 タキが手を差し出して握手を求めると、オレンジちゃんは不安そうだったが手を握り返した。


「あのね、オレンジちゃん、その…今日からタキもこの家でしばらく一緒に暮らすことになったの」


「え…暮らす…?でも、私の正体のこととか…」


「それなら、大丈夫。実はね、もう呪いのことは話してあるの。タキは仕事が水性生物調査なの。だから、色々と詳しいし、オレンジちゃんの本来の名前を見つけるのも、協力してくれると思うわ」


「でも、それって、契約違反になったりしないの?」


 オレンジちゃんは、まだ納得いかない顔をする。


「契約は…どうなんだろ?してるつもりはないし。それより、オレンジちゃん、さっきからずっと立って話してるけど、体調はもう良くなったの?」


「良くない…実は立ってるのも、今いっぱいいっぱいって感じなの」


 オレンジちゃんは、フローリングの上にへたり込む。


 その様子を見たタキは、靴を脱いで上がるとオレンジちゃんの前に跪き、オレンジちゃんの顔や手足をマジマジと見る。


「タキ、なんか分かりそう…?」


「確実なことは言えないが、推測できることはある」


 オレンジちゃんはそのまま横になだれ込み、フローリングの上に寝そべってしまった。


「大変…!オレンジちゃん、ベッドに行こう?!」


「うん…でも、もうすぐご飯の時間だよね…?何か食べようかな…」


「そしたら、消化のいい煮込みうどん作ってあげるから」


「分かった…」


 サクラがオレンジちゃんの肩に腕を回し、部屋に連れて行くのを、タキは後ろからじっと見ていた。



「煮込みうどんできたけど、食べる?」


「うん、食べる…」


 作り終えたサクラが声をかけると、オレンジちゃんは横にフラフラしながら歩いてきて、テーブルに着く。


「いただきます…」


 オレンジちゃんはゆっくり食べ出すが、ときどきうどんを掴んでいるお箸の位置が分からなくなるのか、口元が空振りすることがある。


 サクラは心配で、自分の食事どころではなく、時々オレンジちゃんの口元をガーゼで拭いてあげていた。


「なあ、聞いてもいいか」


 タキは箸を置くと、オレンジちゃんを見る。


「うんちの色は何色なんだ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。