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【完結】転生したら幼女のペットになりました  作者: SAK
メインストーリー

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17/21

エピローグ.それから

「お父さん、お母さん、行ってきます!」

「ああ、身体には気をつけてね」

「アリスちゃん、リーファをよろしくね」

『はい、あたしが付いてるので大丈夫ですよ。……もっとも、リーファだけでも充分なぐらい強いですけど……』


 リーファが15歳の誕生日を迎え、この世界基準での成人となって1週間。

 あたしとリーファは旅に出ることにした。

 目的は様々で、各地のおいしいものが食べたいとか、まだ見た事のない景色が見たいとか。

 そして一番の目的は……。


「絶対こどもが作れるようになりたいから、がんばってくるね!」


 そう、あたしとリーファがこどもを産める方法を探すこと。

 実はあたしとリーファが契りの儀式を終えて1年後……リーファが11才になった時、リースさんとエファさんとの間に2人目のこどもが誕生したのだ。

 その赤ちゃんを見てリーファが「私もアリスとのこどもが欲しい……」と呟いたのがきっかけ。

 女の子同士なんて無理だろうとは思うんだけど、この世界には魔法があるんだし、そういう用途の魔法もあるかもしれない。

 あたしは魔法に詳しいエールさんに聞いてみれば? と提案したのだれけど、リーファはそれを断った。


 理由は……「旅をしてみたいから」だって。

 確かにずっと1つの町に留まっていたら新しい発見もなかなかできないし、エファさんが冒険者をやっていたこともあり、旅に憧れを持っていたのかも。

 最初はリースさんやエファさんは危ないからと反対してたんだけど、リーファがエールさんの元で修行した成果……大魔法を見せると「ここまで強いなら大丈夫だろう」とお墨付きをもらった。

 あの空間で無限に修行をしたおかげで、リーファは火属性は最上級クラスの威力を出せるようになったし、他の属性もそれには劣るもののかなりの威力で、この国でも並ぶ人はいないとエファさんは言っていた。

 そこまで魔法が上達していたことに2人とも不思議がってたけど、うまく誤魔化すことができた……いや、見逃してくれたと言った方が正しいかもしれない。特にエファさんは勘が鋭いから……。


 女の子の2人旅は危ないからとライさんやレイさん、執事さんを同行させる案もあったんだけど、リーファはあたしと2人で旅をしたいと言って聞かなかった。

 最終的にはリースさんたちが折れて、あたしとリーファでの2人旅となったのだ。


 ちなみにライさんとレイさんは王亀(キングタートル)の一件以降、自分たちでももっと上のランクの魔物を討伐できるようになりたいと猛修行をして、今ではリースさん直属の冒険者の中でも筆頭と言われるほどに成長した。

 リースさんもこれには驚いて「リーファたちと組んで王亀と戦ったことがいい刺激になったんだろう」と、高ランクと低ランクの冒険者たちでパーティーを組ませて、お互いに刺激し合うようにして戦力の底上げを図ったとか。

 リーファがみんなにいい影響を与えられてるようで、あたしも嬉しく思った。



 ……話は戻って、あたしとリーファはみんなに見送られ、住み慣れた町の門から一歩外へ出る。

 あたしたちが出たことを確認して門番の人たちは門を閉ざし、魔物が町の中へと侵入しないように見張り始めた。


『さて、どこに行こっかリーファ』

「うーん……特に決めてないんだけど、ここから西に村があるからそっちに行ってみる?」

『ま、そう簡単に女の子同士……それも異種族同士がこどもを授かる方法なんて見つからないから、のんびり行こうかな』

「うん! 私、アリスとならどこだっていいよ!」

『ふふ……あ、リーファ、リボンがズレてる』

「えへへ、ありがと」


 あたしはリーファの髪に付いているリボンの位置を直してあげる。

 これ、初めてリーファがあたしに買ってくれたあの思い出のリボン。

 もうところどころほつれてきているけど、補修をしながら大事に大事に身につけている。

 今日は新しい門出の日だからと、リーファはこれを付けたがった。

 もちろん、8才の誕生日の時のペンダントも同様に。

 他にも、今日までお互いに贈り合ったプレゼントをできる限り身につけている。


『大事なものだし、魔物と戦闘になるかもしれないから、できれば外しておきたいんだけど……』

「初日ぐらいはいいかなって。この辺の魔物はそれほど強くないし」

『まあ、王亀が出てきたこともあるんだけどね』

「そうだったね、ふふっ」


 あたしはあの大事件を思い出しながらリーファと共に森を歩く。

 そういえば王亀と戦ったのはこの辺だったっけな。


『今のリーファだったら一撃かもしれないけど』

「まあ、それはエールさんのおかげだよね。私たちが一緒になれたのも」

『うん。契りの儀式がなかったら離れ離れになってたかもしれない。だから、旅先でもお礼は欠かさないようにしないとね』

「私たちが食べた名物もめいっぱいお供えしなきゃ」

『そうしたら喜んでもらえそうだね』


 今でもあたしたちはエールさんたちの所に遊びに行っている。

 リーファが「あの2人が寂しくないように」って、定期的に訪れるようにしているのだ。

 エールさんたちも「こんなに他人と話す機会ができるとは思わなかった」と喜んでくれている。


「……ねえ、アリス」

『何?』

「アリスはずっとあの町で暮らしたかった? 便利だし、危険もないし……」

『うーん……確かにあの町には魅力がたくさんだよね。でも……』

「でも?」

『一番の魅力があるのはリーファだから。あたしが大好きな、ううん、愛してる人が隣にいるならあたしはどこでも行くよ』

「アリス……大好き! 私もアリスの事……愛してるっ!」


 もう、リーファは背伸びをしなくてもあたしに届く……あたしと同じまで大きくなっていた。

 そんなリーファをあたしはしっかりと受け止め、リーファの唇に唇を重ねた。


(どうかこれからもずっと、ずーっとリーファと一緒にいられますように……)




 あたしたちは、木漏れ日の射し込む森の中で、永遠とも感じられる口付けを交わしたのだった。

これにて本編は完結です。


他にも見てみたい話(水着回など)がありましたら、おまけとしてお話を追加します。

その際には希望される年齢(ストーリー開始時はリーファ7才、終了時は15才)をお伝えください。

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