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いざ新天地を目指すっす

新キャラ登場


解体できないから食べられないっすねー残念っすねーとか思ってたら、小さいお方が白骨遺体さんから古びたナイフをとってきてくださったお陰で解決してしまったっす……。

生心臓が思ったより美味しかったのがまたなんとも言えないっすね……。



よし! 気を取り直して、これからどうするかっす!

この洞窟もお化けコウモリみたいなのがいるなら安全ではないことがわかったっす。

周りの水晶が光ってるお陰である程度は見通せるっすけど、薄暗いことには変わり無いっすし。

何よりここには食べ物がないっす。


生肉はもうしばらく食べたくないっす。

せめて焼きたいっす。

なにより小さいお方のご飯が圧倒的に足りないっす!

一汁三菜が理想っす!

小さいお方の健康を守るっすよ!


さあ輪っかさん! どこら辺がおすすめっすか?


『んー、てメえの望む場所は限リなく無いが、寄せていくなラ取リ合えず山だな』


おお! 山っすか、良いっすね! 山菜に木の実や果物、森の恵みっす!


『おう、こレで立派な猿畜生だなキヒャヒャ』


猿じゃないって何度言えばわかるっすかね!?

大体――


『おッとそこまで! 団体さンが来てやがル! てメえ一匹なラ問題ねえが小猿を守ッてたラ嬲られンぞ』


輪っかさんの言葉を聞いて洞窟の奥を見てみたら、大量のお化けコウモリがバッサバッサと押し寄せてきていたっす!

ちょ! に、逃げるっすよー!


小さいお方を背負って尻尾で固定して洞窟出口に向かって走るっす!

いざ新天地を目指すっすよ!



と、息巻いて出てきたのはいいんすけど、どこのお山がいいんすかね?

食べ物があって、外敵が少ない。そんな理想的な場所は……あるっすね。

輪っかさんから頭の中に突っ込まれた情報をもとに分析したっすけど、多分ここから南の方に行ったお山が比較的安全そうっすね。


『キヒャヒャヒャ! ようやくそノ小さい脳みそ使うようになッたか? ご名答だ猿畜生ノ担い手様よ。ここかラ南に見えるカシカ山ハ他から比べル(・・・・・・)比較的安全だ(・・・・・)


よし! ならそのカシカ山に向かうっすよ!


自分達は二日ほどかけてカシカ山の麓にたどり着いたっす。

思ったよりも遠くなかったっすね。他の動物にも襲われなかったっすし。


昇格(レヴェルアップ)したかラな。てめえノ魂の格(レヴェル)なラあの程度の距離屁でもねえヨ。まあ、生まレたばかリの頃ナら五倍はかかッてただロうけどなキヒャヒャヒャ!』


おお、やっぱり凄いんすねレベルアップ。

原理とかよくわからないっすけど、お得ってことっすね。

この調子で小さいお方と、自分の身を守れるくらいにはならないとっすね。

生肉はもう嫌っすけど……。


「チッチーィ!」


物思いに耽っていたら遠くから小さいお方が声をかけてきたっす。

あれ? 小さいお方いつの間に!?

さっきまで背中にいたのに!


自分が気付いた様子を見届けてから小さいお方はスイスイと山の中へと走って行ったっす。


「ウキョー! ウキウッキーキー! (ちょー! 小さいお方お待ちくださいっす!)」


慌てて小さいお方を追いかける自分。

キヒャヒャと大笑いしている輪っかさん。

笑い声が直接響くので頭が痛いっす! でもそんなこと気にしてる場合じゃないっす!

小さいお方早いっす! 小さいお方は文字通りお体が小さいっす。自分の大体三分の一くらいしかないっす。そのおかげで小さいお方の小回りがすごいっす! 木の隙間とかスイスイ通るっす!

自分は回り道をしないといけないっすから、近付いたと思ったら同じ分離されるっす。


小さいお方は一体どこに向かってるんすか!?


そんな事を考えていたら、開けた場所に出たっす。

明らかに人為的に切り拓かれた場所だったっす。

切り株が並び、奥にはログハウスのような小屋が一軒。


「チッチ!」


小さいお方は奥の小屋に一直線に走って行ったっす。

小さいお方! 人間に見つかったら狩られちゃうっすよー!?

自分も慌てて追いかけるっす。なにせ小さいお方は希少な動物で、骨のひと欠けでも幸運のお守りとして加工される価値ある存在(金のなる木)っす。

こんな山奥の小屋にいる人なんて、樵か漁師の二択っす。

仮に違かったとしても、人間はお金が欲しい生き物っす。欲を無くすことはできないっす。

たった一匹の小さな猿を捕まえるだけで遊んで暮らせるお金が手に入る。

その誘惑に勝てる人はそう多くないっす。


そんな人がいるかもしれない小屋に、小さいお方だけで行かせるなんて危なすぎるっす!!

幸い直線距離での速度は自分のほうが速いっす。

程なくして小さいお方に追いついたっすけど、小さいお方が扉に飛びついた後だったっす……。

ちょっと遅かったっすー!!


急いで小さいお方を扉から引き剥がし、逃げようとしたのと扉が開くのはほぼ同時だったっす。


「あらぁ〜? こんな所に珍しい〜小さなお客様ねぇ〜?」


そこには自分の五〜六倍はありそうな長身の女性が立っていたっす。

登場はした! 嘘はついてない!

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