第4話 まだまだ食べられる!
「あ〜美味しかった!でも、まだ食べられそう。まだ何かありますか?」
お腹をさするオレンジちゃん。
「え…まだ食べられるの…」
オレンジちゃんのお腹は、チャーハン2、3人前は食べたと、ちゃんと主張しているほどには膨らんでいる。
「はい〜!まだまだ食べられます〜!」
「そう…じゃあ、デザート…用意しようかな…」
サクラは、5本のバナナにチョコレートをコーティングしたものを、デザートとしてテーブルの上に出す。
「きゃ〜ん!美味しそう!いただきま〜ぁす!」
あっという間に完食するオレンジちゃん。
オレンジちゃんがサクラを見上げる。
「あの…まだ食べられるんですが、まだ何かありますか?」
「え……?いや…流石にこれ以上は食べ過ぎちゃうから、やめといた方がいいんじゃない…?」
「そうですか…。じゃあ、やめておきます」
オレンジちゃんは、少し寂しそうに笑って肩をすくめた。
そんなこんなで、このような一見平和ともいえる日々を、サクラはオレンジちゃんと過ごし続けていた。
そして、オレンジちゃんは毎日大量のご飯をせがみ、食べ続けた結果、来た頃よりずいぶんと体が丸くなっていた。
そんな大食いオレンジちゃんとの生活が、3週間ほど続いたある朝のことだった。
サクラは朝食の用意で、フライパンで目玉焼きを焼いていた。
「さて、今日も盛りだくさんの品々で朝食の準備も万端!それにしても、オレンジちゃんまだ起きてこないなんておかしいなぁ?いつもなら、何か焼いてる匂いがするだけで、嬉しそうにお尻を振りながらキッチンに来るのに」
サクラはフライパンの火を止め、お皿に目玉焼きをのせながら、オレンジちゃんの寝室に向かって声を上げる。
「オレンジちゃ〜ん?まだ寝てる〜?」
「…は〜い。ここにいますよ〜」
「きゃあっ!!」
オレンジちゃんがテーブルの下から、のっそりと顔を出した。
「な、なんでそんなテーブルの下にいるの!?」
「いえ…なんでもないです…大丈夫です…」
オレンジちゃんは椅子に座るが、肩は丸まり少し元気がない。
「…大丈夫……?なんか元気ないように見えるけど…」
「大丈夫ですよ〜…それじゃあ、いただきま〜す…」
オレンジちゃんは、いつものように、パクパクとサクラが用意した大量の朝食を食べ始めた。
「ごちそうさまでしたぁ〜…」
オレンジちゃんは立ち上がるが、フラフラと横に揺れ危なっかしい。
「オレンジちゃん、大丈夫?!」
サクラはオレンジちゃんに近寄り、体を支える。
「大丈夫です…」
オレンジちゃんは少し千鳥足でフラフラしながら、トイレに入っていった。
数分後、オレンジちゃんがトイレから出てくると、お腹をさすりながら、フラフラとまた千鳥足で寝室に入って行った。




